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OTV報道部

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急増する夜スイーツ専門店

──今回はブルームーンパートナーズの伊波貢さんとお伝えします。

伊波さん
「今回のテーマは 『急増する夜スイーツ専門店』です」

急増する夜スイーツ専門店

伊波さん
「ブームの起源は、沖縄から遠く離れた北海道にあります。そもそも北海道にはお酒を飲んだ後のシメとしてパフェを食べる『シメパフェ・夜パフェ』の文化があり、それが全国各地に広がり人気となっています」

急増する夜スイーツ専門店

沖縄県内でも那覇市だけでなく、沖縄市やうるま市など、この1年で少なくとも20店舗がオープンしています。

急増する夜スイーツ専門店

実際にお店を取材すると「人気の秘密」と「沖縄観光を盛り上げる起爆剤としての可能性」が見えてきました。

新たな夜のスポット 県内外からたくさんの訪問者が

夜の9時過ぎ、沖縄市の銀天街にあるお店に行列ができていました。
平日は午後5時から営業する「夜風にアイス」です。

急増する夜スイーツ専門店

夜風にアイス 照屋里亜 沖縄市店長
「ピークの時間帯は、夕飯時が終わった夜9時以降が多いですね。夏のピーク時には200組いらしていただいています。ありがたいことに」

急増する夜スイーツ専門店

2022年7月にオープンすると、夜中に食べるアイスのおいしさに見た目の可愛らしさも相まって、SNSで話題になりました!

急増する夜スイーツ専門店

伊波さん
「どういうお客さんが多いですか?」

夜風にアイス 照屋里亜 沖縄市店長
「若いお客様や女の子が多いのかなと思われる方も多いんですけど、幅広くて、作業着を来たお父さん世代の方や夫婦でいらしていただいたり」

急増する夜スイーツ専門店

那覇から来た男性
「インスタとかで有名で、1回行ってみたいね妻と話していて、ドライブがてら来ました」

那覇から来た女性
「ご飯とか食べに行った後に、もうちょっと一緒にいたいよねって時に食べながらお喋りができるので、そういうところはいいなって思います」

急増する夜スイーツ専門店

うるま市から来た家族
「沖縄の人は夜、家族で、子どもがいても出る人が多いし、今の時期だとエイサーとか見ながら外出する機会も多かったりするので、来やすいかなという感じがします」

幅広い人々を虜にする秘密を探るため、一番人気の「紅芋モンブラン」をいただきました。

急増する夜スイーツ専門店

伊波さん
「甘みは思ったほどなくて、おそらくアイスと一緒に食べることでちょうどいいぐらいの甘みに抑えられている感じがします。これはハマるのがわかる気がします」

ベニイモや黒糖など沖縄県産の食材を使っているため、観光客にも喜ばれています。

急増する夜スイーツ専門店

三重から来た家族
「私、ベニイモが大好きで、これの写真を見て、絶対行きたいと思って。飲み屋さんとかが多いイメージなので沖縄は、こうやって子どもたちを連れてアイスを食べに行けるというのはいいですね」

急増する夜スイーツ専門店

沖縄観光の課題の1つに、家族連れが楽しめるナイトスポットが少ない事が挙げられます。

急増する夜スイーツ専門店

その一方、夜スイーツ専門店だと子どもがいても行きやすく、沖縄旅行を夜まで満喫してもらう事で、観光消費額の向上も期待できます。

急増する夜スイーツ専門店

大阪からきた観光客
「せっかく遠くまで来たから、時間を使って寝る間も惜しんでみたいな感じで、孫たちは大満足です」

急増する夜スイーツ専門店

地元の魅力を活かす沖縄県産の食材とお酒 新たな観光名所へ

観光客が多い那覇市の平和通りにも、2023年5月、夜パフェ専門店の「ぱふぇんちゅ」がオープンしました。

急増する夜スイーツ専門店

北海道でブームの火付け役となった企業が運営していて、アートのような見た目もさることながら、沖縄県産の食材や深みのある味わいにもこだわっています。

急増する夜スイーツ専門店

女性客
「このお店、ずっと沖縄に来るというのをSNSとかで見ていたので、楽しみにはしていました。見た目がすごい綺麗ですよね」

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ぱふぇんちゅ 與那嶺芽さん
「パフェに含まれるパーツは全て当店で手作りしていて、オーダーが入ってからベストな状態で組み立てております。パフェに使われているジュレにも泡盛やクラフトジンなど沖縄のお酒を使用しておりまして、南国モチーフのパフェが多いです」

急増する夜スイーツ専門店

こちらのお店では泡盛など県内で製造されるお酒の取り扱いが多く、パフェに合う〆の一杯を提案してくれます。

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お酒を飲む男性客
「こちらがお酒がそんなに強くないので、自分が2軒目にバーでも行こうかと言ったんですけど、甘いのが食べたいなってなり、自分はまだ飲みたかったので、ちょうどお酒も飲めるし甘いものも食べられるのがいいなと思いました」

急増する夜スイーツ専門店

ぱふぇんちゅ 與那嶺芽さん
「パフェを食べて沖縄のお酒でしたり、フルーツに関心を持っていただければなと思います。沖縄の観光名所と言えば『夜パフェ』といってもらえるようなお店作りを目指して、日々クォリティが高い商品やサービスを提供できるように頑張っていきたいと思います」

今日の一言

──さて伊波さん、今回のテーマから見えてきたことはなんでしょうか。

伊波さん
『TPO見直し戦略がカギ』です。

急増する夜スイーツ専門店

TPO、Time(時間)、Place(場所)、Occasion(場面)を見直すだけで、新たな需要を生み出しているのが夜スィーツ。

昼から夜営業に、中心市街地から少し郊外へ、若者から家族ターゲットのドライブイン型へなど。
常識と思っていたTPO戦略を見直すことで、他の産業でも勝機が見えてくるかもしれません。

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