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佐久本 浩志

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5年ぶりにNAHAマラソンに挑戦!【佐久本浩志のサクサクいこうぜ!】

佐久本浩志アナウンサー(OTV 沖縄テレビ)のサクサク行こうぜ!
この人混みは久々。「暑いね」「やばいね」とあちこちから聞こえてきます

2022年12月4日(日)、3年ぶりとなるNAHAマラソンが開催されました。NAHAマラソンに出場するのは確か5年ぶりです。新型コロナウイルスの影響で感染対策や警備強化などのためとして、エントリーフィーは例年の1.5倍、12,000円です。払った以上は必ず完走しなければならないと自分で自分を追い込みました。

今回は1万1993人が出走。午前9時の号砲から10分ほどでスタートできたので、2万人以上が出ていたころに比べるとかなりスムースでした。今年のスターターは朝ドラヒロインの黒島結菜さん。NAHAマラソン出場経験があるそうです。

チムドンドンしながらスマホでの撮影に夢中になるあまり、お姿を自分の目で直接見ることをすっかり忘れ、急速にチムドンドンがしぼむ中、国際通りへ。ですがひさびさの大会の雰囲気は心地よく、沿道の応援、ランナーの一体感もあり、悪くない出だしとなりました。

あとで写真を見たらなぜかすべてピンボケ、さらにがっかり・・

ところが最初の5キロメートル地点にたどり着く前に、やや強い雨が降ってきました。まもなく雨はやみましたが、強い日差しと共に、だんだん蒸し暑くなってきました。6年前の記憶が甦ります。

2016年の第32回NAHAマラソン。当日の最高気温はなんと28.2度。灼熱の南部路に苦しみ、この時は34キロの第2制限地点でリタイヤを余儀なくされました。厳しいコンディションに完走率は53.2パーセントに留まりました。

水補給が命綱。エイドステーションだけでなく、沿道のみなさんが配ってくれる水も多めに取りながら走ります。ランナーの中にはコスプレや着ぐるみの人も少なくありません。一般ランナーの倍以上の暑さの中を走っていると思うとこっちも頑張らないと、という気持ちが湧いてきます。

護得久栄昇先生も確認できただけで3人ぐらい走っていました

NAHAマラソンは序盤こそ街中を走りますが、途中からサトウキビ畑に囲まれた直線コースを数キロに渡って進むことになります。景色の変化が少ない中、はるか彼方からランナーの波が続く様はランナーの気持ちを大いに削る隠れた難所なのです。

17.1キロメートルの具志頭交差点に差し掛かるころには暑さがピークに。この日の最高気温は26度を超えたそうです。中間点までは歩きたくありませんでしたが、平和祈念公園までの上り坂で足が止まってしまいました。

直前の下りで飛ばしすぎ、体重を支えてきた大腿四頭筋がこのあと悲鳴をあげます

2時間40分ほどでなんとか第1制限地点を越えましたが、右足が攣ってしまっため芝生へ。座り込んでしばしストレッチし回復してきましたが、もうマインドは「完走無理そう・・」とあきらめかけています。家族が応援してくれる糸満まではたどり着こうと重い足を引きずり、再び走り出します。

コースの25キロ手前にはひめゆりの塔があります。余裕のあるランナー、県外から参加のランナーなどが立ち寄り、マラソンが楽しめる平和のありがたみを感じています。リタイヤモードの私も初めてレース中に立ち寄りました。涼しい木立の中を進み、手を合わせると不思議と心身ともにリフレッシュした気がします。

実はひめゆりの塔、壕の右側に佇む石碑と2枚の刻銘版がオリジナルです

琉球ガラス村を過ぎて、糸満・名城の海が目の前に広がります。このあたりで計算してみると、残り15キロで2時間20分ほど時間があります。「あれ?間に合いそう」。歩いて走っての繰り返しでしたが、完走の希望が見えてきました。

糸満ロータリーで応援の家族が差し入れてくれたコーラを一気飲みし、パワーアップ。また足が止まる前に、なるべく走り続け距離を稼ぎます。例年だと北からの向かい風でスピードダウンすることもありますが、風がなくて助かりました。

最後まで日差しがきつい、レールの影に沿って走りました

残り3キロ、赤嶺交差点が最後の上り坂です。水とスポーツドリンクをがぶのみし、総量は確実に7、8リットルは超えています。何度も頭から水をかぶったので、海から上がってきたかのように頭からつま先までずぶ濡れです。ついに奥武山公園に帰ってきました。隣のランナーは、東京オリンピック2020の聖火トーチをかかげたまま駆け抜けてきた猛者です。

ゲートを越えて写真撮ろうと思ったら、手前で撮る人が多かったので自分も

あきらめかけていたフィニッシュゲートを本当に潜り抜けました。タイムは6時間8分51秒。まさに暑さに打ち勝った42.195キロメートルでした。個人的にはサッカーW杯日本代表のスペイン戦・逆転勝利に匹敵する嬉しさです。制限時間ギリギリのタイムも「三苫の1㎜」と勝手に重ねてすみません。

ホントつかれました!お腹タプタプで、完走後にもらったドリンクは飲みきれず

今年のNAHAマラソンは完走者8,076人。完走率は67.68パーセント。やはりなかなか厳しいコンディションでした。3年ぶりの大会を支えてくれたボランティアの皆様、沿道の応援の皆様、家族に感謝です。

「パパ足が痛いよ~」と言ったら、なでなでしてくれました

実は大会に向けて1週間だけお酒を制限していました。パフォーマンス面で効果が上がったのか定かではありませんが、風呂上がりのビールは至高の一杯となりましたとさ。

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