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真境名 育恵

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1月7日は沖縄では「ムーチーの日」旧暦行事として沖縄では何するの?ムーチーを食べる由来を解説

ムーチーの昔話からわかる沖縄の信仰

1月7日は沖縄では「ムーチーの日」旧暦行事として沖縄では何するの?ムーチーを食べる由来を解説

「鬼餅」の由来は、『球陽※(きゅうよう)は、 1743年 から 1745年 にかけて 琉球王国 の 正史 として編纂された 歴史書』によると瞬天王(しゅんてんおう)の時代となっています。

ムーチーの昔話で紹介したように、餅の霊力と女性器のもつ呪力が鬼を退散するという古代の信仰が伺える伝承です。鬼は元来、荒ぶる神であり、来訪神の性格を持っていましたが、仏教の地獄絵図等でお馴染みの「鬼」が習合されて、現在に伝わる悪い鬼として伝わっています。また、古来、性器は生産と豊穣をもたらすという性崇拝をもっており、「災い」を除去する呪力があると信じられていたようです。

物語で女性器をみた鬼が虚を突かれて退治される「鬼餅伝説」は、古代沖縄にも性器の呪力信仰があったことを物語っています。

実際、ホーハイ御嶽として知られている首里の金城御嶽には、男根をかたどった石三個と、女陰の形の石と木の穴がまつられています。

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