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OKITIVE編集部

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カンボジアで医療に捧ぐ~医師・嘉数真理子~

カンボジアで医療活動に従事する県出身の嘉数真理子さん 提供:ジャパンハート

「医療の届かないところに医療を届ける」を理念に掲げ、ラオスやミャンマー等、アジアのなかでも貧困に苦しむ人々が多いとされている地域に無償で医療活動に従事する「特定非営利活動法人ジャパンハート」。

沖縄県出身の医師・嘉数真理子さんは、団体のビジョンに共感し、2017年からカンボジアで医療活動に従事している。

小児がんの専門医として命と向き合う日々 提供:ジャパンハート

電気や水道など、日本と比べてインフラが整っていない中で、一人でも多くの命を救おうと奮闘している。
彼女を突き動かすのは何か?日本に帰国するタイミングを狙ってOKITIVE取材班がうかがった。

幼少の頃はマンガが大好きな女の子(左から3人目の女の子が真理子さん) 提供:本人
父親を病気で失った悔しさから医師を志す 提供:本人

ジャパンハートこども医療センター小児科部長 嘉数真理子さん
「医師を目指したきっかけは、若くして父親が病気で亡くなった事。自分の病気は治せたのに、父親の病気が治らなかったのがすごく悔しかった」

嘉数さんは猛勉強の末、医大へ進学し、国家試験も合格。医師としてのキャリアをつんで、南風原町にある「沖縄県立南部医療センター・こども医療センター」で勤務する。

ジャパンハートこども医療センター小児科部長 嘉数真理子さん
「自身も医療人として沖縄に貢献したいと強く思っていた」

沖縄県立中部病院で研修医を終え、医師として独り立ち 提供:本人

一人の医師として命と向き合う日々を送る真理子さんだが、ある出来事が彼女の進む道を大きく変えることになる。

ジャパンハートこども医療センター小児科部長 嘉数真理子さん
「ジャパンハートの映像を見て、貧困や医療従事者の不足を理由に子どもの命が救えない国々がたくさんあることを知った。」

「微力でも自分の知識を役立てたい」と、熱い思いでジャパンハートの活動に参加。
さっそくカンボジアに向かうも、環境の違いに面食らったこともあったようだ。

カンボジアで医療活動に従事する嘉数真理子さん 提供:ジャパンハート

ジャパンハートこども医療センター小児科部長 嘉数真理子さん
「日本と比べて、電力が安定していない国もある。停電するかもしれないから全身麻酔が使えないなど、そのときどきの状況下でいろんな判断を迫られる」

日本と環境が異なるなかで、さらに追い打ちをかけたのが新型コロナだ。
日本人医療従事者の行動が制限かけられた。なかには長期間ホテルから出られなくなる日本人スタッフもいて、現地の医療スタッフだけ対応せざるを得なくなったこともあったという。ただ意外にも、特殊な経験が現地スタッフのスキルアップにつながったというから驚きである。

ジャパンハート最高顧問・吉岡秀人医師とのオンラインイベントで寄付を呼び掛ける

嘉数真理子さんに沖縄の後輩たちへのメッセージを聞いてみた。

ジャパンハートこども医療センター小児科部長 嘉数真理子さん
「とにかく世界は広いので、どんどん飛び出してほしい。沖縄から出ることで故郷の良い面も含めて、いろんなことが見えてくる。背中を押してあげたい。」

ジャパンハートでは2024年にカンボジアに病院を設立するために多くの寄付を募っている。

JapanHeart(ジャパンハート) | 医療の届かないところに医療を届ける

ジャパンハートが運営するカンボジアの病院 提供:ジャパンハート

「医療の届かないところに医療を届ける」

その理念に共感する沖縄の医師が今日も奮闘している。

おしらせ

2023年12月17日(日)24:30~放送の「Dokyoハブストーリー(沖縄テレビ8チャンネル)」に嘉数真理子さんが出演。
ハンジロウの2人とどんなトークを繰り広げるのか、お楽しみに!

Dokyoハブストーリーに出演

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