アパレルからお菓子を発信！ファッションキャンディ × nana san maruで手掛けるブランド「GIVE ME CHOCOLATE」

沖縄の伝統菓子ちんすこうにチョコレートをコーティングした「ちんすこうショコラ」などでお馴染みの、沖縄菓子製造メーカー「ファッションキャンディ」が沖縄菓子をモチーフにした新たなアパレルブランドを立ち上げた。その名も「GIVE ME CHOCOLATE！」。
沖縄のアパレルブランド「nana san maru」とタッグを組み、ストリートカジュアルなアイテムを中心に展開しながら、「衣」と「食」をつないで県内の若い世代にアパレルで沖縄菓子をPRする。

コンセプトは「うちなんちゅのタフさ」

「GIVE ME CHOCOLATE！」のブランドテーマは【tough & innocence】（＝無邪気にたくましく）で、この精神性を「うちなんちゅのタフさ」を表現する言葉と位置付ける。激動の沖縄の歴史から「しなやかに、したたかに、折れず柔軟に」という先人たちのメッセージを汲み取り、目の前の状況や環境に屈せず、前向きに生きていくことをコンセプトに据えている。

展開されているアイテムはビビッドな赤と白のコントラストを基調にした色使いで、ブランド名をあしらったシンプルかつインパクトのあるデザインとなっている。現在はECサイトでフーディやTシャツ、キャップやニット帽が販売中だ。

さらに、ファッションキャンディの看板商品「ちんすこうショコラ」のほか、オリジナルのチョコレートをたっぷりしみこませた＜しみてるチョコシリーズ＞の製品「黒い欲望」「CHOCO BEE」（塩せんべい）、「#チョコすこ」（塩ちんすこう）をモチーフにデザインしたブランドラインも同時に発表。こちらはTシャツを中心としたアイテムを展開している。

アパレルで沖縄菓子の認知度向上を

ファッションキャンディは1975年に創業し、長年沖縄でチョコレートを作り続けてきた菓子メーカー。沖縄伝統菓子のちんすこうとオリジナルチョコレートを組み合わせた「ちんすこうショコラ」のほか、発売から30年目に突入したロングセラー商品「おもろ」などが代表的なお菓子だ。

今回の「GIVE ME CHOCOLATE！」には、沖縄の若い世代が沖縄菓子を食べる機会が減っている現状に一石を投じるという意図が込められている。菓子だけではなくアパレルという角度からもアプローチし、認知度を高めていくことで沖縄菓子を次世代にもつないでいくことを目指すという。

新規ブランド立ち上げに際してタッグを組んだ「nana san maru」は、服飾家・島袋零二さんがオーナーを務める沖縄のアパレルブランドで、多数のCM衣装や格闘技のコスチュームを手掛ける。「GIVE ME CHOCOLATE！」では、アパレル制作のディレクターとして携わる。

I.D.Aとコラボしたファッションショーを開催

2月2日、KBC学園専修学校インターナショナルデザインアカデミー（I.D.A）の学生たちによるデザインコンプ（学生作品展）とコラボレーションしたファッションショーが浦添市のサンエー浦添西海岸PARCO CITYで開催された。

PARCO CITYの駐車場2階の一角に特設された会場には、ワイドなスクリーンと多数の照明が設置され、低めの天井も相まって不思議で非日常的な空間が出現。立ち見も多く出るほどたくさんの観客が来場し、会場は熱気を帯びていた。

ショーではダンサブルなビートの音楽が鳴り響く中、「GIVE ME CHOCOLATE！」の赤白を基調としたメインイメージをはじめ、それぞれのブランドラインをモチーフにしたアブストラクトなイメージが投影されたスクリーンを背に、自らデザイン・スタイリングした衣装でI.D.Aの学生たちがランウェイを堂々と闊歩した。