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行ってきました!台湾の「小琉球」~長濱良起の台湾自転車無限ループの旅~Vol.05
大家好(ダージャーハオ)。フリーランスでライターやディレクターをしています長濱良起と申します。
強制的にダイエットをしようと、台湾自転車旅で10kg痩せるまで沖縄に帰らないという挑戦中です。妻と一緒に台湾北部の桃園をスタートして、7月28日(28日目)現在、台湾島南東にある台東県にいます。6kg痩せたので、あと4kgです。
台湾にあるもう一つの「琉球」!
みなさん。沖縄がかつて琉球という国だったことはご存じかと思います。しかし、台湾にも「琉球」があるのです。屏東県にある琉球郷です。ニックネーム的に「小琉球」と呼ばれています。
この島と沖縄が直接関わり合いがどうこうとか、文化的にどうこうって訳ではないようですが、かつての中国から見て、沖縄が大琉球、台湾が小琉球と言われていた時代の名残だとかなんだとか、確かな起源は不明だそうです。
台湾で唯一サンゴ礁で出来た島とのことで、偶然とはいえ、意外な共通点ですよね。
この島に行くには、屏東県の東港(ドンガン)という町からフェリーに乗ります。カーフェリーではないので車は乗せられませんが、バイクや自転車は乗せることができます。
20分ちょっとで着きました。
あちらこちらに琉球の文字。地元でもなんでもないのに、勝手にアイデンティティを刺激されてしまいます。
そうそう。もう一つの共通点が。この小琉球も、沖縄と同様観光の島です。
人口は1万2000人程度とされていますが、通りの人口密度は観光客と思われる人々でパンパンです。ちょうど日曜日だったことも影響しているのかもしれません。近隣には高雄や台南など大都市があるので、週末で気軽に来られるのも魅力でしょう。
そうそう。以前別の方から聞いたことがあるのですが、台湾の北部、例えば台北に住む人にとっては、台湾のリゾート地である南部に行くより、飛行機に乗って沖縄に行ってしまった方が、移動も楽だしホテルも安いしでいろいろお得なんですって。そういう意味では、観光経済圏として見た時に、台北と沖縄は同じエリアにいるんですね。
暑いのでかき氷屋さんがにぎわっていました。電話番号でウェイティングリストに入って、順番が来たら入店です。
また、この小琉球はウミガメが非常に多く生息している島のようで、島のシンボルとしてウミガメがいろんな看板やグッズに採用されていました。沖縄でいうシーサーやジンベイザメみたいな感じでしょうか。
そんな小琉球の対岸「東港」
小琉球行きのフェリーが発着している東港。地名とは違って思いっきり西側にあって、西側を向いている港です。
この町は「マグロの故郷」としてPRしており、市場に行くともうマグロマグロマグロ。刺身文化が日本語と一緒に入ってきたのか、日本語の発音でそのまま「マグロ」や「トロ」が通じます。非常に大きな市場です。那覇の公設市場の2~3倍の規模はあるかと思います。
せっかくなのでこの市場でマグロを食べることにしました。ただただ美味しいマグロです。
合理的だなと思ったのは、客船の港と大きな魚市場がほぼ隣接するように配置されていることです。僕が近くの街に住む人だったら「よし!今度の週末は東港の市場でマグロとかエビとかの海鮮食べながら、フェリーに乗って小琉球に行って、ひと泳ぎしてかき氷食べに行こう!」ってなるはずなんです。実際に、小琉球のみならずこの市場もたくさんの人で賑わっていました。
高雄からバス1本で1時間程度。空港からだともっと違いと思います。“琉球”を訪れながらマグロの故郷にも立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
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