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キャン ヒロユキ

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沖縄のお笑い3事務所!放送作家が語るFEC、オリジン、よしもと沖縄ってこんなところ!【キャンヒロユキの「とー、笑っとーけ。」】

キャンヒロユキのとー、笑っとーけ。

突然ですが、「沖縄の主要お笑い3事務所」と言えば? 

そう、「FEC、オリジン、よしもと沖縄」でございます。

そしてワタクシ、そのそれぞれとお仕事をご一緒させていただいております。ありがたい限り。ホントに3つとも素晴らしい事務所さんでございます、はい。(仕事ください)

ということでせっかくなので今回はこの3事務所の特徴と魅力について紹介させてください。

まずは老舗のお笑い事務所、FECオフィス
ファニーズの山城達樹さん・渡久地政作さんが大学卒業後に立ち上げた事務所です。

FECの芸人さんとスタッフら。いつもお世話になっております。お仕事お待ちしております

FECといえば、今をときめく芸人・護得久栄昇先生や(芸人、といっても良いんですかね?笑)、まーちゃん、ハンサム、知念だしんいちろう、いさお名ゴ支部、パーラナイサーラナイほか、たくさんの所属芸人やタレント、また業務提携をしているみなさんがいらっしゃいます。

そんなFEC芸人の特徴は、「うーまくー(やんちゃ)」であること。どの芸人もみんな「山を駆け回る少年」や「学校の帰りに集まっていらんことして、後で怒られるこども」がそのまま大人になったような感じです。ウーマクーボーイズというコンビ名を持つ、まーちゃんのいる団体ですから、推して知るべし。

芸人のリーダー格のハンサム・仲座先輩から聞いたところ、「舞台上でのオープニングやエンディングでの集団でのトークでは、おもしろいことが思いつかなくてもとにかく前に出ろ」というのがFECの教えにあるそう。

ワタクシが企画演出していた、3事務所の芸人が一緒のライブ「ワラワナイト」に出演したFECの若手は「ライブ終わりに仲座さんから『どうだった?』と聞かれたんですが、『おもしろいことは言えなかったですが、前に出てライブをかきまわしてきました!』と答えると、『よしオッケー』と言われました!」とキラキラした目で話していました。とにかくFECの芸人は、どんな会場でも、シーンでもぶっこんできます。ウーマクーです。要注意です。笑

そして大学在学中、そんな事務所に所属して放送作家をスタートしたワタクシも、潜在的なウーマクーかもしれません。

つづいては、オリジンコーポレーション
沖縄の人気タレント・パーソナリティのひーぷーさんのコンビ「ダーティービューティー」の2人と、前代表(今の会長)の3人で立ち上げた事務所です。

オリジンコーポレーションのみなさん。こちらもいつもお世話になっております。お仕事お待ちしております

この事務所は、ワタクシがFECで放送作家をはじめたちょうどその頃に立ち上げ、今でも開催されている「起笑転決」という事務所ライブをスタートさせていました。
FECに所属していたワタクシ、敵陣視察とばかりにライブを観覧に行きました。そこで思ったのが「あーー、この事務所入っとけば良かったなー」ということ。

というのも、オリジンのライブは登場の音楽や演出もオシャレ、会場は音楽ライブをメインで行っていた「HUMAN STAGE(ヒューマンステージ)」というこれまたカッコイイ場所。お客さんは若い女性が多くエネルギーに溢れていて、とにかく華やか!
ひーぷーさんほか、こきざみインディアンやベンビーなど、今のオリジンにもシュッとしたところを持つ芸人やタレントが多いのも、そのころの名残があるのかもしれません。

またオリジンはお笑い部門以外にも「O.Z.E.」という演劇部門があり、舞台を中心に活発に活動をしています。いわゆる漫才、コントとは違った演劇のステージに芸人が出演することもあり、それもまた芸人の違う一面を見ることができて楽しめます。

そんなオリジンの卒業生には、キャン×キャン、スリムクラブ、ハンジロウ(元しゃもじ)、三日月マンハッタンなど中央で活躍する芸人も多いんです。そのメンバーもぜひ応援してください。

最後に、日本のお笑い事務所の代表格よしもと、その沖縄事務所のよしもと沖縄さん。

よしもと沖縄のみなさん。こちらもいつもお世話になっております。お仕事お待ちしております

「よしもと」そして「沖縄」といえばやはりガレッジセールさんでしょう。ガレッジセールさんが「笑っていいとも」にはじめて出たとき、「沖縄出身のお笑い芸人さんが、タモリさんとからんでいる!」と感動したなあ。そんなガレッジセール川田さんのラジオ番組を十数年担当させてもらっています。

そんなよしもとが沖縄に事務所、そして養成所をかまえたのがおよそ12年前。養成所開校から講師を務めているワタクシ(この文章も養成所の講義前によしもと事務所で書いてます)からすれば、よしもと沖縄の芸人は全員が教え子で、後輩で、仕事仲間。
ただ、よしもとは売れていようがそうでなかろうが、必ず先輩が後輩におごるというルール。「全員が後輩」ということは、いつもおごってばかりで、おごられることはない、という悲しい立場。誰か先輩芸人、沖縄に移住してくれないかしらん。

そんなよしもと芸人ですが、中央の売れっ子先輩芸人と関わる機会が多く、それが芸へのモチベーションになっていることも多いようですね。とはいえ、東京から沖縄に戻って活動する初恋クロマニヨン、沖縄色全開のありんくりん、手話を使った劇団を率いる大屋あゆみなど、独自の色を出す活動をする芸人も所属しています。
県内3事務所のなかで唯一養成所を持っていることもあり、そこからどんな芸人が生まれるかも楽しみです。

ということで、沖縄の主要お笑い3事務所を紹介しましたが、その他にも、ゆうりきややプロパン7が所属する事務所「エンターサポート」や、フリーランスで活動する芸人もたくさんいます。
ぜひみなさん、ここ沖縄のお笑い・エンタメを楽しんでくださいませ!

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