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OTV報道部

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「島豆腐を買ってくれませんか」SNSに投稿 特別な豆腐を巡る温かな交流

「どうかお願いです。島豆腐を買ってくれませんか?」

これは2024年2月2日に繁多川(はんたがわ)公民館のスタッフがフェイスブックに投稿したものだ。

公民館でいったい何が起きたのかを取材すると、特別な豆腐を巡る人々の温かな交流が生まれていた。

大量に余った訳は…?

那覇市繁多川公民館 南信乃介館長
「この中に豆腐があります」

冷蔵庫の中の島豆腐は、公民館で2月1日に開かれた山形県と繁多川の交流事業の報告会のために用意されたものだ。

繁多川公民館は2016年ごろから山形県川西町と交流しており、2024年は山形県産の貴重な大豆を取り寄せて島豆腐を作ろうと、地元の長堂豆腐店に発注をかけた。

ところが、当日集まる人数の3倍の量を発注してしまい、島豆腐がおよそ30パック、おからが40袋余ってしまうという事態になった。

山形の素材と沖縄の技があわさった特別な豆腐を絶対に無駄にしたくない。

急遽、販売を呼びかけると、地元の人たちが次々と訪れた。

購入したお母さん
「朝、フェイスブックを見て、おいしそうだなと思って、食べてみたいなと。まずは醤油だけで食べてみようかと思います」

購入した女性
「こだわりのある大豆なので、どんな味がするんだろうと思って」

続々と購入したい人が

特別な島豆腐を販売すると聞いて、南城市の奥武島(おうじま)からバスでやってきたという方も。

南城市から来た女性
「小さいころから島豆腐が好きでして。そのまま食べるのもなんとも言えないです」

女性が最後の購入者となったが、その後も購入を希望する人が現れた。

公民館のスタッフ
「すみません、売り切れてしまって。ごめんなさい」

南城市から来た女性
「半分こします?いいですよ。せっかく来たんだから。分け合いしましょう」

那覇市繁多川公民館の南信乃介館長は、「つながりがあって仕入れてきた大豆な上、作ってくれた長堂豆腐さんもその思いを汲んでくれたので、つながりのある地域を思いながら味わってほしい」と語った。

山形と沖縄の絆で生まれた島豆腐が、温かな交流を生み出した。

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