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【3月17日開催】首里城下町の魅力が詰まった‘朝市’ ~主催者の情熱に迫る~【大城良太の良TIME】
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2024年3月16日と17日に那覇市の首里城公園で「春の御城まつり」が開催されます。
地域の子ども達による旗頭など様々なイベントが予定されている中、17日の午前8時からは首里城周辺に店を構える事業者が一同に集う「首里の朝市」が実施されます。
初めての催しに奔走する実行委員長に話を伺いました。
企画したのは人気店の店主たち!
「首里の朝市」に出店するのは首里で人気の20店舗。
コーヒーショップやベーカリー、スイーツ店のほか、アクセサリーや工芸品を扱う店も参加します。
【出店者】
ウォルフブロイ、papoter pepin、癒酒屋 こんちわ 首里城前店、榮椿、シマミドリ、AnBowi~Shop&Gallery~、金城ベーカリー、山下珈琲店、新垣養蜂園、caFe木箱、Bloom、KUUÜP、Yona Salute、エストロガノミア ジュリエッタ、ジーマミー豆腐 はま食品、玉那覇味噌醤油、首里うかじ、首里乙羽、くさのちから
首里の朝市を企画したのは首里城下町に店を構える「首里城城下町商店会」の有志たち。
実行委員長を務めるのは、当蔵町にあるおやつとコーヒー、自然派ワインの店「papoter pepin(パポテ ペパン)」の中森周さん。
「個性豊かな首里の店を知ってほしい」
実行委員長の中森さんは「地元の人も観光客も入り乱れるような朝市にしたい」と意気込んでいます。
開催の背景には「首里城周辺のユニークな店をもっと多くの人に知ってほしい」という思いがありました。
「首里城には観光客が大勢訪れているが、公園内だけ散策してそのまま別の観光地に移動してしまっている」と中森さんは感じています。
県民も首里周辺は観光バスやレンタカーによる渋滞を懸念して、首里地区に来るのを避けているように感じると肩を落としています。
これらの課題については県と那覇市、地域住民で話し合う首里杜まちづくり協議会でも話し合われています。
中森さんは17日に開催される朝市でそれぞれのお店の魅力を知ってもらい、首里城下町を巡るきっかけになればと願っています。
かつて首里城下町は市場で賑わっていた!?
首里城の池端交差点付近には琉球王国時代から明治時代にかけて「大市(ウフマチ)」と呼ばれる首里地域最大の市場があったそうです。
肉・魚・野菜などの生鮮品や古着、壷(つぼ)などの日常品のほか、近郊地域からも品物が持ち込まれて、遅くまで賑わいを見せたといいます。
中森さんはかつての賑わいを取り戻したいと話します。
「今、スーパーではレジの自動化が進んでいて、人と対話せずに商品が買えてしまう時代。あれって便利なんですけど反面つまらないというか、昔はお店の人と『これどんなして食べたらおいしい?』『こうやって食べたらおいしいよ』という掛け合いが楽しかったと思うんですよ。そういう買い物の懐かしいいい体験をもう一回再現したいなという思いがあります」
2026年の首里城正殿の完成にむけ店主たちも一致団結
首里の朝市の会場となる首里杜館芝生広場は、連日多くの観光客で賑わっています。
しかし、中森さんは正殿が完成する2026年にむけてより多くの人が訪れ、世界中から注目される場所となると語ります。
「正殿完成にむけて首里がもっと盛り上がると思うので、城下町周辺の事業者もがっちり受け止められるような準備をしていかないといけないと思います」
朝市の本番にむけて実行委員の皆さんは定期的に集まり、イベントを成功させるためアイディアを出し合っています。
「一緒に何かをやることで仲間意識が育っている」と中森さんは実感しています。
観光客から「この近くでご飯が食べたいんだけど」と言われた時には大好きな仲間のお店を紹介したいし、そうやって首里のお店を巡ってもらうことで町全体が盛り上がるのではないかと期待を寄せています。
首里城下町の店主たちが心を1つにして初めて開催する「首里の朝市」は
3月17日午前8時から正午まで首里杜館の芝生広場で開催されます。
是非、お店の人との交流を通して店自慢の逸品に出会ってみませんか!?
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