エンタメ,コラム,地域
人生フルスイング ~公認会計士&税理士・国吉大陸
野球経験者でありながら、現在は他のフィールドで活躍している人物にスポットを当てる「人生フルスイング」第3回目は「公認会計士」および「税理士」として活躍する国吉大陸さんにフルスイング!
野球歴:坂田ビクトリーズ(西原町)⇒宜野湾ポニーズ(宜野湾市)⇒興南高校(那覇市)
国吉大陸さんは、沖縄野球史に歴史を刻む2010年の「興南高校野球部」の春夏連覇の立役者の一人。
野球を始めたきっかけは、沖縄に初めて紫紺の優勝旗をもたらした1999年の「沖縄尚学高校」の春のセンバツ優勝だ。当時7歳。双子の兄の大将さんとともにいつか甲子園でプレーすることを夢見て、地元の野球チーム「坂田ビクトリーズ」に入部した。
恩師との出会い
甲子園、そして将来プロ入りを目指す国吉大陸さんは中学のころ、硬式野球リーグの名門「宜野湾ポニーズ」へ進む。
「ほかのレギュラー選手と比べて身長が伸びず、苦労した」と当時を振り返るが、技術力でカバー。県内外にその名を轟かせた。そして、あくる日、他の有力選手のスカウトに来ていた興南高校野球部監督の我喜屋優(がきやまさる)さんと運命の出会いを果たす。
春夏連覇へ
「我喜屋監督は常に準備の大切さを説いていた」と国吉さんは当時を振り返る。
「開会式で整列した時にはすでに優勝チームは決まっている。」など、これまでになかった指導方針で沖縄野球史に名を刻む名将は2010年、球児たちとに共に、甲子園の春夏連覇を飾った。
CHANGE☆野球⇒公認会計士
否が応にも沖縄県民の注目の的となった興南高校野球部の球児たち。プロ野球や大学野球への進路を期待する声も聴かれたが、国吉大陸さんは「公認会計士」を目指すため、明治大学へ進学した。
同世代のトップクラスの選手との実力や体格の差を間の当たりにし、プロへの道を断念したことも理由の一つだが、親交のあった野球部のOBが「公認会計士」を目指す姿を見て、自身も志すようになったそうだ。
「自分の道を応援してくれた監督やメンバーに恥ずかしい姿は見せられない」国吉大陸さんは「バット」を「ペン」に持ち替えて猛勉強し、在学3年時に見事「公認会計士」に合格した。
「公認会計士」&「税理士」として
現在、「国吉大陸公認会計士・税理士事務所」の代表として、多忙な日々を送る国吉大陸さん。クライアントによって相談内容はさまざまだが、本人曰く「野球と同じくチームプレー」。我喜屋監督が当時、説いていた「準備の大切さ」は今の仕事にも活かされているという。
視野を広げる
高校までは「野球」に全力で打ち込み、その後は「勉強」でも結果を出した国吉大陸さん。次世代を担う沖縄の子どもたちには「どんな道があるのか、自分でもわからないことがある」「視野を広げるために、スポーツも、勉強もあきらめないで欲しい」とメッセージを送る。
今後も「公認会計士」と「税理士」の元球児のフルスイングな活躍に期待したい。
あわせて読みたい記事