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金城 晋也(リップサービス)

金城 晋也(リップサービス)

宿題の丸つけが僕の生きがいです。珍問題&珍回答【リップサービス金城晋也の「こちら舞台袖」】

リップサービス金城晋也の「こちら舞台袖」

突然ですが、この問題解けますか?

「いやいや簡単すぎる!」そうお思いでしょうか。
これは小学校低学年レベルを想定した、僕が作った問題です。
なぜこんなものを作ったのか、説明は後ほど。リップサービス金城晋也の「こちら舞台袖」はじまりはじまり!

僕には小学一年生になる息子がいますが、その息子が今一番頑張っているのが「毎日の宿題」です。
ひらがなやカタカナに始まり、漢字や文章問題と、日々難易度の上がっていく宿題に、時には「遊びたいのに!」と怒りながらも毎日一生懸命取り組んでいます。
そして、ほとんどの学校がそうだと思いますが、子どもの宿題に丸つけをするのは親の役割です。

子どもが小学校に上がると大変なことが増えるよ、と周りの先輩お父さん・お母さんから聞いていましたが、その中でも多かったのがこの「宿題の丸つけが大変」という意見でした。
もちろん、宿題をこなす子どもたちの方が大変なのは間違いありませんが、丸つけも毎日となるとなかなかの労力だよ、と聞かされていました。でも僕はこの「丸つけ」が本当に大好きなんです。

「先生」になりたかった僕

芸人の道を志すまで、僕は教員志望でした。
沖縄国際大学の日本文化学科に入学し、国語教諭を目指して勉学に励む毎日。一つの教材をみっちり研究したり、模擬授業を組み立てて実践したり、四年次になるといよいよ母校での教育実習がスタート。
2週間だけでしたが「晋也先生」として過ごしました。

そこで扱った教材が「漢文」でした。
しかし、漢文読解の基本の基である「レ点」すらまともに教えられず、それですっかり自信を無くした晋也先生は教員の道を断念。
大学は無事に卒業し「高校教諭一種(国語)」の免許こそ取得しましたが、教員とは正反対の「芸人」の道へ進みます。
華麗なる進路変更の動きこそ、まさに「レ点」でした。

当時の実習録と、最終日にもらった生徒たちからの寄せ書き。

夢は散りましたが、この「先生」への憧れを追体験できるのが宿題の丸つけなんです。
息子の小学校入学と同時に、張り切って丸つけ用の「先生がよく持ってたあの赤ペン」を購入しました。しかも5本セット!毎日先生気分を味わっていると言うわけです。

ちなみにこの赤ペン、ネタ台本の添削にも大活躍します。
台本を書き、実際にライブでやってみて、ウケが悪かったところやダメ出しをもらったところに自分で容赦無く赤を入れていきますが、台本はご覧の通り真っ赤っかです。
僕の方こそ、宿題がまだまだ山積みですね。

自分には特に厳しい赤ペン先生。早く丸が欲しい。

珍問題・珍解答

息子の宿題を毎日見ていると、思わぬ珍問題・珍解答に出くわすことがあります。芸人としてはこれが「ありがとう」「ごちそうさま」案件です。
丸つけが好きな理由はここにもあるのかもしれません。

珍解答に関しては、ネット上でも一つのジャンルとして確立していますね。

そして、僕が息子の宿題から見つけたのはこちら

小学生 珍回答・珍問題

書かれてある文を声に出して読むという問題ですが、⑨番どうした?さっきまでいちごを食べたり、お花を愛でたりしていたのに、急な荒ぶりにびっくりです。

さてお待たせしました。ここで冒頭の問題の解説に参りましょう。実はこの問題は「沖縄の子だったら珍解答をしてまう可能性がある」という観点で作っています。珍解答例はご覧の通りです。

いかがですか?この溢れんばかりの沖縄愛。「ちりばこ」「ひざまずき」なんて愛おしいでしょう。ふくを「はく」・ずぼんが「せまい」なんかは沖縄独特の言い回しですね。正解はそれぞれ、ふくを「きる」・ずぼん(正確にはウエスト)が「きつい」。日本語としての誤りはもちろんありますが、この解答が返ってきたら晋也先生的には大きな大きな花丸です。

あ、もちろんこのコラムをお読み頂いている大人の皆さんは全問正解でしたよね?

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