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島を離れる若者に寄り添う新しい“沖縄の唄”【OKINAWA SONG BOOK~沖縄歌集~『 Horookies篇』 】
連載企画「OKINAWA SONG BOOK~沖縄歌集~」
沖縄県内のみならず、日本全国で愛される沖縄の歌(ウチナーソング)。名曲が誕生する背景には、その時々の世相が密接に関係しているといいます。この企画では、誰もが知っている【一曲の沖縄の歌(ウチナーソング)】をテーマに、歌詞に込められた思いや制作秘話などを紹介しています。
復帰50年の節目に開催し、去年大きな話題となったオキナワソングブックスペシャルライブ。
県民に愛される歌の、誕生の物語を綴った映像とともに、アーティストのステージをお届けしました。
新しい音楽の楽しみ方を提案するステージでBEGINや宮沢和史、夏川りみといった豪華アーティストたちの演奏を支えたバンドがいます。
若手のバンド「ホルキーズ」です。
浦添市の港川中学校出身の先輩後輩で結成したホルキーズは全員が作詞作曲を手がけ、さらに4人ともにボーカルを担う才能溢れる期待のバンドです。
Qイベントに出演した感想は?
比嘉舜太郎(Dr&Vo)
「普通にヤバいですよ。普通に自分たちもヤバいと思っています。見たまんまヤバいです。」
川満祐輝(Gt&Vo)
「テレビで見ていた先輩方と一緒に音を出せると思わなかったので。」
比嘉舜太郎(Dr&Vo)
「(ベースの)俊之介はとにかくロック代表なんですよ。もうモンパチとか好きで。」
津波俊之介(Ba&Vo)
「ギターの祐輝先輩はアコギの感じとか。それは祐輝先輩が持ってる感性。」
比嘉舜太郎(Dr&Vo)
「義毅先輩(キーボード)は一番、ド・ポップというか。
自分はこの中では三線が好きと言うか。三線とかも弾きたいなぁというのがあります。」
川満祐輝(Gt&Vo)
「一番沖縄を意識しているのは舜太朗かなと思います。」
個性の違う4人が力を合わせて織りなす演奏は共演したアーティストたちからも高く評価されました。
島袋優(BEGIN)
「舜太朗はご存じの方も多いと思いますけど、BEGINのボーカルの比嘉栄昇の長男で。
だから僕は赤ちゃんの頃から知っているんですよ。優おじちゃんって呼ばれてる。」
島袋優(BEGIN)
「俺なんかの頃は東京行かないとデビューできないって頭だったんで、だから沖縄を代表して東京行ってくるぜみたいな感じ。
今まではそういう言葉があっただけで、沖縄を背負っていくようなバンドになるとか。
(ホルキーズ)はもっと違う意味での沖縄との関わりを持つバンドになるかもしれない。
彼らが今東京じゃなくて沖縄にいて、沖縄で何を持って何を歌うかっていうのが僕は楽しみですね。」
メンバーと離れ石垣島で過ごしていた高校生のころ舜太朗さんは島のミュージシャンたちと一枚の音源を残しました。
比嘉舜太朗さんが八重山高校からの卒業を前にソロ名義で制作した「結の唄」です。
比嘉舜太朗
「(中学まで)本島にいて、港川にいたんですけど「お前の故郷は石垣島だからよ」ってずっとお父さんに言われていて、「人が故郷」というか、家族に向けてそういう気持ちが沸いてきて。離れて暮らしていても忘れられない、繋がっていられたらいいなっていう思い。」
島袋優(BEGIN)
「歌詞で「歩いてくれた父と母」と言ったときに、僕の場合は栄昇とその奥さんがぱっと浮かんじゃうんだけど。だけど違う人が聞いたら、自分のお父さんとお母さんを思い浮かべたりして、この歌詞の中でそれぞれの思いが反映しやすい。沖縄本島で暮らしていたメンバーたちにも音源は届けられました。」
川満祐輝
「島の先輩とか、島のミュージシャンの方と一緒に録音したCDがあって、それを僕ら聞いて「良い曲だな」って。」
垣花義毅(Key&Vo)
「その中でも「結の唄」は思いが強かった感じがします。「こんな曲も舜太朗が作れるようになったんだ」って思った。」
舜太朗さんの高校卒業後、4人が揃い再始動したホルキーズは、2019年にデビュー。
3枚目のアルバム「Aランチ」でホルキーズとして「結の唄」を発表しました。
比嘉舜太朗
「ちゃんとホルキーズで音を出した瞬間に、自分が弾き語りでやっていたようなものとは全然違うものになって。コーラスも重なって今の「結の唄」が完成した感覚があった。
故郷への思いを綴った歌は、卒業式などでも歌われるなど旅立ちを迎える若者たちを励ます歌として広がってきています。」
島袋優(BEGIN)
「例えば沖縄を代表する曲というのはミュージシャンが決められない。聴いてくれる方が選ぶんですよね。舜太朗に聞いたらいろんな中学校とか小学校で歌われている。そういうのを聞いたら、沖縄を代表する新しい歌は、すぐそばまで来ているかもしれないと思う。」
比嘉舜太朗
「作った当初は自分が島を出る当事者だったんですけど、毎年同じような境遇の人たちがいて、自分の家族と離れてとか、生活をするってタイミングの人たちに届いて欲しい気持ち。今は応援したい。「その気持ちもわかるぜ」って事も含めて、届いたらいいという気持ち。」
OKINAWA SONG BOOK 2023
特別番組「OKINAWA SONG BOOK2023」
2023年12月19日(火)19時00分から沖縄県内のテレビ8チャンネルにて放送!
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