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OKITIVE編集部

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沖縄県「手で話そう運動フェスタ」HANDSIGNインタビュー

沖縄県では手話の普及や聴覚障害者に対する理解促進を図る取組として、沖縄県「手で話そう運動」を実施しており、「手で話そう運動」の一環として、2023年2月23日に、沖縄県立博物館・美術館(おきみゅー)にて「手で話そう運動フェスタ」という企画イベントを開催しました。
※イベントの内容は2023年3月18日に沖縄テレビにて放送。

沖縄県内高校手話部・手話ソング同好会によるステージパフォーマンス、有識者によるパネルディスカッション、足立梨花さんが出演のドラマバージョンYoutube『HANDSIGN / 僕が君の耳になる MV (ドラマver.)[実話を基にした感動の話題作]』が1,200万回以上再生されている、人気の手話ダンスボーカルユニット「HANDSIGN」のステージライブが行われました。

今回、OKITIVEでは「HANDSIGN」ステージライブの様子と、TATSUとSHINGOのインタビューをお届けします。

「HANDSIGN」ステージライブ

まず始めに上映されたのは、「HANDSIGN」の歴史をまとめた動画。

HANDSIGN(ハンドサイン)
HANDSIGN(ハンドサイン)

続いて、「HANDSIGN」の代表曲。足立梨花さんが出演する。『HANDSIGN / 僕が君の耳になる MV (ドラマver.)』をフルバージョンにて上映。

HANDSIGN(ハンドサイン)
HANDSIGN(ハンドサイン)

そして、「HANDSIGN」がステージに登場し、『僕が君の耳になる』をはじめとする楽曲のライブパフォーマンスとトークで会場の熱気を上げ続け、『星物語』では会場の来場者に手話ダンスの振り付けを共有し、オールスタンディングで会場のボルテージはMAXとなった。

HANDSIGN(ハンドサイン)
HANDSIGN(ハンドサイン)
HANDSIGN(ハンドサイン)
HANDSIGN(ハンドサイン)
HANDSIGN(ハンドサイン)
HANDSIGN(ハンドサイン)

「HANDSIGN」インタビュー

「HANDSIGN」誕生の秘話、なぜ手話を取り入れたのか?

HANDSIGN(ハンドサイン)

SHINGO:ダンスやブレイクダンスは高校生ぐらいからずっとしていました。その時はチーム名も決まっていなく、TATSU以外のメンバーはイベントごとに入れ替わる即席チームでダンスをしていましたね。

TATSU:2004年に放送されていた聴覚を失った大学生のドラマを見て手話への興味がわいたんです。それから好きなレゲエアーティストKEN-Uさんの『DOKO』という楽曲に手話を合わせて踊ったらカッコいいのでは?自分のすきな音楽が色々な人に伝わるのではないかと思って、当時はノリみたいな感じでSHINGOと二人で2004年12月に神奈川県平塚市で開催したクリスマスイベントに「サン太」って言うギャグみたいなチーム名で、手話を取り入れたダンスを披露したんです。

SHINGO:なんで「サン太」だったんだろうね?笑

HANDSIGN(ハンドサイン)TATSU

TATSU:本当にギャグみたいなふざけたチーム名でしたね…笑
でも、そのクリスマスイベントで披露した手話ダンスが、もの凄く評判が良くて、翌月の2005年1月25日に東京都町田市のレギュラーイベント(定期開催されるイベント)に月イチで出演するようになったんです。

SHINGO:当時の自分達にとっては初めてのレギュラーイベントだったこともあり、とても嬉しかったですね!

TATSU:この2005年1月25日に出演したイベントから「HANDSIGN」という名前で活動しています。その当時「HANDSIGN」になってからは色々なダンスコンテストに出場し、優勝を目標として活動していました。

HANDSIGN(ハンドサイン)SHINGO

SHINGO:いちばん最初に優勝したのは、地元であり今では観光親善大使を務める神奈川県の二宮町「ふるさと祭り2005」で開催されたダンスコンテントで優勝しました。
他にもTV番組の関連ダンスコンテストに出場したり優勝を勝ち取ったりしているなかで、2009年にニューヨークのアポロシアターコンテスト「アマチュアナイト」の存在を知りトライし初優勝、2010年アポロシアターコンテスト「アマチュアナイト」公認パフォーマーとなりました。

ニューヨークのアポロシアター「アマチュアナイト」の感想

HANDSIGN(ハンドサイン)

TATSU:2009年の3月にアポロシアター「アマチュアナイト」初めてのオーディションにエントリーしました。まず、オーディション会場に朝9時に行くと、すでに1,000人ほどの列ができているんです。

SHINGO:結局、朝9時から並んで、オーディションを受けたのが夜の9時でしたね 笑
その時には並びの列は5,000人ぐらいに増えていたと思います。その中でオーディションを通過したのが100組ぐらいでしたね。

TATSU:奇跡的に僕らもその100組に選ばれ、オーディションを通過できました。
その後、2009年8月に本戦の一回目があり、再びニューヨークのアポロシアターに向かいました。

SHINGO:8月本戦の一回戦は13組が出場し「HANDSIGN」は10組目でしたね。9組目までは、全ての本戦出場者がブーイングで帰されているなか、出番が回ってきたのです。
現地のブーイングってとんでもなくて、日本では経験したことのない感じでしたね。

TATSU:パフォーマンスをする前は絶対に無理だな…と思っていたのですが、パフォーマンスが終わると会場が凄く大きな声援とともにスタンディンオベーションで「なんだこれはっ!?」となり1回戦を優勝していました。その勢いで2回戦も優勝し、3回戦目は3位という結果でした。

SHINGO:3回戦目は3位だったのですが、当時の3回戦優勝者の選考基準が公平性にかけると言うことで、アポロシアターの支配人から直接連絡があり、2010年の1月からはオーディションをパスして本戦に出場できるようになりました。

「僕が君の耳になる」誕生秘話を教えてください。

HANDSIGN(ハンドサイン)TATSU

TATSU:2015年に新曲を作ろうという話になり、いままで10年活動してきて耳が聴こえない人達の事はなにも曲にしてこなかったけど、まわりの耳が聴こえない方、そして、障害を抱える方の周りに居て接し向き合っている耳が聴こえる方などとも話をして、10年という節目で耳が聴こえない方の世界を歌にしたいという話になったんです。

「僕が君の耳になる」の完成前は聴こえない方のことを歌にしてはダメだろう、良くないだろうという考えもありましたし、今回の新曲が批判を受けることもあるかもとは思ったのですが、周りのさまざまな方と話をしながら作詞をしました。

SHINGO:いろいろな方と相談し話あったので凄く思い入れはありますね。そして、「僕が君の耳になる」が作曲家さんに提案して曲として戻って時は「うわぁっ!これはいいっ!」となったので、できるべくして出来た楽曲だなと思っています。
「HANDSIGN」として、いい曲ができたな。という記憶は今でも鮮明です。

TATSU:「僕が君の耳になる」は本当にいろいろなことがあって今に至っていると思いますね、それこそ、最もYoutubeでは再生されていますし、出演している女優さん、芸人さん、タレントさんなど初めてメジャーな方に協力して頂いたMVにもなります。
いろいろ大変な思いしたので当時は尿管結石になりましたね 笑

HANDSIGN / 僕が君の耳になる MV (ドラマver.)[実話を基にした感動の話題作]
〈キャスト〉
足立梨花、栗山航、みやぞん(ANZEN漫才)、原野愛弓、守谷駿、早瀬憲太郎(友情出演)、平尾昌晃(特別出演)

沖縄でLIVEをしての感想

HANDSIGN(ハンドサイン)SHINGO

SHINGO:沖縄はやっぱりオーディエンスの皆様が温かったですね。「HANDSIGN」を初めて見る方もいらっしゃったと思うのですが、「はいさーい」に対してノリがよく「はいさーい」と返してくれるのが素晴らしく、そして本当に温かく感じましたね。
イベントが終わってから同じステージに立っていた、真和志高等学校手話部と中部農林高等学校手話ソング同好会の生徒さんと話して「僕が君の耳になる」の手話を全部できますと言ってくれたりして、沖縄の高校生にも「僕が君の耳になる」が浸透していて嬉しかったです。

TATSU:僕もステージライブでお客さん、生徒、先生のノリの良さは凄く感じましたね。
「はいさーい」という言葉で繋がれるパワーは関東では考えられないので、凄く良いなと思いましたし、人が仲良くなれるスピード感がはやいとも思いました。
神奈川でレギュラー出演しているラジオの下り、「あのさー」「なにさー」の沖縄バージョンで「シーサー」を加えたトークでSHINGOがあれだけ会場に爆笑を巻き起こしたのは初めてですね (笑)
沖縄の方は自分達の言葉をとても大事にしていると感じました。

沖縄が好きな理由を教えてください。

TATSU:僕は沖縄料理の味がシンデレラフィットしているんですよね。とくにゴーヤチャンプルが大好きすぎます。
ただ、東京や神奈川で食べるゴーヤチャンプルとなんか違うんですよね…
本当に現地で食べる沖縄料理が大好きです 笑
とは言え、明後日ぐらいに沖縄料理を食べに行くんですけどね。

SHINGO:僕は沖縄そばが大好きですね〜
食べもの以外だと、やっぱり海が綺麗なところ、寒すぎないところもいいですよねー、2月でも凍えるほどではないし、花粉症が発症しないのもいいですね!
でも一番は出会う人たちの人間性が良いですね。温かく、面白く、ノリがよい魅力のある方が多いと思います。

ハンドサインからユーザーに届けたいメッセージ

HANDSIGN(ハンドサイン)

TATSU:手話とフェスをかけて、神奈川や東京で手話フェスを行ったりしているのですが、いつか沖縄でも開催したいと思います。
沖縄で開催できたら、今回のイベントでも出演していた真和志高等学校手話部と中部農林高等学校手話ソング同好会の生徒さんとも手話で一緒にパフォーマンスしたいですね。
そして、耳が聴こえない人も、聴こえる人も一緒に音楽を楽しもうという企画を沖縄の皆さんと一緒に作って行けたらと思ってます。

SHINGO:やっぱり「HANDSIGN」の原点としては、手話を楽しく、カッコよく、面白く思ってもらい、エンターテイメントとして広めたいと思っているので、音楽から入って、手話ってカッコいいなー!手話って面白いなー!って、堅苦しいイメージを吹き飛ばせるようなHANDSIGNのポップなエンターティメントをこれからも追求します。
実は、耳が聴こえない方と手話で下ネタを会話したりすると、メチャメチャ盛り上がったりするんですよね 笑
僕は手話を歌とダンスを通して色々な感情を届けていくことが使命だと思っております。

「HANDSIGN」リリース情報

ハジ→ × HANDSIGN
Anniversary。
4月中旬にリリース予定

Information

「手で話そう運動フェスタ〜伝える思い・つながる心〜」番組情報

2023年3月18日(土) 
11:15〜11:45
沖縄テレビにて放送(沖縄県内8チャンネル)

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