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長濱 良起

長濱 良起

歌とダンスで大盛り上がり!沖縄から一番近いプロ野球・台湾リーグ〜長濱良起の台湾自転車無限ループの旅〜VOL.08

台湾自転車無限ループの旅

大家好(ダージャーハオ)。フリーランスでライターやディレクターをしています長濱良起と申します。「台湾自転車旅で10kg痩せるまで沖縄に帰らない」という強制ダイエットをしております。なんとこの度、47日目(8月16日)にして10kg痩せるという本人もびっくりのチャレンジ成功に至りまして、自動的にこのコラムも最終回となります。

食事や運動って大事ですね。37歳にして痛感しています。10年早く気付くべきでした。沖縄に戻っても12月1日のNAHAマラソンに向けて健康習慣を続けようと思います。

沖縄から一番近いプロ野球チーム

沖縄から一番近い本拠地のプロ野球チームをご存じですか?そうですね。福岡ソフトバンクホークスですね。東浜巨投手や又吉克樹投手など、県出身選手が9人もいるなんとも親近感のあるチームです。

だがしかし!沖縄から一番近くに本拠地を築くプロ野球チームは、台湾のチームなのです!

台湾プロ野球(CPBL)は以下の5チーム。

楽天モンキーズ(桃園)
味全ドラゴンズ(台北)
富邦ガーディアンズ(新北)
中信ブラザーズ(台中)
統一ライオンズ(台南)

日本のプロ野球(NPB)と比べると、5球団しかなくて少なく思えますが、九州ほどの面積に5チームあると考えると、密度すごくないですか?野球は中国語で「棒球」。自転車で走っているとたまに棒球少年を見かけるほど、台湾ではメジャーなスポーツの一つになると思います。(ちなみに、バスケットコートとバドミントンコートもめっちゃ見ます)

シーズン中ならほぼ毎日やっていますし、北から南まで球団が広がっていますので、台湾に旅行に行く際は台湾プロ野球に行ってみるのもどうでしょうか。特に、桃園の球場なんか野球場と目と鼻の先なので、もし休みが1日でもあれば、沖縄から朝行って、昼は観光、夜は台湾野球、翌日早朝に沖縄に戻って何食わぬ顔で出社、ということも可能でしょう。

歌とダンスで大盛り上がり!中信ブラザーズホーム戦

なので早速張り切って、台中に本拠地がある中信ブラザーズのホーム戦に行ってきました。相手は台北に本拠地がある味全ドラゴンズ。ブラザーズは黄色、ドラゴンズは赤のユニフォームなので、カラーリングとしては阪神-広島戦みたいな感覚です。

台湾自転車無限ループの旅

内野席が500元です。2023年8月時点で日本円で約2250円ぐらいです。
「台中洲際棒球場」へは、台中駅からバス1本で行けます。所要時間は30分程度でしょうか。前払い20元(約90円)。もし下りる場所など不安でしたら、おそらく同じバスに何人かいるであろう黄色いユニフォームの人について行けばどうにかなります。グーグルマップでもルートが出ますのできっと大丈夫でしょう!

台湾自転車無限ループの旅
台湾自転車無限ループの旅

台湾プロ野球といえば、チアガールが特徴的です。
楽天モンキースのチアチーム・楽天ガールズが踊るきつねダンスが、日本でも注目を集めていますよね。だから、応援団はみんなで一緒に踊ります。しかも、みんなで一緒に声を合わせて歌います。選手一人一人に応援歌があって、しかもその歌詞がバックスクリーンに大きく表示されます。それを見ているだけでもエンタメ性があって楽しいです。

アメリカの大リーグは、特に応援歌とかなくて、みんなそれぞれ自由に観戦しているイメージですよね。日本のプロ野球は鳴り物があって応援団が白熱していて、ビールを飲みながら楽しむ、というのが特徴ですし、インバウンドにも人気です。台湾はその「応援を楽しむ」という要素が日本よりさらに強いと思います。

応援歌の演奏はマイクやスピーカーを通して爆音で届けられるPAシステム完備で、守備側であってもアウトを取る度に歌とダンスがあるので、野球とダンスステージを一緒に観ている感じがしてわくわくします。

一回ホーム戦を観戦しただけなのに、僕はすっかり中信ブラザーズのファンになってしまいまして、とりあえず今シーズンの順位とかは気にしちゃうと思います。

日台韓とかでリーグ戦とか実現したら楽しそうなのになぁ。リーグ戦まで行かなくても、交流戦とか、アジアチャンピオンシップみたいなものとか。その点、韓国からも春季キャンプに来て、練習試合とか見られる沖縄って、世界的にも有数の“野球インターナショナル”な土地だと思います。

10kg減達成!旅を終えての謝辞

台湾自転車無限ループの旅

冒頭でも申した通り、ケガも病気も事故もなく、妻と一緒に無事に旅を終えることができました。ありがとうございました。
地理的にはそこまで離れていない沖縄と台湾。旧盆文化や亀甲墓、豚肉や昆布を多く使う料理文化、似た気候や植生など、共通している点も多いですが、やはり長い時間をかけて違う文化を育んできた両者です。飛行機で1時間も行けば気軽に「異文化」に触れることができます。

台湾自転車無限ループの旅

今回の旅でも、背中に大きく中国語で「台湾自転車旅中 10キロ痩せるまで無限ループ 沖縄から来ました!」という意味の言葉を大きく書いていました。
すると、実にたくさんの人が「沖縄行ったことあるよ!」「沖縄来月行くよ!」との言葉をかけてくれました。沖縄に限らず、日本全体でいうと、大げさでもなく半分ぐらいの人が一度は旅行で来てくれたことあるんじゃないかなーと思うぐらいです。

実際行き来しないと分からないこと、触れ合えないこと、出会えないことがたくさんありますよね。いくらネットが発達して、世界中のことが分かるようになったとはいえ、百聞は一見に如かず、見識や情報の量は全然違います。

台湾自転車無限ループの旅

そうそう。沿道から一番たくさん言われた言葉があります。それは「加油!(ジャーヨウ)」。「頑張って!」という意味です。この言葉に何回元気づけられたことか。こういう、躊躇ない元気ワードをいろんな人に掛けられるよう意識しながら、この先の人生約50年を過ごしていきたいと思っています。

台湾自転車無限ループの旅

改めましてこのコラムを読んで頂いたみなさん、ありがとうございました。
もしもリバウンドでまた10kg太ってしまった暁には、また違う国で同じことやりますので、今後もよろしくお願いいたします 笑

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