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国際通りの絶品琉球料理「くにんだ 那覇」!〜武智志穂が行く“Meet. 琉球漆器”〜(那覇市)
2024年10月よりスタートした「角萬漆器」による、琉球漆器と飲食店のコラボイベント「Meet. 琉球漆器」。今回は琉球料理の「くにんだ 那覇」とのコラボのご紹介です。
「うとぅいむち御膳」に使用されている琉球漆器のお椀を体験しに、今回もモデルの武智志穂さんと一緒に行ってきました!その様子をお届けします。
目次
最高のおもてなしを追求する「くにんだ 那覇」
「くにんだ 那覇」は、観光のスタート地点ともいえる国際通りの入り口近くで、本格的な琉球料理と沖縄らしい演出を楽しめるお店です。
琉球伝統料理の伝承人である下地さんが指揮をとる琉球料理は、化学調味料を使わず豚ダシ・カツオダシ・シイタケダシのみのやさしい味わい。
低温で長時間煮込まれた「ラフテー」や、Bロースを使用して旨味を引き出した具だくさんの「じゅーしぃ」、そして「くにんだ 那覇」がこだわり抜いた「イナムドゥチ」など、かつて貴族が食べていた宮廷料理をランチで堪能できます。
料理はもちろん、女将による配膳演出も必見!お祝いの席の幕開けに演奏される琉球舞踊「かぎやで風」をイメージした動きで、御膳を運んでくれます。
配膳以外にも自然の温もりあふれるハイセンスな店内や、伝統工芸である琉球漆器など、料理以外にも沖縄らしさが満載です。
奥の個室だけでなく、カウンター席も貸切が可能!観光客はもちろん、お祝いごとや県外からの来訪客をもてなすときに沖縄県内の人が利用するなど、地元の人からも支持されているお店です。
お子さま向けにはサイズが小さめの「わらびー御膳」が用意されているので、家族で沖縄の伝統に触れるとてもいい機会となるでしょう。
琉球漆器のお椀を体験しに「くにんだ 那覇」へ!
現在ランチで提供しているのは、「うとぅいむち御膳」と、「ミヌダル」と「海の幸」もセットになったさらに琉球料理を楽しめるメニュー、そして古酒がセットになったメニューの3種です。
基本の「うとぅいむち御膳」は、左手前から時計回りにまんなかに向かって、じゅーしぃ・ジーマミー豆腐・田芋の唐揚げ・ラフテー・クーブイリチー・もずく酢・イナムドゥチ・ニガナの添え物・島野菜の酢漬け・マクブの刺身・ビラガラマチとなっています。
食前には琉球もろみ酢が、食後にはぜんざいとお茶の甘味がつく、代表的な琉球料理を存分に味わえるラインナップです。
一部聞きなれない名前もあると思いますが、お品書きのていねいな説明を読みながら、どんな料理か想像してみてください。
予想とは違う味に驚いたり、聞いたこともない調理方法に感心したり、きっと楽しい時間となるでしょう。
今回琉球漆器が使用されているのは、「イナムドゥチ」のお椀です。琉球漆器ならではの技法「堆錦(ついきん)」が見事に施されたお椀は、簡単には手が出せない高級な器。
「堆錦(ついきん)」ならではの立体的な絵柄と精密な技術を、まずは触って感じてみてくださいね。
漆器は熱伝導が低いため、温かい汁ものを入れてもしっかりと持ち上げられます。琉球漆器の手触りのよさと、水分量が多い漆ならではの持ち心地を確かめながら、まずはひと口。
口縁が外側に反っているので、下唇にジャストフィットするのを感じるでしょう。なめらかでやさしく吸い付くような口触りのよさは、漆器ならではの質感です。
「くにんだ 那覇」で実際に琉球漆器を使ってみて、やはり本物のお椀で味噌汁を飲みたいなあ、なんて思う人は多いはず。
簡単に手が出せない高級品ですが、気に入ったものをていねいに長く使うのは、生きていくうえでの楽しみのひとつになり得ますよね。いつか手に入れたい…。
琉球漆器で宮廷料理を味わえるイベントを開催中のいま、みなさんもぜひ「くにんだ 那覇」で使ってみて、魅力を体感してみてくださいね。
イベント開催中であれば、店舗に訪れると「堆錦workshop」へ無料で応募できます。沖縄独自の加飾技法を体験できるワークショップなので、ぜひこの機会をお見逃しなく!詳細は最後にリンクで紹介しています。
「くにんだ」が考える伝統継承とは
「くにんだ 那覇」の店主の照屋さんに、お話を聞いてみました。
Q:今回の企画をうけようと思った理由を教えてください。
「くにんだ」はホスピタリティや外装・器に、沖縄らしさや沖縄の伝統を詰め込んだお店にしていきたいといった構想でスタートしました。
歴史ある「角萬漆器」さんの器を手にとった際、琉球漆器の美しさに魅了されました。熱伝導のバランスがよく温かいものを温かくお出しできる漆器のお椀は、イナムドゥチを提供するのにぴったりです。
なので今回イベントのお話を聞き、声をかけていただいたことがとても光栄ですし、断る理由はありませんでしたね(笑)。
Q:照屋さんが考えた、伝統継承方法を教えてください。
「くにんだ」は「現代版ウトゥイムチ(おもてなし)」を提案するお店です。
私たちの考える「現代版ウトゥイムチ」とは、伝統的なものをきちんと守り、先祖が紡いできた基礎を大切にしたうえで、さらに新しい感性を掛け合わせて化学反応を起こすこと。その掛け合わせの塩梅がいままでにないものだと、より魅力的な要素が生み出せると思っています。
伝統と現代の掛け合わせが格好いいとすてきだなと感じる人が出てきて、伝統継承に対するモチベーションが上がるんじゃないかなと思います。
Q:琉球漆器を使ってみて、改めて思ったことを教えてください。
琉球漆器は高価なものなので思い切りが必要でしたが、取り扱って本当によかったです。特別なお椀だと気がつく人が多く、スタッフに声をかけてくれたり写真を撮って話題にしてくれたりと、お客さんが感動して帰ってくれるという大きなメリットを得られました。
また、「くにんだ」は伝統的な器を扱っていくべき店だというスタッフの意識づけにもなりました。高価な器を使わせてもらえている自信や誇りももてるので、いち食器を超えた存在です。
Q:琉球漆器を現代の生活に上手に取り入れるヒントなどがあれば教えてください。
琉球漆器などのすてきなものを部屋のなかに置くだけでも、エネルギーをもらえますよね。よいものを知らないと選択肢にも上がらないので、いろいろな場所でよいものに見たり触れたりする機会を増やすといいと思います。
よいものを手に入れたときの満足感を考えると、人生とはチャレンジしたもの勝ちという感覚に近いかもしれないですね。
琉球漆器でいただく沖縄の伝統料理をぜひお楽しみください!
伝統的な琉球料理を、伝統的な琉球漆器で味わえる「くにんだ 那覇」で、かつての沖縄の食文化を体験してみませんか?国際通りの入り口近くで、空港からはモノレールでアクセス可能な、移動が楽な場所にあります。首里城へもモノレールで行けるので、琉球料理と国際通り観光・首里城訪問をセットで楽しめますよ。まずはスタート地点として利用してみるのはいかがでしょうか?
琉球漆器を使用してみていいなと思ったら、ぜひ「角萬漆器」へ!店舗情報ほか、イベント詳細は「CAFE 角萬」の記事内で詳しく紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。
(写真:Tomoko PHOTO)
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