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五感全開!! 触れるもの全てから学べる「チームラボ 学ぶ! 未来の遊園地 沖縄」Tギャラリア 沖縄 by DFSにオープン(那覇市)
アート集団「チームラボ」の常設展「チームラボ 学ぶ! 未来の遊園地 沖縄」が2023年12月15日、那覇市おもろまちの「Tギャラリア沖縄byDFS」3階にオープンします。会場にいち早く足を運んできました。見どころばかりの、いや、見どころしかないアート空間をレポートします。
目次
クジラに飲み込まれた先に
Tギャラリア沖縄byDFS内のハイブランドの名店街をくぐり抜けて、3階にたどり着くと、ドーン! ドラゴンやクジラ、星、雲、島など観ているだけでワクワクする絵が壁一面に広がっています。このエントランスを通るだけでも、期待が高まってしまいます。
受け付けを済ませて、入っていく先はなんとクジラの口の中。行く先は真っ暗だし、ちょっとドキドキしてしまいます。いつか読んだ童話のように、胃袋の中で、知り合いと再会できるとうれしいですね。
ちなみに、事前にオンラインチケットを購入することをお勧めします。オンラインチケットを購入せずに来場した際、会場の混み具合によっては、入場できない場合もあるのだとか。アート空間をめいっぱい楽しもうと思って、せっかく来たのに入れないとなると悲しすぎるので、ぜひ事前にチケットを購入してから来場してください。
「チームラボ 学ぶ! 未来の遊園地 沖縄」のコンセプト「共創」を紹介するムービーを観た後、いよいよ入場です。
いきなり、まさかの坂です。お伝えし忘れていました。こちらの「チームラボ 学ぶ! 未来の遊園地 沖縄」は、スニーカーなど動きやすい靴での来場が推奨されています。つま先が覆われていて、かかともホールドされているサンダルはどうにか大丈夫そうですが、つま先が出ているサンダルで来た場合、入り口でレンタルシューズに履き替える必要があるので、お気を付けください。皆さんに、安全に楽しんでもらうために必要だとのことです。
坂に戻ります。会場に足を踏み入れると、壁や床に色とりどりの花が咲き乱れる光景が飛び込んできます。しかも、この花、来場者が立っている場所から生まれてきます。床をしっかり踏みしめられる靴で、坂を少しずつ登っていくと、目の前に広大な空間が開けてきました。
生き物たちの姿から学ぶこと
今回の常設展のメイン空間とも言える「鼓動する谷のグラフィティネイチャー」です。床を花やチョウ、カエル、トカゲ、ヘビ、オオサンショウウオの映像が行き交っています。見た目のインパクトもすごいのですが、この映像、実は来場者が色を塗った絵が映像となって、動いているのです。
「鼓動する谷」の横に並べられた用紙の中から好きな動物・植物を選び、色を塗っていく。塗り終えてスキャンしてもらうと…。
こんな風に、自分で色を塗ったヘビが床に現れ、縦横無尽に動き出します。現代のテクノロジー、おそるべし。
と、それだけでは終わりません。動いている動物や植物をよく観てみると、花はチョウに蜜を吸われ、チョウはカエルに食べられ、カエルはトカゲに食べられ、トカゲはヘビに食べられ、ヘビはオオサンショウウオに食べられてしまいます。
そうです。この空間の中で、食物連鎖が起きているのです。しかも、塗り絵用のイラストになっているのは全てが絶滅危惧種。アート空間で楽しんでいるうちに、食物連鎖や絶滅にひんしている動植物のことを学べるようになっています。このアート空間が名称に「学ぶ!」を冠するゆえんです。
触れて奏でるオーケストラ
「鼓動する谷」の右奥に広がるのが「光のボールでオーケストラ」。床にあるボールを転がすと音や声が聞こえ、天井に浮かぶボールを触ると、色が変わります。一人だけでは鳴らせる音に限界があるけど、そこにいるみんなでボールを転がしたり、触ったりすれば、そこは音と光のコンサートホールに早変わり。そのとき、その場にいるメンバーだけでしか鳴らせない交響曲を、ぜひ響かせてみてください。
このボールは「楽器」なので、「投げない」「蹴らない」「走り回らない」を守ってくださいね。かくれんぼもダメですよ。
ケンケンパ、最後にやったのはいつだっけ
「弾む水の天才ケンケンパ」では水上に咲く花を目印にケン、ケン、パッしていきます。しっかり花の上に足を着地させられれば、素敵な効果音とともに水面や壁面に鳥やチョウなどのエフェクトが広がります。久しぶりのケンケンパ、やってみませんか。
象形文字に触れると
鳥や象、月、火―。さまざまな象形文字が浮かぶ「まだかみさまがいたるところにいたころのものがたり」。触れてみると、象形文字が表す言葉が映像になって現れます。浮かぶ象形文字に触れて、さまざまな自然を呼び出してみてください。
小人たちの健気な姿に見入っちゃう
小人たちの健気に姿に見入ってしまうのは「こびとが住まう奏でる壁」と「こびとが住まうテーブル」。壁やテーブルの中を動き回る小人たちを雨や火から守ってあげたり、逆にちょっかいを出したり。テーブルの上にあるフライパンや皿を動かすだけで、小人たちが興味を持って遊びたくなるようなことが起きます。時間を忘れて遊んでしまうこと、間違いなしです。
滑りたい、何度でも
子どもたちのリピート率、無限大が見込まれるのがこの「すべって育てる! フルーツ畑」です。参加者は「太陽の光」となって坂を滑ります。滑る途中、ボールにぶつかると、ボールは勢いよく飛び、種や花など植物に当たり、植物が育っていきます。ボールの色に注目しながら、滑ってみてください。「大人こそ滑ってみてください」とのスタッフさんの声に背中を押され、滑ってみました。想定外のスピード感に「わっ」と声を上げてしまいました。スタッフさんの意見に全面的に賛同します。大人こそ滑ってみてください。
滑り台に駆け上がる際のステップにも音と映像の仕掛けがあるので、何回上っても楽しめそうです。
世界とつながる水族館
最後に紹介するアート作品は「世界とつながったお絵かき水族館」です。2013年に「チームラボ」が沖縄に初上陸した際に展示された「お絵かき水族館」がパワーアップして帰ってきました。名前の通り、来場者が色を塗った魚たちが気持ちよさそうに、水槽内を泳ぎ出します。パワーアップの内容は「世界とつながった」にあります。
お絵かきされた中でも、マグロは世界各地で展示されているほかの「お絵かき水族館」に泳いでいき、逆に世界各地で描かれたマグロが沖縄の「お絵かき水族館」に泳ぎに来るというのです。ここ数年のコロナ禍で人々の行き来がままならなくなったことに着想を得て、「アートだけでも国境を超えていこう」とパワーアップさせていったそうです。
描いた絵はお土産に
「鼓動する谷」や「お絵かき水族館」で描いた絵は、会場を出た後の「お絵かきファクトリー」でTシャツやトートバッグ、缶バッジなどにして、記念に持って帰ることができます。スタッフさんにぜひ尋ねてみてください。
正直に言って、何時間でもいられそうなアート空間でした。純粋にそのビジュアルや音を楽しむもよし、この展示にどんな意味や思いが込められているかまで探るもよし、自分なりの答えにたどり着くもよし。行った人の数だけ楽しみ方、学び方がある展示でした。
親子で、デートで、友だちと。その空間に居合わせた人と一緒にアートを生み出してみるのもいいかもしれません。どんな組み合わせで行っても、楽しめること間違いなし。ぜひ足を運んでみてください。
「チームラボ 学ぶ! 未来の遊園地 沖縄」体験会の画像
Information
- チームラボ 学ぶ!未来の遊園地 沖縄(Tギャラリア 沖縄 by DFS 3F)
チケット料金
大人(18才以上) 2,000円
中学生・高校生 1,400円
幼児(4才以上) 1,200円
障がい者割引 (大人 18才以上) 1,000円
障がい者割引(中学生・高校生) 700円
障がい者割引(幼児4才以上・小学生) 600円注意事項
・当日券の販売はありますが完売の可能性があるので、WEB予約をオススメします。
・滑りにくく、動きやすい靴(スニーカー等)で入場してください。
・踵が固定されていても、つま先が覆われていないサンダルなどでの入場はできません。アクセス
■電車をご利用の場合
ゆいレール おもろまち駅 隣接
那覇空港駅から ゆいレールで約19分■車をご利用の場合
那覇空港から 車で 約30分- 住所
- 沖縄県那覇市おもろまち4丁目1 Tギャラリア 沖縄 by DFS 3F
- 電話番号
- 0120-782-460
- 営業時間
- 10:00 - 20:00 (最終入館:19:00)
※T ギャラリア 沖縄 by DFS 営業時間:10:00 - 20:00 - 定休日
- 毎月第三木曜日
※2023年12月は休館日がありません
※Tギャラリア 沖縄 by DFS:年中無休 - 駐車場
- あり 可能台数:180台
- URL・SNS
- 公式WEBサイト
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