顧客の事業だけでなく、社員の成長も全力で支えるビーンズラボ

システム開発・保守や業務運用、AI開発、インフラ構築・運用などさまざまなITソリューションサービスを提供する株式会社ビーンズラボ（那覇市）。
2011年に設立されたこの会社は十数年で売上高14億円に達するまでに成長した。

成長に比例するように、設立時にわずか数人だった社員は2024年6月現在306人まで拡大し、新卒の定着率は95.5％そして、2020年〜2023年は全体の定着率も92.5%となる。

人手不足が叫ばれるIT業界の中で、これだけの人材が集うのはなぜか。社員や代表にインタビューし、その理由を探った。

IT技術×人間力が基盤

ビーンズラボは「IT技術」×「人間力」を基盤に、顧客に満足してもらえるシステム構築やサービス提供に日々、取り組んでいる。顧客のニーズに合わせたシステムを開発し、業務効率化やビジネスの拡大を支援する「システム開発」や顧客の環境に合わせたオンプレ・クラウド環境でのサーバ構築・運用を提案する「インフラ構築・運用」など８つのITソリューション事業を柱にしている。

急成長する会社の働く現場は一体、どうなっているのだろうか。
顧客管理のクラウドサービスの運用・保守を担当する「よっしー」（2023年入社）とインフラの運用・開発を担当する「さーたい」（2023年入社）、自社サイトの運営やマーケティングを担当する部署のリーダーを務める「エガちゃん」（2018年入社）の計3人に、ビーンズラボの「現場」について聞いてみた。

「社員のブログで雰囲気伝わった」

―皆さん、入社のきっかけは？

よっしー
「就職活動を始めたころ、IT企業に勤めていた兄から『後輩がビーンズラボって会社で働いているみたいで、すごくいいって話を聞くよ』と教えてもらって、会社のことを知りました。社員が書いているブログを読んでみると、すごく風通しが良さそうだなと感じて。文系出身でもIT業界で働けることに魅力を感じて、ビーンズラボに入社しました」

さーたい
「自分の将来像やキャリアプランを考えたときに、手に職を付けたいという気持ちがあり、IT業界を就職先に選ぼうと思っていました。アプローチする企業を絞り込んでいくときに意識したのは、離職率の低さ。働く環境がよかったり、研修がしっかりしたりしている会社は離職率が低いだろうなと思い、大学のOBから話を聞く中で、ビーンズラボは働きやすい環境だなと思って、入社しました」

エガちゃん
「私は中途入社で、前職もIT系の会社でした。もっとスキルアップしたいと思ったときに前の会社では実現が難しく思えて。転職を考えたときに、ビーンズラボに入っている知り合いがいて、ホームページを見てみると、研修を充実させている様子が分かり、会社の雰囲気がしっかり伝わってきました。『この会社ならスキルアップできそうだな』と思って、応募しました」

月の半分は在宅勤務、育児で時短にも対応

―現在の勤務形態は？

よっしー
「1カ月に少なくとも10日は出社するというルールがあるので、週に2～3日出社し、残りは在宅勤務です。勤務時間は10時から19時までで、残業があったとしても19時半には業務を終えていることが多いです。私はまだ案件に入ったばかりということもあるので、自分が任された案件をこなし、今日はここまで終わらせようというところまでやりきって、業務を終えています」

さーたい
「僕の部署は出社する曜日が火木と固定されているので、その曜日は出社して、あとは自分の好きな曜日を選んで、合計で月の半分は出社するようにしています。入社1、2年目しか早く帰れないと思っているので、19時になったら走って帰っています（笑）」

エガちゃん
「私は子どもが2人いるので、1時間、時短させてもらっています。朝は8時半には開始して、16時半には終えています。私は案件担当ではなく、自社ホームページの担当ということもあり、ありがたいことに休みの融通を利かせてもらっています。保育園のお迎えは1分でも遅れると300円のペナルティがあるので、会社のタイムカードを切った後に、急いで保育園に行って、もう1回、保育園のタイムカードを切っています（笑）」

社員の「やってみたい」に応える

―業務の中でどんなときに達成感を得られますか？

よっしー
「就職活動していたときに営業支援のサービスを作る仕事をしてみたいと思っていました。全くの未経験だったので難しいかなと思いましたが、希望する部署に配属してもらえました。コードを書けるようになって、営業支援のサービスの改修などに携わることができているので、その点はとてもうれしいです」

さーたい
「僕は達成感を得られるまでの実現の途中みたいな状態です。自分が担当する業務の中で使うビジネス向けクラウドサービスのAWSやGCPをある程度、触ることができるぐらいにはなってきたかと思います」

エガちゃん
「私は前職ではフロントエンドのコーディングだけをしていました。バックエンドもできるようになりたいと思って転職したので、ビーンズラボ入社後に希望の部署に配置してもらえたのはとてもありがたかったです。転職前に考えていた『ITのスキルをより高めたい』という願いは実現させてもらっています」

長期休暇で旅行、サークル活動も充実

―プライベートはどんな風に過ごしていますか？

よっしー
「会社のバスケサークルに参加していて、月に1回、会社のメンバーとバスケットボールを楽しんでいます。高校まで部活でバスケットボールをやっていたので、大人になってからもバスケができる場があることはとてもありがたいなと思っています」

さーたい
「土日祝が休みで、夏季休暇や年末年始休もあるので、案件にもよると思いますが、僕は10連休を取れる機会がありました。休みの計画が立てやすいので名古屋や大阪に旅行に行ったり、長期休暇じゃないとできないことをやったりしています」

エガちゃん
「私も子どもを産む前は会社の映画部に入っていて、金曜日夜に映画を見に行って、そのままみんなで飲み会に行って、映画の感想を語ったり、考察したり、みんなでワイワイしていました」

「子どもを産んでからは勤務の開始時間と終了時間を自分で好きな時間を決めてそれを許してもらっています。とてもありがたくて、そのおかげで子育てもうまくいっている気がします。2歳と3歳の年子で、手がかかる時期に時短勤務や在宅勤務を認めてもらっているおかげで、ストレスを最小限に子育てできています」

奨学金返還支援から「オフィス飲み」まで

―「これはありがたい！」と思う、会社の福利厚生はありますか？

よっしー
「1ヶ月の利用合計が3500円までは何回でもランチ代を半額補助してくれる『ランチ補助』があります。レシートを写真に撮って、アップロードすれば申請完了という仕組みになっています」

さーたい
「入社前に取得したファイナンシャルプランナーや簿記の資格に関しても、資格手当の対象になっていて給与に反映されるのはありがたいです。入社後もIT系の資格を勉強して取得することで、自分のスキルアップにとどまらず、給与にも直接反映されるのは、成長をきちんと評価してもらえているようですごくうれしいです」

エガちゃん
「月の奨学金返済を上限1万円で会社が一緒に払ってくれるのはありがたいなと思います。完済時期が早まり助かります」

「全力で成長を支えてくれる職場」

―最後に、ご自身にとってビーンズラボはどんな職場ですか？

よっしー
「成長できる職場だなと思います。成長を支えてくれる研修があり、『こういうことをやってみたい』と提案したことを『やっていいよ』と言ってくれる心の広さがあり、すごく成長できる職場だなと思っています」

さーたい
「大学時代にやってきたアルバイトでは人間関係が難しくて辞めた経験もあったので、就職するときは絶対に人間関係がいい会社に入ろうと思っていました。実際に入ってみて、本当に優しい環境でした。成長面に関しても、研修がすごく充実しています。会社の基本的な研修に加え、部署の業務に必要なクラウドの研修もあって、そこでスキルもすごく身につきました。上司も風通しよく、意見を取り入れてくれるので、配属されて１カ月ぐらいで『開発したいです』という自分の要望も実現できるよう調整してくれた経験が印象的です」

エガちゃん
「社員の希望を大事にしてくれる会社だなと思います。希望の職種だけでなく勤務時間帯も含めて、希望になるべく応えてくれる会社なのでとてもありがたいです。あと、幸いにも自分と波長が合う人たちが多いので、とても働きやすいです。転職前にブログを見ていて『波長合う人、多そうだな』と思って、入ってみたら、ブログとのギャップが全然なくて、とても安心して働けています」

「自分に合った働き方、選択できるよう」

―社員のワークライフバランスに関し、気を付けていることはありますか。

柴田代表
「社員が楽しく業務を進めながら、自分に合った働き方を選択できるようにと心がけています。会社自体を楽しんでもらうため、社内の雰囲気作りを大切にし、懇親の機会を増やす環境を整えたり、業務全体の生産性を向上させ労働時間に柔軟性を持たせることで、休暇を取りやすくしたり、業務時間帯を選べたりするよう、工夫しています」

「具体的には、ここ数年で出社と在宅勤務を半分ずつにするハイブリッド型の勤務スタイルを定着させたほか、奨学金返還支援制度や家賃補助などを整備するといった金銭面のサポート環境も整えてきました。また、業務後にそのままオフィスで懇親を楽しめるよう、休憩スペースに無料のドリンクや軽食も用意しており、週末は予約がいっぱいで社員にも好評です」

脈々と受け継がれる「思いやり」

―ビーンズラボという企業を一言で言うと？

柴田代表
「『思いやりあふれる技術者集団』です。私たちの会社の特長は、思いやりや気遣いにあふれ、協調性のある社員が多いことです。
社員に向けてよく『自分が新人のときにしてもらったことを後輩にもするように』と話しています。先輩社員は、新人を親身にサポートすることで新しいチームメンバーと信頼関係を築いています。親しみやすさを持ったIT技術者が多く揃っているこの社風が、他社にはない私たちの強みであると考えています。
そんな環境下で育った社員たちは、自然とお客さまとの信頼関係も大切にし、チームで協力し合う、お客さまの要望に親身に寄り添う、ということに全力を尽くしてくれ、お客さまからも信頼を得ることができていると思います」

―取材後記―

働きやすく、成長させてくれる社内体制が人を呼び込む源泉になっている。よっしーさんらビーンズラボで働く３人の話を聞いて、強くそう思った。その体制構築が、人材確保策として有効に働くだけでなく、クライアントに提供するサービスの質の向上にもつながる。
丁寧にこの正のサイクルを構築してきた企業は、この先も、求職者とクライアントの双方から強く求められ続けるだろう。そんな確信を抱いた取材だった。