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真栄城 潤一

真栄城 潤一

新番組『Dokyoハブストーリー』MCのコンビ・ハンジロウにインタビューを敢行!!

地元・沖縄から遠く離れた本土で暮らすウチナーンチュをゲストに迎え、ハンジロウがホストMCとして、さまざまなテーマでトークを展開する新番組『Dokyoハブストーリー』。
本土で暮らすウチナーンチュが何を想い、どんな仕事をし、どんな暮らしをしているのかを紐解いていく番組を受け持つハンジロウの2人に、レギュラー番組開始にあたっての意気込みや、上京を決意したきっかけ、そして芸人を志した当時の話やこれからの活動について、たっぷり聞きました。

同郷ハブストーリー_ハンジロウ

――今回、沖縄テレビで新番組を担当されるハンジロウのおふたりですが、まずは現在のお気持ちと意気込みを教えてください。

しゅうごパーク:「シェフ道筆のまーさん堂」(2007〜2011)を卒業してから13年ぐらい経ちました。本当に久しぶりにOTVでレギュラー番組をいただけて、圧倒的感謝ですね。2022年6月に「コンビ名を変えるとものすごく運勢がよくなる」といわれて、冗談半分、残り半分は本当に信じて改名したところもあり、番組が決まってめちゃくちゃ効果があったと思っています。もちろんいろんな方のお力添えがあってのことです。僕らの力がどうこうより、僕ら以外の力が働いてレギュラーが決まったような感覚なので、これは改名効果だと思っています(笑)

たーにー:本当にありがたいお話をいただきました。東京で頑張るウチナーンチュの番組ということで、沖縄に住みながら「東京に行こうかな」とか「そのまま沖縄に残って仕事しようかな」って悩んでる人が、一歩踏み込んで東京で新しくチャレンジするきっかけになる番組になればいいなと思っています。

同郷ハブストーリー_ハンジロウ

――ちなみに、ハンジロウのおふたりが上京を決心したきっかけを教えてください。

たーにー:その当時は、もう本当に芸人として食べられてなかったので…。「お金もっと稼ぎたぁ~い」って(笑)

――それはいつ頃のお話ですか?

しゅうごパーク:2009年くらいですね。僕ら、沖縄時代の後半の2年ぐらいは、お笑いだけで食べられていたんです。
圧倒的に実家だったから(笑) でも、もし部屋を借りて一人暮らししていたら、相当カツカツだったはずです。それに当時の沖縄のお笑い界はいまほど盛り上がっていなくて、まだ東京志向派と沖縄志向派が半々ぐらい。
だからどこかで東京行こうかどうか、という考えはずっと心にあって。スリムクラブさんとかキャンキャンさんが東京で結構売れてて、いろんな人のいろんなことが影響して、やっぱり統合的に「東京行かないと後悔する」って思ったんですよね。

沖縄で売れ出してたから、そのままずっと沖縄にいるのもいいなと思っていたんですけど、沖縄でずっと活動している津波信一さんと飲んだときに「俺1回も東京行かんかったの、この年になって後悔してるよ」っていわれたんですよ。

もうひとつ、大きく影響を受けたのは、ブラックマヨネーズさん。よしもとの芸人を沖縄に呼んで、沖縄芸人たちと一緒にやったお笑いライブがあって。僕らが出たときに、ちょうどM-1で優勝した直後のブラックマヨネーズさんが来ていたんです。優勝者のブラマヨさんがステージそでで沖縄芸人をのステージをずっと見ているんですよ。
全部のネタを見て、その後僕らとブラマヨさんのフリートークコーナーがあって。沖縄のお客さんに「内地で売れてる芸人に沖縄芸人が食われた」って思われたくないから、僕らかなり頑張って。まあまあよい仕事できたと思ってそで戻ったら、ブラマヨ吉田さんが僕らのところに来て「自分ら大阪か東京か、出てけえへんの」っていってくれたんです。大部屋の一番奥にいた小杉さんもちらっと振り返って、「どっちかいうたら、東京やろ」って。

それで「うわ!ブラックマヨネーズにいってもらえた!!」って刺激をもらって。東京に行こうって思ったのは、この出来事も大きかったですね。

同郷ハブストーリー_ハンジロウ

――そもそもハンジロウのおふたりが芸人になったきっかけもお聞きしたいです。

しゅうごパーク:FECさんの「フレッシュお笑い選手権」と同じような新人発掘企画を、オリジン・コーポレーションもやってた時期があったんです。当時、僕らが高1のころなんですが、国際通りとかでタダでもらえたポケベルがあって、それをたーにーが持っていて。そこにオリジンの新人お笑いオーディションライブ募集告知が配信されてきた。賞金5万円でがほしくてオーディションを受けましたね。

――もともとお笑いが好きだったんですか?

しゅうごパーク:そうですね。お笑いとのきっかけは、中学校2年生のとき。映像収録とか編集が好きな美術の先生がいて、生徒に何かをさせて、それを映像に収録して、先生が編集する授業があったんです。
そのときに僕とたーにーともう1人の同級生の3人で、コントのビデオを撮ってもらったんですよ。それが「お笑いやりたいな」って思った最初のきっかけかもしれません。そのビデオを先生が自由発表会みたいな場で流してくれて、みんなが笑ってて、それが気持ちよかった。

たーにー:そのビデオ映像のタイトルは「凡人の逆襲」っていいます。相方が考えました。

しゅうごパーク:めっちゃダサいなあ、中学2年生…(笑)

同郷ハブストーリー_ハンジロウ

――上京して東京生活も長くなっていると思いますが、東京で暮らすなかで「ウチナーンチュだな」って思うことや「ウチナーンチュでよかったな」って思う瞬間はありますか?

しゅうごパーク:僕らはウッチャンナンチャン、ダウンタウン、とんねるずの“お笑い第3世代”に憧れた世代です。
やっぱり東京に憧れがあるから上京したんですけれど、沖縄案件のお仕事をめっちゃもらうんですよ。沖縄から離れてからの方が、沖縄に助けられてる気がして。
それに内地に出てきてからの方が沖縄料理を食べているかもしれません(笑) 北海道とか静岡とか、いろんなところに営業でまわって、物産展とかで沖縄料理をしに食べています。

――たーにーさんはどんなときに「ウチナーンチュでよかった」って感じますか?

たーにー:沖縄の人って、びっくりするぐらい集まるんですよ。金銭面含め、たとえばお腹が空いたらあそこに行けば大丈夫っていうところが必ずある。友達や沖縄出身で飲食店をやっている人もいるから、究極的に困ることがないという意味で、気持ちの面では楽かもしれないですね。

しゅうごパーク:沖縄の先輩方が頑張ってくれたおかげで、沖縄差別を感じた経験はありません。むしろ沖縄というと「いいな」とか「カッコよい」っていわれるんですよね。沖縄出身ってことでだいぶ“ありがたいバイアス”がかかるというか。昔みたいな「内地行くのちょっと怖いな」っていう感覚は若ければ若いほどないと思いますね。

――沖縄に戻ってきたら必ずすることや、食べに行くお店はありますか?

たーにー:沖縄そばは必ず食べますね。

しゅうごパーク:案外ベタなところに行きますよ。「花笠食堂」とか「ルビー」とか。沖縄時代に行ってたところに行きますね。
当時オリジンの事務所が安謝にあったので、ずっと通っていた沖縄そば屋とか、馴染み味の場所に行きます。とりあえずルビーでCランチ頼んで、レモンティーがどれぐらいの濃さか確認して、変わってなくてあんしんするみたいな(笑)

同郷ハブストーリー_ハンジロウ

――ハンジロウの活動について、今後の展開や目標をそれぞれ教えてください。

たーにー:ネタでいうといまはコントが軸になってるんですけど、沖縄出身でコントの賞レース決勝まで行ったコンビがいないので、そこで爪痕を残したいですね。その後にOTV、QAB、RBCでレギュラーを持つと。

――県内全テレビ局を制覇ですね。しゅうごパークさんはどうでしょうか?

しゅうごパーク:いまはけっこう理想的な状態に近づいてきています。東京に拠点を置きつつ、地元でレギュラーがあるっていう状態を求めてたので、今回こうしてレギュラーが決まって一番うれしいありがたい状態です。ここに軸足を置きつつ、東京のネタ番組に出たいですよね。

ネタ番組に出演するときって「俺、このために東京に来た!」って思うことがめちゃくちゃあるんです。沖縄だと、年始に『O-1 グランプリ』がありますが、あの緊張感のいかついヤツをネタ番組では味わえるので、その時間をもっと多くしたいです。
その“デカいネタ番組に絶対いる人たち”ってのが何組かいて。マセキ芸能社でいうとナイツさんやバカリズムさん。あの感じになりたいですね。

…ちょっとマジメ過ぎたんで、もう1パターンいいですか?(笑) え~っと、ロレックス付けて、ベンツ乗って、タワマンに住んで、女子アナとランチする!

同郷ハブストーリー_ハンジロウ

――最後に、ハンジロウのおふたりの「だから沖縄が好き」を教えてください。

たーにー:「うちなー天ぷら」です。東京の天ぷらとは全く違いますよね。
沖縄の天ぷらで育ってきたので、東京来て天ぷら食べたときに「これ、天ぷらじゃないだろ」って(笑) うちなー天ぷらの、何の魚か分からないようなちっちゃーい魚が入ってて、衣はぼってり、ソース・七味で食ってコーラで流すみたいな。ジャンク感といいますか、とにかく腹いっぱいになれよお前ら!っていう店側の気持ちも感じますし。
天ぷらはとにかく好きですね。海辺で食べるのとか、1番最高ですよね。

しゅうごパーク:「いつ帰っても沖縄」ですね。上京して10年以上経つので、沖縄に戻ると道だったり店だったり、景色は多少変わってるんです。
でも、いつ戻っても基本的な雰囲気とか、「ああ、沖縄帰ってきた!」という感覚は絶対変わらない。それが“いつでも帰れる場所”として、故郷的な場所がある感覚が心強いですよね。
いつでも帰れる故郷があると思ってるからこそ気が楽というか、あんまり追い込まれることもないというか。それがありがたいですね。

Information

同郷ハブストーリー_ハンジロウ
Dokyoハブストーリー~沖縄同郷物語~

2023年1月22日(日)からスタートする新番組!!
東京で制作する初のレギュラー番組。
沖縄県外で頑張っているウチナーンチュ(同郷)の現在の仕事や上京したきっかけ・苦労話、沖縄に対する想いを紐解いていくトークバラエティ。
放送は毎週日曜日24:30~25:00
※沖縄県内の8チャンネル(OTV)にてご覧になれます。
>番組サイトはこちら
Dokyoハブストーリー~沖縄同郷物語~
見逃し配信は番組放送後にYoutubeにて配信予定!

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