HY SKY Fes 2023 【SKY Fes with Children】レポート

2023年3月18、19日の日程で開催されたHYの「SKY Fes 2023」では【SKY Fes with Children】と題して、子どもたちが様々なことに興味を持てるような経験をしてもらうための「学生ドキュメンタリー映画制作プロジェクト」「【こども新聞】SKY Fes × りゅうPON！」「【こどもカフェ】SKY Fes Kids Café」の3つの体験型企画を実施した。

HYの新里英之さん（Vo&Gt）は「SKY Fesには沢山の夢のカケラがそこら中にあります。それを見つけるのは簡単！SKY Fesを思いきり楽しむ事です。楽しいなと思う事から夢は始まります」とコメントを寄せており、with Childrenでは公募で集まった子どもたちにそんな「夢のカケラ」を見つけてもらう試みだ。

学生ドキュメンタリー映画制作プロジェクト

学生ドキュメンタリー映画制作プロジェクトでは、主宰のHYをはじめフェスへの参加アーティストたちのライブパフォーマンスやインタビュー、舞台制作の裏方、キッチンカー、各種ワークショップ、そして来場者の表情や様子まで、SKY Fesの全てを10代の目線でドキュメンタリー映像として記録に残す。
子どもたちは監督、カメラマン、録音係、編集、制作アシスタントとしてそれぞれ役割を担って映像を制作。5月7日に行われるSKY Fesの後夜祭で完成作品を上映する予定だ。

監督として瀬川大雄さんは「何も分からないまま応募したので、周りの人に支えてもらいながら会場で色々と学びながらなんとかやっています」とはにかむ。キッチンカーのフードを楽しむ人たちの取材中に話を聞くと、「色んな人が色んな楽しみ方をしていて、フェスはたくさんの人がつながれる場所なんだと思いました」と語ってくれた。

音楽好きで参加を決めた東濵莉乃さんは制作アシスタントを担当。「今回作った映像を通して、音楽好きの仲間を増やしたいんです」と志は高い。「会場を下見した時には静かだったんですけど、本番ではたくさんのお客さんがいて、取材を通してコミュニケーションできて貴重な経験になっています」と笑顔を浮かべた。

【こども新聞】SKY Fes × りゅうPON！

琉球新報の小中学生新聞「りゅうPON！」とコラボしたこの企画では、現場で活躍する記者から取材・撮影の方法を習い、子どもたちもSKY Fesを取材する記者に。子ども記者自ら来場者へのインタビュー取材に挑戦し、自身で執筆した記事を「りゅうPON！」に掲載する。

「書いたことが誰かにちゃんと伝わると嬉しいから」という理由で、文章を書くのが好きだという山川真奈さん。初対面の人たちに声をかけて取材することには「緊張しました」と話しつつも、初めて訪れるフェスについては「色んな場所から色んな年齢の人たちがそれぞれの目的で来ていて、フェスっていいなと思いました」と感想を聞かせてくれた。

真奈さんを見守っていた母親の奈巳さんは「子どもが緊張している様子を見て、自分までドキドキしています」と微笑む。「これから色々とあるだろうから、今回の経験が何かの道を拓く1つのきっかけになればいいなと思います」と話した。