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OTV報道部

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“詐欺師のベジータ”が活動の原点!「鳥山明先生に会いたい」中学生アーティストが描く龍と未来

人を笑顔にする絵を生み出す中学生のアーティスト、ミラクルくんこと城間ゴンタさん。
辰年にちなんだ大きな目標があるとのことで、お話を伺った。

首里城復旧のため明るい未来へ思いを込めて

小林美沙希アナウンサー
「今年は辰年ですけど、ゴンタさんこのシャツは?」

城間ゴンタさん
「これは『PAIKAJI(パイカジ)』というブランドで、首里城の復旧のために絵を描きました。今回はドラゴン・龍に関するもので」

首里城正殿・御差床(うさすか)の装飾の龍をモチーフに描き上げたのは、表情豊かな2匹の龍。

ゴンタさんは、首里城の復旧のため、今後こんなこと(火災)がないよう明るい未来にしたいという思いを込め、レインボーのような明るい色にしたそうだ。

さらに、こんな遊び心も。

城間ゴンタさん
「これはドラゴンフルーツですね」

小林美沙希アナウンサー
「これも“ドラゴン”?」

城間ゴンタさん
「はい、ドラゴンです。ぼくは元気出ますね、この服着て」

焼け残った龍柱に込めた思い

辰年の2024年、ゴンタさんのもとにはすでに、さまざまな依頼が舞い込んでいる。

泡盛メーカーとコラボした干支ボトルは、12年間かけ毎年干支を描いていくプロジェクトで、ゴンタさんの成長とともに絵の変化も楽しめる。2021年から始めていて、2024年で第4弾となる。

今回描いたのは、火災で焼け残った首里城の龍柱。

「燃え残った後で、いろいろ苦しかったんだろうけど、頑張り強いというか粘り強いみたいな感じで顔は笑っているが、心の中では泣いている」という風に生き残った龍柱を表現したそうだ。

色でも焼け残った龍柱を表現している。

城間ゴンタさん
「本来なら龍は緑色のイメージだったんですけど、父ちゃんと話し合って、緑じゃなく灰色にしようって。初めてだと思います、グレーで色を塗るのは」

2つの作品を通して、首里城再建を後押しする。

ゴンタさんは、以前の首里城ではなく、新たにできる首里城も描いてみたいとのこと。

さらに、首里城の屋根を彩る龍頭棟飾(りゅうとうむなかざり)も、今回特別に描いてもらうことに!

小林美沙希アナウンサー
「今年は辰年ということで、ゴンタさんにこの龍を描いてもらいたいなと思うんですが、いいですか?」

城間ゴンタさん
「わかりました」

小林美沙希アナウンサー
「よろしくお願いします」

描くこと20分以上。

城間ゴンタさん
「できました。意外と時間かかりました」

父・英樹さん
「おお~めっちゃいいね」

目とひげがぶつかりすぎないように、針の位置などを意識して描いたとのこと。

さらに、成長したゴンタさんのペンにも変化が。

城間ゴンタさん
「本来は油性だったんですけど、にじむという理由で今はもう油性ではなく水性を使っています」

にじまないことでより細かく描き上げることができるようになった。

ドラゴンボールの鳥山明さんに会ってみたい

表現の幅を広げるゴンタさん。2024年は辰年ということで、大きな目標があるという。

城間ゴンタさん
「ドラゴンボールの鳥山明先生に会ってみたいなと思っています。ドラゴンボールが大好きですし、僕にとっての原点にして頂点なので。2018年に描いた詐欺師のベジータのおかげで今があります」

ゴンタさんが活動を始めるきっかけとなったのが、ドラゴンボールのキャラクター・ベジータの絵であった。

城間ゴンタさん
「ドラゴンボールというものがなかったら、今こんなことはなかったなと思っています」

小林美沙希アナウンサー
「とっても(鳥山明先生を)尊敬しているんだ」

城間ゴンタさん
「はい」

ゴンタさんの父でキャラクターデザイナーの英樹さんは、小さい頃にドラゴンボールを模写したことから始まり、だんだんとオリジナルにシフトしていったため、ゴンタさんが鳥山明さんに会いたい気持ちがすごくわかると語る。ゴンタさんだけでなく、自身も鳥山明さんの影響を受けているため、鳥山明さんご本人に会いたいそうだ。

父・英樹さん
「詐欺師のベジータ、鳥山明先生に見てほしいね」

城間ゴンタさん
「まじで見てほしい。あれ見たら笑うんじゃない?」

父・英樹さん
「笑ってくれたら最高だけどね」

アーティストとして人として成長するため、ゴンタさんが2024年大切にしたいこととは…

城間ゴンタさん
「いろいろな人と出会って、いろいろなことを学ぶという年がいいですね。この絵を見ただけで元気になったらいいなと思っています」

ゴンタさんはこれまで沖縄県内だけでなく県外、東京や大阪などでも個展を開催していて、2024年は海外での個展、特にニューヨークで個展を開いてみたいと意気込んでいた。

作品を通じて、今年も多くの人を笑顔にしていく。

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