コラム
「攻撃的なサッカーに磨きを」FC琉球喜名監督 2021年の総括と展望
2021年シーズンの途中で監督に就任したFC琉球の喜名哲裕監督。
沖縄県出身として初めてJクラブの指揮をとった喜名監督に、今シーズンの総括と来季への展望を伺った。
――(大城良太アナウンサー、以下大城)2021年シーズンはどのようなシーズンだった?
喜名哲裕 監督(以下、喜名監督)「今シーズンはキャンプの時からみんな調子もよく、開幕5連勝するなど前半戦を終えて3位と昇格も狙えるんじゃないかなという位置にいた。しかし、夏以降怪我人が出たり暑さで疲労がたまったりと、選手のコンディションが上がらない中で勝ち星をあげられず監督交代という事になった。振り返れば、やっぱり難しいシーズンだったと思う。」
――(大城)監督としてどのような事を意識したか?
喜名監督「攻撃的なスタイルは変えたくなかったし、選手がピッチで躍動して欲しいということをずっと思っていたので、トレーニングから競争意識を持たせることを意識していた。そのために選手への声かけ、コミュニケーションを多くとるようにした。すると選手がトレーニングから集中してアピールしてくれたので、少しずつ結果に結びついていったと思う。」
――(大城)特に取り組んだことは?
喜名監督「ある程度ボールは持てるチームだったので、守備の面を強化した。特に選手同士のコミュニケーションがとれていない部分、例えばセンターバックとボランチだったり、サイドハーフとサイドバックだったりの連携を強化した。選手がどれだけ気持ちよくプレーできるか、どれだけ選手間でコミュニケーションとれるかが改めて大事だと気づいたシーズンだった。」
――(大城)ホームで初めて指揮をとった時の心境は?
喜名監督「いずれは監督になりたいという目標はあったが、まさかこんな形でなるとは思っていなかった。監督就任後初のホームゲームでバスから降りてスタンドを見た時に、親友だったり高校の先生だったり皆さんが応援に来てくれていたので感慨深かった。」
――(大城)初めて監督という立場でJクラブの指揮をとってみて。
喜名監督「シーズン中はいっぱいいっぱいで考える余裕はなかったけど、シーズン終わって改めて地元で指揮とれるという事は幸せだと感じた。皆さんの支え、応援があって、こんなにも期待してもらっているんだなと思った。」
――(大城)監督2年目のシーズンはどんな年にしたいか?
喜名監督「来季はJ1から4チーム落ちてくる厳しいシーズンになると思う。FC琉球に新しく加入する選手を含めて、全員でJ1昇格に向かって戦う。その為にも年明けのキャンプから力を入れていく。」
――(大城)どんなスタイルで戦うか?
喜名監督「琉球=攻撃的なスタイルというのを掲げてやっているので、変わらず攻撃的なスタイルを貫く。観ている人に感動や勇気を与えられるような展開にできるようにしっかり準備していきたい。」
――(大城)来季への意気込みは?
沖縄にJ1のチームが誕生する事が沖縄サッカー界にとって一番の目標だと思うので、そこを目指して頑張っていきたい。
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