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OKITIVE編集部

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沖縄県産の山城牛を土鍋飯で堪能。お米が美味しいランチ『土鍋飯 ぽかぽか』で「肉たく」と「焼きすき」で舌鼓を打つ。(那覇市)

『土鍋飯 ぽかぽか』の「山城牛肉たく土鍋御膳」

2023年5月8日に沖縄県那覇市の国際通りから徒歩3分ほどの立地にグランドオープンした『土鍋飯 ぽかぽか』。沖縄県畜産共進会枝肉部門最優秀賞や農林水産局長賞など牛肉として数々の受賞歴を持つ、沖縄県産のブランド牛「山城牛」。琉球在来豚アグーの血統を100%受け継いでいるアグー豚「しまくるー(島黒)」などをメインに、土鍋で炊きたてのご飯を土鍋御膳として提供している。
そして、『土鍋飯 ぽかぽか』は土鍋で炊くお米の品種を毎月店主とお米屋さんで相談して品種を決めているという。
そんなこだわりの詰まった『土鍋飯 ぽかぽか』は「女店主が営む土鍋ご飯屋さん」をキャッチコピーにしてランチもディナーも同じ御膳をひとつひとつ丁寧に仕上げてくれる。
身も心もほっと一息ついて、まさに「ぽかぽか」になるお店だ。今回はそんな、『土鍋飯 ぽかぽか』のランチタイムにお邪魔してきた。

目次

『土鍋飯 ぽかぽか』は国際通りから徒歩3分

『土鍋飯 ぽかぽか』は、那覇の国際通りから歩いて300m(約徒歩3分)ほどの距離にあり、那覇文化芸術劇場なはーとのすぐ脇にお店を構えている。

『土鍋飯 ぽかぽか』の外観

店舗は2階になるので、壁に書かれている「ぽかぽか」の文字が目印となる。

『土鍋飯 ぽかぽか』の外観

階段を上がっていくと、右側の壁に『土鍋飯 ぽかぽか』の「ぽ」の一文字が書かれている。

『土鍋飯 ぽかぽか』の外観

漆喰のような左官仕上げの壁にこの文字が書かれていると、日本人としてはこの時点でほっこりしてしまう。

陽当りよく店主とも距離の近い『土鍋飯 ぽかぽか』店内

『土鍋飯 ぽかぽか』の入り口

ランチタイムというのもあり暖簾の先はちょうどよく陽ざしが入ってくる明るい店内だ。

『土鍋飯 ぽかぽか』の店内

オープンキッチンになっているカウンター席は6席。店主と会話もしやすい距離となっている。

『土鍋飯 ぽかぽか』の店内

ボックス席は1席だけ4人まで座れる席となっている。
コンパクトな店内だが、きっと店主の気配りが届く範囲で考えられているのだろう。

丁寧に想いがこもっているぽかぽかなメニュー

『土鍋飯 ぽかぽか』の店内メニュー

席に着くとメニューが立てかけてあり、『土鍋飯 ぽかぽか』のフライヤー、店主からの想いのあるメッセージ。そして、本日のお米が記載されている。

『土鍋飯 ぽかぽか』の店内

本日のお米は、山形県産の「つや姫」とのこと、”土鍋の蓋を開けた瞬間の真っ白な輝きと香りをご堪能ください。”と記載されいている。この時点ですでにワクワク感がある。
メニューは、1御膳につき1枚づつ用意されていて、メニューだけとっても丁寧さが伝わって来る。
※ランチ、ディナーともにメニューと価格は同じ。

『土鍋飯 ぽかぽか』のメニュー
『土鍋飯 ぽかぽか』のメニュー
『土鍋飯 ぽかぽか』のメニュー
『土鍋飯 ぽかぽか』のメニュー

御膳は全部で4種類、山城牛のすき焼き土鍋御膳、山城牛肉たく土鍋御膳、しまくるーヒレカツ土鍋御膳(数量限定)、本日のお魚西京焼き土鍋御膳となっている。

『土鍋飯 ぽかぽか』のメニュー

ドリンクは、ビール、ワイン、日本酒とソフトドリンクが用意されている。
ランチとしてはちょっと贅沢な価格設定ではあるが、今回は店主のオススメ、「山城牛肉たく土鍋御膳」と「山城牛の焼きすき土鍋御膳」を注文することにした。

唯一の炊きたて出汁米「山城牛肉たく土鍋御膳」

土鍋御膳を注文すると、まず先付けとして提供されるのがサラダとなる。

『土鍋飯 ぽかぽか』のサラダ

薄くスライスされ揚げたさつまいものカリカリ感と新鮮な野菜がシャキシャキしていて美味しい。
そして、サラダを食べている間に厨房にて土鍋でご飯を炊いている。

『土鍋飯 ぽかぽか』の土鍋「長谷園のかまどさん」

使用している土鍋は長谷園の「かまどさん」。創業がなんと、天保3年という三重県にある伊賀焼の窯元で構想から10年をかけて開発されたという炊飯専用土鍋だ。店主に、なぜ、長谷園の「かまどさん」にしたのかと聞くと、まずは「見た目に惚れました!それと、「安定して美味しくお米が炊ける」からとのこと。
将来的には長谷園の土鍋販売も店舗でやりたいと言うほどの土鍋愛がある店主だ。

『土鍋飯 ぽかぽか』の店主

そうして、先付けのサラダを頂きつつ、20分ほど店主との会話を楽しむと土鍋飯が炊きあがって「山城牛肉たく土鍋御膳」が提供される。

『土鍋飯 ぽかぽか』の「山城牛肉たく土鍋御膳」
山城牛肉たく土鍋御膳 2,500円(税込み)

土鍋の蓋をあけると、つやつやに輝くご飯の上にレアに焼かれた後に細かく刻まれた山城牛と刻み沢庵を混ぜた「肉たく」。その上にはイクラと卵黄がトッピングされている。なんて贅沢なご飯なんだ…これは美味しそうだ。

『土鍋飯 ぽかぽか』の「山城牛肉たく土鍋御膳」

肉たくの下のお米は出汁で炊いてある出汁米で「山城牛肉たく土鍋御膳」専用の土鍋飯となっている。

『土鍋飯 ぽかぽか』の「山城牛肉たく土鍋御膳」

まずは卵黄を崩さず、山城牛の肉たくを少し混ぜてご飯と一緒に茶碗によそってみる。

『土鍋飯 ぽかぽか』の「山城牛肉たく土鍋御膳」

さすが山城牛!まず肉が美味しい。生でも食べられる若い山城牛を鉄板で焼いたあとに厚くカットしている肉たく御膳の肉は、ほどよく香ばしく噛めば噛むほど肉の旨味が溢れてくる。出汁で炊かれた「つや姫」はしっかりと米が立ち、旨味と甘さを程よく感じる出汁米となっていてお米が美味しい。そして、沢庵の甘みと食感、イクラからくる魚介の旨味が調和し口のなかに広がり、この時点でも満足できる土鍋飯だ。これをランチタイムで頂いているのはとても贅沢に感じる。
二杯目は卵黄を少し崩してお米と混ぜて食べると、ねっとり濃厚な卵黄が出汁で炊いた「つや姫」と「山城牛」のハーモニーを更に濃厚かつ、まろやかにして演出してくれる。

忘れてはいけない御膳の名脇役も美味しい。箸休めで食べる「漬物」、島豆腐の入った「味噌汁」からも丁寧さが伝わってくる。そして、名脇役代表の「茶碗蒸し」これがまた美味しい味が主張しすぎない出汁をベースに鶏肉入りでさっぱりとしているが旨味は豊潤。メインの料理を引き立ててくれる一品だ。

『土鍋飯 ぽかぽか』の「山城牛肉たく土鍋御膳」

「山城牛肉たく土鍋御膳」の最後の締めは、薬味(ネギ、みょうが、しょうが、大葉)、きざみ海苔、わさびを添えて出汁茶漬けにして堪能した。あっさりとした出汁と香りがたつ薬味が加わり、食感も味も変わる。最後の一杯まで楽しめる土鍋御膳を堪能できた。

『土鍋飯 ぽかぽか』の「山城牛肉たく土鍋御膳」

御膳を食べ終わると「最後はこちらで、ひと息ついて下さい」と、お茶かコーヒーを選んで、デザートを一緒に提供してくれる。
この日のデザートは「水信玄餅」となり、ぷるぷる食感の透き通った水信玄餅に練乳の甘さと抹茶のほろ苦さが食事の後に御膳の余韻とともに整えてくれる。

『土鍋飯 ぽかぽか』のデザート

見る、焼く、食べるの三重奏「山城牛焼きすき土鍋御膳」

『土鍋飯 ぽかぽか』の「山城牛のすき焼き土鍋御膳」
山城牛焼きすき土鍋御膳 2,500円(税込み)

「山城牛焼きすき土鍋御膳」は、見て楽しむ、焼いて楽しむ、食べて楽しむという色々な感覚が詰まった土鍋御膳となっている。もちろん、この土鍋御膳にも先付けのサラダと、食後のデザートは「山城牛焼きすき土鍋御膳」セットとして提供される。

『土鍋飯 ぽかぽか』の「山城牛のすき焼き土鍋御膳」

『土鍋飯 ぽかぽか』の山城牛はウデの部分を仕入れてそこから「山城牛焼きすき土鍋御膳」と「山城牛肉たく土鍋御膳」に使用する部位を切り分けているという。
焼きすき焼き用に薄くスライスされた山城牛は赤身と脂身のバランスがちょうど良くサシが入っていて見ているだけも楽しめ、この山城牛をランチで堪能できると考えるだけ幸福に思えてくる。

『土鍋飯 ぽかぽか』の「山城牛のすき焼き土鍋御膳」

まずは、山城牛のみで焼きすきを楽しむ。鉄板の上でジュッと響いて焼けていく山城牛を焼けるのを見て楽しみながら最初の一枚は肉だけを堪能する。柔らかく、クセのない肉質がウリの山城牛を頬張って口のなかで旨味が広がっていく。

『土鍋飯 ぽかぽか』の「山城牛のすき焼き土鍋御膳」

その後は、島豆腐の厚揚げに鉄板に残った山城牛の脂と肉汁の旨味を吸い込ませながら焼く。揚げたての島豆腐が旨味を吸って更にカリカリに仕上がっていく。こんな贅沢な島豆腐の食べ方はなかなか体験できない。

『土鍋飯 ぽかぽか』の「山城牛のすき焼き土鍋御膳」

ここからが本番だ、野菜、山城牛、島豆腐の厚揚げを「焼きすき」していく。まさに、見る、焼く、食べるの三重奏だ。

続いては、「山城牛焼きすき土鍋御膳」のヒロインとも言える、本日のお米「山形県産 つや姫」を炊きたてで堪能する。土鍋の蓋をあけた瞬間に炊きあがりでしか体験できない甘い香りが広がっていく。

『土鍋飯 ぽかぽか』の土鍋飯

一粒一粒がきれいに立っているお米が、キラキラに輝いている。まさに「銀シャリ」!これこそ土鍋御膳の真骨頂だ。炊きたてのお米は噛めば噛むほど甘みと旨味が口のなかで広がってくる。そして、炊き具合は歯ごたえを感じる丁度良い食感だ。
これは、山城牛の焼きすきとの相性は抜群で、箸休めとして自家製の漬物を摘んだりしていたら、土鍋で1合炊かれた「つや姫」は気がついたら食べきってしまっていたほどの美味しさで、土鍋御膳を最初から最後まで堪能できた。

「山城牛焼きすき土鍋御膳」も最後にデザートと温かい飲み物が提供されるので、食後に一息いれて余韻まで楽しむことができる。

『土鍋飯 ぽかぽか』店主「MARIKO」さんの想い

『土鍋飯 ぽかぽか』の店主「MARIKO」さんはこのように話す。

『土鍋飯 ぽかぽか』の店主

来店から退店まで全ての流れで100点を目指したいと思っています。『土鍋飯 ぽかぽか』の土鍋御膳はけして安価ではなく提供させて頂いているので、お店に入って来てくださった瞬間から、お食事を終えてお店から退店されるまでの時間を、すべて楽しんで頂きたいです。
お食事もですが、ただ食べるだけで終わらせたくなくて、会話を楽しみながらゆっくりと優雅に楽しんでいただきたい。
土鍋ご飯を炊くのに20分ほどはかかるので、その時間も含め、心と身体が「ぽかぽか」になる空間をご提供できればと思っております。

もしかしたら、お仕事されている方のランチタイムのお時間では足りないかもしれませんが、ゆっくりとお過ごし頂ければと思っております。

という「MARIKO」さんの想いが詰まった『土鍋飯 ぽかぽか』だ。
急に来店しても時間が足りず断らざる得ないときもあるとのことで、事前に予約し注文するメニューを伝えてもらえると多少はスムーズに土鍋飯御膳が提供できるとも言っていた。

Information

『土鍋飯 ぽかぽか』の外観
土鍋飯 ぽかぽか

ランチもディナーも同じメニューで価格も同額となっています。
ランチタイムもディナータイムも予約(メニューも注文)をオススメします。

住所
〒900-0015 沖縄県那覇市久茂地3丁目25−19 リバーサイドガーデン 2-F
電話番号
090-8400-7380
営業時間
昼 11:00〜16:00(L.O 15:00)
※昼は金・土のみ L.O 14:30
夜 18:00〜22:00(L.O 21:00)
※夜は金・土のみ
定休日
不定休
駐車場
なし
カード
準備中(2023年6月現在)
電子マネー
PayPay(2023年6月現在)
URL・SNS
Instagram

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