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真崎 睦美

真崎 睦美

【栄町ハシゴ酒】串、串、串&串&串の絶景!「串焼きあだん」の絶品串とビールで優勝する(那覇市)

あだん_那覇

とある土曜の夜。飲み仲間の女友達と、那覇・栄町市場周辺で飲み歩きをすることになった。

楽しい楽しい長い夜、その一軒目にふさわしいおすすめ店を聞かれ、真っ先に思い浮かんだのが「串焼きあだん」だ。

以前に職場の同僚と利用した際、料理のクオリティもさることながら、”とある光景”に衝撃を受けた記憶が焼きついている。友人にもぜひあの光景を見てアゴを外してほしい。

「あだん」を提案してみると、彼女はもう”串焼き”という時点で「行く」と即答した。

目次

あだん_那覇

ゆいレール安里駅から栄町通りを真っすぐ歩くこと約2分。飲酒欲をそそる赤ちょうちんと看板が「あだん」の目印だ。

訪れたのは土曜19時のピークタイム。扉から中をのぞけば一目で満席だと分かる。予約せずにノコノコやってきた我々、さっそく顔面蒼白の事態である。

が、本当に幸運なことに、たまたま入れ違いでカウンター席が2つ空き、奇跡的にすぐ入店することができた。次にくる時は絶対予約しておこう……と、友人ともども胸に誓いながら「あだん」に足を踏み入れた。

【ご覧ください、この壮観たる串の山】

入口をくぐると、まず目に飛びこんでくるのがこちら、例の”とある光景”である。

あだん_那覇

串。

あだん_那覇

串&串。

あだん_那覇

串&串&串。

巨大山脈のごとく積み重ねられたとりどりの串物たち。手前に並ぶ各種肉巻き串だけでいったい何種類あるのだろうか。奥にはチーズやうずらなどのベーコン巻き、そして何も巻かれていない裸一貫の野菜にキノコもずらり。

初めてこの光景を目にする友人、期待どおりアゴを外してくれて何よりである。

この山から好きな串を自分でお皿に取り、店員さんに手渡して焼いてもらうのがあだんスタイルだ。

串焼きのお店は数あれど、これほど豪快な串パラダイスはなかなかお目にかかれないだろう。壮観な眺めに視力が上がる。

 
さて。
串焼きには、ビールだ。

今すぐ串たちを迎えに行きたい衝動を抑え、カウンター席について飲みものメニューを手に取る。

あだん_那覇
飲みものメニュー

「オリオン生」を注文。まずはジョッキでいきたい。

瓶ビールは、オリオン、一番搾り、スーパードライ、ヱビスが並ぶ。銘柄が多くて嬉しい。

あだん_那覇
一品ものメニュー

あっさり前菜系、がっつりおかず系、おにぎりや餅などのみんな大好き炭水化物と、一品メニューもバランスのいいラインアップになっている。

串焼きの価格は表示されていなかったので、店員さんに確認してみたところ

・大体150円~
・巻き物は200円~高いもので350円くらい
・中には400円の串もある(鳥の手羽など)

ざっくりとこのような価格設定とのことだった。

あだん_那覇
とり皮ポン酢(450円)

ビールと合わせて「とり皮ポン酢」を注文し、いよいよワクワクの串選びへ。
 
 「どうする? 気持ちだけなら全部いきたい」

「え、なあ、見て、さつまいもの肉巻き。食べたことないけどこんなん絶対うまいに決まってる」

「チーズはいっとこう。居酒屋でとろとろチーズしよう」

「栄養と彩りバランス要員で野菜串もいっとこ」

「30超えたら野菜串のありがたみが分かるよな」
 
 
酒好きな女2人であーだこーだキャピキャピキャッキャとはしゃぎながら串を厳選するハッピータイム。食べる前からもう楽しい、この体験も「あだん」ならではだ。

あだん_那覇

串を選び終わったタイミングでビールも登場。悩みに悩んでの選抜メンバーはこちら。

・肉巻き:さつまいも、ゆで卵

・ベーコン巻き:チーズ

・巻きなし野菜:エリンギ、ピーマン

この写真を撮った後で、友人によってチーズのせトマトも追加された。

あだん_那覇

カウンターから厨房のお兄さんに串をお渡し。目の前で串を焼いてもらえるライブ感に期待が高まる。

そしてついにお待ちかね、ビールのお時間です。

あだん_那覇

ブワァァァァァァァァ~~~~!
うっっまぁ~~~~~~~~~!

蒸し暑い土曜の夜、赤ちょうちん、賑わう店内、木のカウンター、串の焼ける音と匂い、もみじおろしとポン酢でさっぱりピリリのとり皮、隣には酒豪の女。

すべての要素がビールのうまさを極限まで引き上げてくれる。「このために生きてるな~~」という週末の酒飲みらしい幸福を感じてしまう。

【そして、串が焼ける——】

しっぽりビールを堪能する間に、待ちに待った串焼きが完成。お兄さんからカウンター越しにお皿を受け取った。

あだん_那覇

ゆ、優勝~~~~!

脂きらめく豚肉のシズル感。
とろけるチーズの幸福感。
バジルソースが加わったイタリアンなトマトチーズ。
ヘルシー要員のピーマンとエリンギすら、テラテラと輝くタレと香ばしそうな焦げをまとって食欲を刺激してくる始末だ。

期待度No.1の肉巻きさつまいも串は「!!」と期待を超えてくる逸品だった。豚肉の脂身、ほのかな塩気に、ほくほくさつまいもの甘みったら思わず足を踏み鳴らしたくなる絶妙な相性である。

「エリンギ、もはやお肉かってくらい肉厚」と、友人はプリプリのエリンギを口にしながらプルプルと頬を揺らしている。

素材勝負のシンプル串から変わり種まで、とにかくどれをとっても絶品。いつか全種制覇したい。

【豚足塩焼の奇跡 ~これだから居酒屋のカウンター席は最高~】

「ねえねえ。これ気になるんだけど2個入りなんだって。ひとり1個食べられるかな」

串焼きをひと通り食べたところで、友人から悩ましげな相談を持ちかけられた。一品メニューの「豚足塩焼」を頼むか否かだ。

“外はカリカリ、中トロトロ”というハズレ知らずのキャッチコピー。食べる前から絶品確定ではあるが、おそらくそこそこボリューミーな豚足を、串とビールをしっかり堪能した後に、丸々1個ずつ食べきれるだろうか……

我々がウーンと頭を抱えていたら、隣に座っていた女性から唐突に声をかけられた。
 
 
「あの、よかったら豚足1ついりませんか?」

あだん_那覇
そんなことある??????
あだん_那覇
そんなことある????????

念のためお伝えするが、この展開は仕込みゼロの完全ノンフィクションである。

こちらは我々とほぼ同年代らしいご夫婦。夫氏が2人で食べようと豚足塩焼を注文したものの、妻氏がお腹いっぱいになってしまったらしい。

あちらはあちらで「どうしようか……」となっていたところ、同じく「どうしようか……」状態だった我々に気づき、気さくに声をかけてくださったのだ。

感謝感激のカンパイを交わし、しばし同世代4人で酒場トークを満喫した。酒を介した偶発的な出会い、これがあるから居酒屋のカウンター席はやめられない。

あだん_那覇

そして豚足塩焼、ウメェッッ!!!

ジュンワ~~ッとジューシーな脂が溢れる豚足。ともすれば重くもなりそうな肉肉しさを、ギュッと引き締める塩がとてもいい仕事をしている。

肉には塩。そんな真理に気づかせてくれる豚足であり、絶妙な塩加減にまたビールが進んでしまう。1つの豚足を友人と仲良く分け合いながら、ふたりして酒の杯を重ねた。

多種多様なおいしい創作串にビール、お酒の進む一品料理、そして酒場の愉快な出会い。土曜夜をステキに彩る要素が「あだん」にはたくさんあった。

今回のように友達とふたり、あるいはひとりでサクッと飲むも良し。もっと大人数なら、よりたくさんの串焼きをみんなでシェアしながら楽しむこともできるだろう。

どのような形でもぜひまた来店したい。次は予約を忘れずに。

Information

あだん_那覇
串焼きあだん(本店)
住所
〒902-0067
沖縄県那覇市安里388-135
電話番号
098-914-4129 
営業時間
月曜日〜木曜日:18時〜24時
金曜日・土曜日:18時〜25時
定休日
日曜日
駐車場
なし
クレジットカードの利用
電子マネーの利用
不可
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