【東北楽天ゴールデンイーグルス】沖縄金武・久米島キャンプ2024年の日程や見どころ、注目選手は？

球団創設20年目の節目を迎える東北楽天ゴールデンイーグルスが2024年もキャンプイン！一軍は2月1日～19日まで金武町ベースボールスタジアムで、二軍は2月1日～19日まで久米島野球場で一次キャンプを実施。2月21日～3月5日はお倉ヶ浜総合公園（宮崎県）で二次キャンプを行う。今季のチームスローガンは「いただき！」今江敏晃新監督を迎えた新体制となり、11年ぶりのリーグ優勝と日本一という、頂きの景色をめざす一年が始まる。

プロ野球春季キャンプ特別企画「球春のしおり」では、OTV沖縄テレビきってのプロ野球通・普久原ディレクターが独自の視点で、東北楽天ゴールデンイーグルス金武キャンプの見どころをご紹介！

※2024.2/2 最新写真、情報を更新。

2024年の金武キャンプについて

2年連続パ・リーグ4位とまたもBクラスに終わった楽天イーグルス。昨シーズンは前半戦での主力の不調が響き、最大借金13まで膨れ上がる事態に。なかなか波に乗れず最下位を経験する時期もあった中、なんとか後半戦に持ち直し、終盤は上位争いに食い込む戦いを見せてくれた。いっぽう一昨年は最大貯金18の前半戦から、後半戦に失速し4位に終わるなどこのところ年間を通して安定した戦いができていない点が浮上のきっかけを掴めない要因とみられる。春季キャンプはシーズンを戦い抜く基盤作り・体力強化に取り組む重要な期間。課題克服に向けた勝負の一ヶ月を沖縄・金武町から始める。

一軍がキャンプを張る金武町ベースボールスタジアムは“タコライスの町”として知られる本島北部の金武町にある野球場。甲子園球場と同じ黒土が敷かれた内野グラウンドと綺麗な天然芝の外野グラウンドが目を引きます。メイン球場、サブグラウンド、ブルペン、屋内練習場と複数の練習場がありますが、それぞれの行き来に使われる通路は、ファンの見学スペースと非常に近く、選手への激励や応援の声を直接届ける事ができ、昨年の春季キャンプも現地を訪れたイーグルスファンは大興奮の様子でした。

鷲党必見！2024年春季キャンプの注目トピック

【１】気迫溢れるフル回転に期待！　新守護神・則本昂大投手

今江敏晃新監督が船出を前に大きな決断を下した。オフシーズンに海外FA（フリーエージェント）権を行使し、アメリカ大リーグ・サンディエゴパドレスへの移籍が決定した松井裕樹投手が退団となりこれまで絶対的だった守護神のポジションが空席に。そこで抜擢されたのが、長年先発の大黒柱として活躍してきた則本昂大投手だった。この配置転換にはファンからも驚きの声が広がったが、則本投手と言えば打者に向かっていく投球スタイル、球速もあり決め球となる変化球も一級品、そして奪三振が狙って取れる投手なだけにクローザーにハマる可能性は十分あるはず。春季キャンプからどのような調整を進め開幕に臨むのか。しっかり見ていきたいところだ。

【２】逆に則本の穴は誰が埋める！？　より整備が急務な先発投手陣

チーム防御率3.52はパリーグワースト。なかでも先発投手に限った先発防御率は3.66という数字でこちらもリーグワーストという不名誉な記録となってしまった。(救援防御率は3.27でワースト2位)
先述の通り、則本投手がクローザーに配置転換されるも逆に先発ローテーションを抜けることになった則本投手の穴を誰かが埋めないといけない状況に直面している。
最年長の勝ち頭・岸孝之投手、昨年の手術から復活を期す田中将大投手といったベテラン陣を5番手6番手に追い込むような先発陣を形成したい。
早川隆久投手、莊司康誠投手など能力の高さを発揮しつつある有望株に続く「柱」がさらに若手から生えてきてほしいところだ。

期待がかかるのが救援から配置転換する内星龍投手、ルーキーの古謝樹投手などである。瀧中瞭太投手・藤井聖投手・松井友飛投手なども負けてられない。春季キャンプのブルペンでは、互いを意識した熱い切磋琢磨が見られるでしょう。

見て楽しい、食べておいしい！キャンプめし

キャンプ地・金武町ベースボールスタジアムのメイン球場と屋内練習場の間のスペースには、さまざまなフードトラックが出店している。「キッチンくばがさ」が運営するキッチンカーでは、地元・金武町の広い空の下でのびのび育った田芋を使用した、田芋ごま団子（300円）や田芋素揚げ（300円）が味わえる。採れたての田芋のやさしい味わいが堪能できる。

ほかにも、金武町の名物 タコライスが味わえたり、イーグルスの本拠地・仙台名物の牛タンや味よし辛味噌らーめん（950円）、喜多方らーめん（850円）が食べられるなど、キャンプ地ならではのご当地メニューが盛りだくさん。

東北楽天イーグルスのキャンプ地で食べられる、田芋ごま団子や田芋素揚げ — ※過去の東北楽天ゴールデンイーグルス金武キャンプの画像となります。

春季キャンプ限定グッズ

メイン球場に続く階段を下りる手前に設置されているプレハブ内で販売しているグッズストア。様々な商品が並ぶ中で注目したいのが、キャンプ地の金武町と楽天イーグルスのコラボグッズ。コラボキャップは、ネイビー、グレー×ブラック、ワインレッドの３種展開です。さらに球場のダイヤモンドをモチーフにしたデザインに南国のヤシの木などが施されたコラボTシャツも人気の商品となっている。どちらの商品も2,800円で、ここでしか買えないレアな商品がリーズナブルな価格なのも嬉しいポイント。