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耳までおいしい天然酵母食パン「天食米果」(浦添市)
厚めにスライスした食パンを、焼かずにそのまま味わう贅沢…
取材から戻り、執筆する前に気分転換をしたかった私は、コーヒーを淹れて『天食米果(あましょくべいか)』の食パンをいただくことに。
幸せって大それたものではなくて「日常の中にたくさん転がっている」と思うんです。コーヒーとパンが好きな方は、その2つを用意するだけで心が満たされるのだから「幸せになるって意外と簡単」だと思いませんか?
今回ご紹介するのは、浦添市の住宅街に店舗を構える食パン専門店の天食米果。
20代前半にお花屋さんでアルバイトをしていた赤嶺 温子さんは「いつか独立がしたい。だけどお花は買う人が限られてしまうし、もっと多くの方に喜んでもらえそうなお店を」と、カフェをオープンすることを考えはじめました。
「そのことを父親に伝えると『だったらパンも焼けた方が良いんじゃないの?』と言われて、ハッとしたんです。」と赤嶺さん。
それまでパンを作ったことがなかった赤嶺さんは約5年間パン屋さんで実務経験を積み、2008年に天食米果をオープンさせました。
店名は「天然酵母」「食パン」「玄米食パン」「果物」から。
「お惣菜パンもおいしいけれど、食パンの方がより身近で、朝食だけでなくランチにもおやつにも、夜はワインのお供にもなるので、食べるシチュエーションが多いと思ったんです。
それに、お土産にしても喜ばれますよね」と、“食パン専門店”に決めた理由をこのように話す赤嶺さんですが、オープン当初は“食パン”以外のパンが無いことに納得がいかず、帰ってしまう方もいらっしゃったそうです。
店頭には「全粒粉食ぱん」「シナモン」「全粒くるみ」「チョコモカ食ぱん」「いちじく食ぱん」など15種類の食パンが並びます。
季節限定品として春は「くわの実」が、夏は「パイナップル」が、秋は「かぼちゃ」が、冬には「りんごクリームチーズ」や「たんかん」を使った食パンが、期間限定品は例えば、4月5月には「キャラメル」「黒蜜きなこ」が、8月9月には「トマト」「バナナココナッツ」が、2月3月には「アッサムミルク」「ブルーチーズチョコ」が並び、その時期しか手に入らない食パンを目当てに訪れるお客様も多いそう。
私のお気に入りは、うぐいす豆(かのこ豆)と北海道産の粒あんが入った「あん豆食ぱん」。
パンですが和菓子のような素朴な甘さも楽しめて、コーヒーや紅茶はもちろん、抹茶を点てたくなるような…そんな食パンです。
おやつ時間におすすめしたいのは「シナモン」。シナモンの香りとアーモンドのカリカリ食感が絶妙です。
北海道産と九州産の小麦粉、レーズン酵母、三温糖、オリーブオイル、塩、モルト、イーストが基本的な材料で(種類によっては牛乳や生クリーム、チーズが入ります)卵は不使用。
中はふんわり、しっとり。耳(皮)の部分はムギュ、モチッ。レーズン酵母を使っているので耳までフルーティーで深い旨みがあり、噛み締めるほどにじわりじわりと豊かな風味が広がります。
「食物繊維食ぱん」は金・土・日曜日限定。九州産大麦と小麦ふすまが90%入り、ネーミングの通り食物繊維が豊富です。そして、スープやシチュー、洋食だけでなく、きんぴらごぼうや、ひじきの煮物などの和食との相性も◎。“おいしい”と“健康”が同時に叶うなんて、嬉しいですよね。
私はこの日、友人家族への差し入れに「全粒くるみ」を購入。「何もつけずにそのまま食べたけど、くるみがゴロゴロ入っていてすごくおいしかった」と嬉しい感想をもらいました。
自宅用だけでなく、お土産や差し入れにも喜ばれる天食米果の食パンを、あなたも一度味わってみませんか?
私は6月7月の期間限定「ずんだクリームチーズ」が今から楽しみで仕方がありません。
Information
- 天食米果(あましょくべいか)
- 住所
- 〒901-2132 沖縄県浦添市伊祖1-9-12 1F
- 電話番号
- 080-2710-4627
- 営業時間
- 11時〜18時(売り切れ次第終了)
- 定休日
- 水曜・木曜(Instagramで確認を)
- 駐車場
- あり(3台)
- カード
- 可
- 電子マネー
- 可
- SNSリンク
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