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くらしと経済編集部

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オートミール市場~拡大と価格上昇の背景~

後間
こんにちは。後間秋穂です。
今回は、近年市場が拡大しているとされる「オートミール市場」について、野村證券那覇支店支店長の宮里洋介さんに伺います。
よろしくお願いいたします。

宮里
よろしくお願いいたします。

オートミール市場~拡大と価格上昇の背景~

後間
近年よく耳にするオートミールですがどういったものなのでしょうか。

宮里
はい。オートミールとは「燕麦(エンバク)」や「オーツ麦」と呼ばれる穀物を食べやすく加工した食品のことです。
燕麦の英語名「oat(オート)」と、食事を意味する「meal(ミール)」から名付けられました。国内では馴染みが薄かったオートミールですが、コロナ禍で話題となり、市場が拡大しています。

後間
なぜこのコロナ禍のタイミングで人気に火がついたのでしょう。

宮里
はい。コロナ禍で在宅時間が増える中、ダイエット志向が高まりました。
その結果、低糖質で高い栄養価があるオートミールが評価されるようになりました。また、在宅時間の増加は家事負担の増大をもたらしました。
手軽な食べ物としても人気のオートミールは、家事負担を減らしたいというニーズにも対応できたという点も支持が広がった要因であるといえます。

後間
健康意識の高まりと、家事負担の軽減という2つの点で消費者に響いたのですね。
そんなオートミール市場はどのくらい拡大しているのでしょうか。

宮里
2021年のオートミール販売額は、前の年の3倍にあたる54億円で、2022年は8月時点で2021年通年の販売額に並びました。価格も3年で7%上昇し、市場規模・価格ともに上昇・拡大基調で推移しています。

国内でのオートミールへの注目度が高まったのは、SNSなどを通じて、トレーニングやダイエット・美容系のインフルエンサーから情報発信されたことが大きな要因だと考えられています。また、電子レンジで温めたり熱湯や牛乳をかけたりするだけで食べられるという簡便性に加え、保存性にも優れていることもプラスに作用しました。
その後も、メーカーの参入やプロモーション、レシピ提案などが続けられており、いまでは、ご飯のように扱って味わうような新しい食べ方も普及しました。
オートミールは手間を掛けずに栄養を取りたいという次代のニーズを満たす新たな主食の一つとして定着しつつあります。

オートミール市場~拡大と価格上昇の背景~

後間
ちなみにオートミールのレシピにはどのようなものがあるのでしょうか。

宮里
欧米での定番の食べ方はポリッジと呼ばれるお粥のような食べ方です。オートミールに水と牛乳を加えて電子レンジで加熱するといった方法で食べられています。また、オートミールをご飯のような食感で食べるレシピも話題になっています。

後間
今後も市場は拡大していくのでしょうか。

宮里
はい。食品メーカーが2022年2月に行った調査によると、オートミールの認知率は8割を超えていて、やはりコロナ禍を通じて急速に認知度が高まったことがうかがえます。
一方、直近1年間でオートミールを食べた人の割合は2割で、知っているものの食べたことがない人が全体の半分を占める結果となりました。メーカーや消費者が数多くのレシピを投稿していることを考えると、オートミールを食べたことがない層のトライアルや利用定着が今後も進むことが考えられ、さらなる市場拡大が予測されています。
ちなみに民間シンクタンクの予測では、オートミール市場規模は2026年度には120億円規模にまで成長すると推計されています。

オートミール市場~拡大と価格上昇の背景~
オートミール市場~拡大と価格上昇の背景~

後間
私も食べたことがないので挑戦してみようと思いました。
今回は、近年市場が拡大しているとされる「オートミール市場」について、野村證券那覇支店支店長の宮里洋介さんに伺いました。

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