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沖縄移住して5年。恩納村に住んだ海好きの30代独身女が移住して素直に感じること
目次:沖縄移住して5年。恩納村に住んだ海好きの30代独身女が移住して素直に感じること
■ 恩納村に住んで素直に感じること
■ なぜ恩納村へ移住したのか?
■ 恩納村で家探しのこと
■ 恩納村に実際住んでの住環境
■ 沖縄(恩納村)での服装は?
■ 沖縄移住して恩納村でのお食事は?
■ 恩納村での美容
■ 恩納村での病院・仕事場
■ 沖縄移住してマッチング?人も虫も?
■ 沖縄移住して災害・防災について
■ 恩納村での人間関係と伝統
■ 沖縄移住しての私生活と恩納村の環境
■ 「沖縄なんて住むもんか」と思っていたが・・・
>別記事:沖縄移住して16年「石垣島に移住した、ばー(私)のリアル離島移住ストーリー」(石垣市)
>その他の地域の「沖縄移住」記事
沖縄移住しての私生活は、海に入るか仕事をしてる
生活の中で気になるであろうことをカテゴリ別にお伝えしてきましたが、じゃあどんな感じで実際生活しているのかというと、海に入るか仕事をするかがほとんどです。
平日は引きこもって作業やオンラインミーティング、外に営業に出ることもあります。休みの日は大抵海に入ります。

ここまでなら本土にいるときと変わらない生活っぽいですが、恩納村に住んで一番良かったのは、潜って楽しい海が近いこと。
サンゴ礁や生物が豊かで、綺麗な砂地もあって、地形もおもしろくて、スキューバダイビングや遊びで素潜りをしても大変楽しい場所なんです。
仕事はリモート&フレックスなので、平日でも朝イチで海に入って昼前くらいから仕事をするとか、夕方くらいに仕事を終えて海に入って楽しむみたいなことがマジでできちゃう。夏場は特に日が長いのでいつまでも遊んでいられます。
ダイビングポイントも陸から近いので、ダイビングショップの朝便で午前中だけ潜るみたいなこともできます。

今はフリーダイビングにハマっていて、とにかく毎日息を止めて、少しでも長く深く潜れるようにトレーニングをしています。
沖縄は全体的に遠浅なビーチが多いんですが、恩納村は陸からそう遠くないポイントで深さが取れるので、トレーニングするにもうってつけなんです。

海況や天候を気にしながら、「今日は海行けそう!」と潜りに行く毎日は、東京では考えられませんでした。
「明日朝一本だけ、ウミウシの写真撮りたいからダイビングしたいな」と思ったらSNSでバディが見つかって実現できて、午後から仕事してる…みたいなこともありました。
海に潜ること、ダイビングをすることがライフスタイルになっているのを強く感じます。
海で遊ぶ時に、地元の方の生活やマナーをとても気にするようになったのも大きい変化かもしれません。
観光で訪れているときには実感しづらいかもしれませんが、外から来た人にとっては観光地でも、地元で生活している人たちがいます。車を停める場所は邪魔にならない場所なのか、泳いでいる場所は航路になっていないか、地元の人が大事にしている神聖な場所ではないのか…。
よく考えれば当たり前のことですが、別の地域に観光に行ったときにも意識しておくべきことだなと思いました。

沖縄(恩納村)の環境について
自然が近くなればなるほど、環境問題を実感することも増えてきました。
昔から環境問題に興味はありましたが、目の前のビーチがごみだらけだったり、水中でコンビニのビニール袋や釣り糸がサンゴに絡み付いていたり、ホテルのペットボトルが流れていたり…陸の生活が海に直結していることを目の当たりにします。

2024年は台風が沖縄本島にほぼ来なかったため、海水温が下がらず、サンゴがどんどん白化して、最後には藻がついて死んでいく過程を日々眺めていました。
20年以上前から、地元の海人が行なってきた養殖のサンゴも弱っていきます。

サンゴ礁は生態系の基盤です。小さな生き物たちの住処であり、その生き物を餌にする大型生物も寄ってきます。
私たちの食生活、観光を支えてくれる日本国内のサンゴの経済効果は、2500億円にものぼると言われています。
その基盤が失われる危機感や目の前の美しく生きていたものが死んでいくこと、地元の方の想いで紡がれてきたものが失われていくこと…恩納村に住んでいなかったら、ここまでさまざまな角度で環境の変化や問題を感じられなかったかもしれません。
地元の方の話や、自然のサイクルから考えると、これからサンゴは回復していくとは思います。ただ、海水温がなかなか下がらないなど、環境も変化しているので、今までと同じように回復するかどうかはわかりません。
少しでも回復を妨げないように、環境への負荷の少ない生活をできたらと思います。
私が恩納村に来た理由の「Green Fins」もまさに負荷を減らすことが目的です。

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