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【栄町ハシゴ酒】ここはバー? いいえ中華です。本格料理で神コスパ、大人の隠れ家「二階の中華」(那覇市)
「栄町に、簡単にはたどり着けない隠れ家中華居酒屋があるらしいよ」
とある土曜夜、栄町ハシゴ酒を共にする女友達に「串焼きあだん」でビールを酌み交わしながらそんな話をふってみる。
噂のお店、名前は「二階の中華」。
文字通りビルの二階にある中華屋さんらしい。
すぐさまGoogleマップでお店の場所を調べてみると、「二階の中華」があるのは栄町通り沿い。なんと「串焼きあだん」から徒歩2分のご近所だった。
ということで、二軒目は「二階の中華」に決定。
「誰でもGoogleマップを使いこなすこのご時世に、”たどり着けない”場所なんてそうそうないっしょ!」と、壮大な前フリのごときセリフを吐きながら、Googleマップ片手に栄町通りを右往左往する。
前フリ回収、しっかり道に迷った。
「……ここじゃない?」と、スマホとにらめっこ中の友人が指さすのは、赤と黒の細く急な階段。特に看板などは出ていないが、確かに地図上ではこの辺りだ。
階段をおそるおそる上っていくと、そこには……
“二階の中華”
なんとも謙虚な小さい張り紙を発見。こちらが「二階の中華」で間違いないようだ。
ウワサにたがわぬ隠れ家っぷりに期待が高まる我々。中の見えない重厚な扉を開き、ドキドキしながら入店した。
目次
ここは本当に中華居酒屋? バーのようなムードある「二階の中華」の空間
私のイメージする「中華屋さん」とはまったく違う、黒を基調とする落ちついた装いの店内。かつてはバーだった場所らしく、当時の名残が感じられる雰囲気だ。
窓際のカウンター席は、栄町のネオンに照らされてなんともムーディー。カップルらしい男女の後ろ姿がとても絵になる。ひとりでしっぽり飲むにも丁度良さそう。
私たちは厨房に面したカウンター席へ。
視覚的には完全にバーだが、嗅覚をくすぐるのは食欲そそる香ばしい中華の香り。なんとも不思議な気分になる。
そして本当にこの価格……? 「二階の中華」の神コスパに走る動揺
フードメニューは、カウンター席上部の黒板に書かれている。
定番メニューはもちろん、その日の旬の食材に合わせた日替わりメニューも登場するそうだ。
“開店当初より、二階の中華では、料理の内容とコスパを重視しております”
公式Instagramで発信されている言葉どおり、この日のメニューは250円~1600円。1000円以下やワンコインのものも多く、格式高そうな雰囲気とのギャップに胸がときめいてしまう。
ホワイトベルグ、青島ビール、黒青島ビール、ドラゴンハイボールと、よくある居酒屋のドリンクメニューとは異なる珍しいラインアップ。
中華居酒屋らしく紹興酒の種類はかなり充実しており、このほか焼酎や泡盛、ワインもひと通り揃っている。
中華=ビール一辺倒の女なので、まずは中国の定番ビールである「青島ビール(600円)」を注文。
ラガーらしい軽やかな味わいで、どう転んでも中華料理と相性バツグンである。
中華料理といえば、油がぎゅっと染み込んだシャキシャキの青い葉野菜が欠かせない(個人の見解)。
そこで、最初に注文したのが「青菜とキノコの炒め(650円)」だ。
出てきた瞬間から魅惑の香り(ニンニク)に心掴まれ、ひと口食べてガッツポーズ。これこれ。このシャキシャキよ。中華飲みの出だしはこうでなきゃ。
ニンニクが効いてビールも進むし、なんなら白米もほしい。
「これ、500円ってマジ?」
「コスパ良すぎて心配になるレベル」
海老、もち米、鶏肉。三者そろってプリプリ大ぶりな「焼売三種盛り(500円)」の登場に動揺を禁じ得ない。写真で見るより体感1.8倍はデカいと思ってほしい。
ふたりで仲良く各種半分ずつ割っていただいた。
海老、鶏肉のおいしさはもちろんのこと、個人的に大ヒットしたのがもち米だ。
むちむちと食べごたえのあるもち米の中に、リッチな中華まんのごとくゴロゴロとお肉やたけのこが詰まっていて満足度150%。
手軽なおつまみとして注文したが、立派にメインを張れそうなボリュームたっぷりの一皿だった。
これら3種の焼売は、それぞれ単品(1個200円)でも注文できる。お気に入りの種類で追い焼売するのも幸せのかたちである。
こちらは「赤海老の紹興酒漬け 2尾(500円)」。
ほんのりと紹興酒の色に染まったぷりんぷりんの赤海老からは、お店の雰囲気と相まって色気すら感じる。500円ってマジ?(2回目)
せっかくなので「甕だし紹興酒10年 グラス(400円)」も合わせて注文した。
!!
こいつぁすげぇ(の顔)
舌に絡みつくねっとり濃厚な赤海老の甘み、のあとに、甘苦辛旨酸っぱいような紹興酒の複雑かつ深い味わいがやってくる。
成熟した大人のおつまみ。これはやみつきになってしまう。
隣の友人は「ああ、これは紹興酒が合うわ……」と、目をつぶって恍惚の表情を浮かべている。一方、こちらは数年ぶりに飲む紹興酒のクセに面食らう。早く私もそっちの世界に行きたい。
ハシゴ酒二軒目はここでフィニッシュ。お会計の伝票を見て「……マジ?(3回目)」と目を見張る。
各料理のおいしさと神コスパっぷりに最後まで驚きっぱなしだった。これはリピート必須である。次回はもう少し長く腰を据えて、いろんな創作中華を楽しみたい。
大丈夫、もう道は覚えた。
Information
- 二階の中華
- 住所
- 〒902-0067
沖縄県那覇市安里388-10 浜千鳥アパート2F - 電話番号
- 098-975-9113
- 営業時間
- 17時〜24時(L.O.23時)
- 定休日
- 月曜日・火曜日
- 駐車場
- なし
- クレジットカードの利用
- 可
- 電子マネーの利用
- 不可
- SNSのURL
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