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「エコアイランド」、タイのタオ島で『Responsible Tourism』
こんにちは!
「水中ゴミ拾い専門店Dr.blue」でゴミ拾いダイビングのインストラクターをしている東真七水(アズママナミ)です。
ダイバーの皆様、ノンダイバーの皆様、また、海がお好きな方、そうでない方も、今月もどうぞよろしくお願いいたします。
私は「スキューバダイビング」と「ゴミ拾い」を掛け合わせ、
海の底に沈んだゴミをスキューバダイビングをしながら楽しく回収するという「水中ゴミ拾い」を新しいマリンアクティビティとして広める活動に挑戦しています!
私は沖縄本島を拠点に活動しておりますが、今月は番外編でお送りいたします。
先月海外ツアーで訪れた「エコアイランド」、タイのタオ島についての記事を書かせていただきます!
タイのバンコクから飛行機でサムイ島に乗り継ぎ、サムイ島から船で2時間のところにタオ島という3km × 7kmのとても小さな島があります。
↑タオ島での一枚。絶景!
スキューバダイビングで有名な島なのですが、近年環境活動でも注目されており、日本ではまだあまり見られない「Responsible Tourism」という考え方をもとに様々な取り組みをしています。
「Responsible Tourism」… 旅行先の地域や環境に与える影響に責任を持ち旅行先に配慮する考え方。
先月の6月8日は「World Oceans Day」=「世界海洋デー」だったのですが、この日は海洋環境について考え感謝する日として国際連合が唱導しており、世界各地様々な海へのアクションが実施されています。
タオ島でもこの期間「SPOT LIGHT」というイベントが開催され、タオ島が率先して取り組んでいる環境保全活動に、観光客もワークショップという形で現地の方と一緒に体験することができるんです。
体験メニューはこちら!
・サンゴ礁のリハビリテーションケア
・サンゴ礁のモニタリング
・ブイのメンテナンス
・水中クリーンアップおよびビーチクリーンアップ
・地元の漁師とのFish Aggregation
・地域森林のリハビリテーション
・ココナッツのタイダイ染のワークショップ
・シーグラスでアクセサリーを作るワークショップ
・ナチュラルクリーニング製品のワークショップ
・ゼロウェイストのタイ料理
・廃棄プラスチックのアップサイクルワークショップ
・エコプリントのワークショップ
タオ島はダイビング等の観光業と漁業が主な産業だそうですが、このように海に限らず、多種多様なコースがあり、島全体であらゆる環境問題と真剣に向き合っていることが伺えました。
なんと15年以上も前からこういった取り組みや教育をスタートしているそうです!
この体験を通して観光客に島の美しさを守る大切さを理解してもらうこと、またタオ島から世界中にこういった取り組みが広がっていくことを目的として実施されています。
ちなみに今回私たちは「廃棄プラスチックのアップサイクル」と「水中クリーンアップ」に参加して来ました。
その様子を是非ご覧ください♪
↑タオ島のアップサイクル工房!
↑ブリーフィング♪
↑粉砕した廃棄プラスチックを流し込む!
↑全身でプレス!
↑プラスチックを流し込んだ金型をオープン!
↑プラスチックゴミで栓抜きが出来ました!
↑カラビナも出来ました♪
↑ペン立ても♪
↑最後に工房で撮影♪
ご覧のようにとても盛り上がりました^^
島に滞在して大きく学んだことは「ゼロ・ウェイスト」という概念です。
リサイクルするために細かくゴミを分別していたり、使い捨てプラスチックを控えアルミストローやエコバッグを使用していたり、飲食の廃棄物から石鹸やボディソープを生産したり、「そもそもごみを生み出さないようにしよう!」という考え方で、サステナブルな未来を実現するための様々な工夫が至る所に感じられました。
本当に素晴らしい意識、取り組みだと思います。
タオ島に行ってからは私も日常生活の中でよりゼロウェイストを大切にするようになりました。
観光客が押し寄せて観光地のキャパシティを越えること、そしてそれによって環境が破壊されることを「オーバーツーリズム」と言いますよね!
それに対する「レスポンシブルツーリズム」。環境負荷を軽減し、未来永劫美しい自然が残るように、この考え方が広まってほしいです。
ちなみに日本では、岐阜県白川村の入場制限を取り入れた事例が有名だそうです。
良かったら「レスポンシブルツーリズム」について調べて見てくださいね!
併せて「ゼロ・ウェイスト」についても要チェックです^^
次回の連載は8月予定です!
よろしくお願いします。
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