暮らし
娘を亡くした母親が高校生と協力して小児がん患者をサポート
小児がんと闘う子どもや親を支援しようと、レモネードを販売する女性がいる。
この活動に賛同した高校生が校内で販売会を行った。
高校の校内でレモネードを販売
2023年12月6日、うるま市の前原高校で昼休みに開かれたのは、レモネードの販売会。
販売会を企画した前原高校2年 當銘愛佳さん
「難病の一つである病気を助けるために支援しようと思いました」
事前にポスターの掲示や校内放送などで活動の主旨を丁寧に伝えたことで、販売会には多くの生徒の姿が。
購入した男子生徒
「子どもの命を救う研究費に使われてほしいなと思って」
購入した女子生徒
「必要な子たちに助けが届ければといいなと思います」
小川蘭さん
「学校全体に(活動の主旨を)周知してくれたおかげで、こんなに子どもたちが集まってくれました」
小児がんと闘った娘が活動の原点
うるま市に住む小川蘭さんは、2022年3月、脳幹に悪性腫瘍(しゅよう)ができる小児がんで、当時10歳だった次女のいろはさんを亡くした。
失意の中、思い出したのが、数年前に住んでいたハワイで慈善活動として広がっていた「レモネードスタンド」だ。
小川さんは、同じ境遇の子どもや親を支えようと、2023年8月に小児がんの子どもや家族を支援する団体を立ち上げ、仕入れなどの経費を除いたレモネードの売り上げを日本小児がん研究グループに寄付する活動を続けている。
小川蘭さん
「思いの原点は私自身の娘なので、大人になれなかった娘のことを思うと、いま頑張っている子たちにはどうか大人になってもらいたい、夢をもってもらいたいです」
前原高校では昼休みの40分間で、1本200円のレモネードが440本も売れた。
販売会を企画した前原高校2年 塩濱結さん
「(生徒が)予想以上に来ていてびっくりしました。皆この事について取り組もうとする気持ちが見えてとても良かったと思います」
販売会を企画した前原高校2年 當銘愛佳さん
「(寄付によって)小児がんが治る薬を作ってほしいなと思います」
企画した生徒たちは、今後も小川さんの活動の助けになりたいと力を込めていた。
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