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長嶺 真輝

長嶺 真輝

「責任感は増しつつ、等身大で。」23歳で️“中堅”となった知名祐里の現在地…女子バスケWリーグ・シャンソン

求められる部分は「年々大きくなってる」

「責任感は増しつつ、等身大で。」23歳で️“中堅”となった知名祐里の現在地…女子バスケWリーグ・シャンソン
ムードメーカーとして、コート内外でチームを盛り上げる

自身としても、成長を実感している部分があるのだろうか。

「正直、自分の中では1年目からやってきたことはあまり変わっていません。ただ、監督から求められる部分は年々大きくなってきています。その分、責任感を持ってやらなきゃいけないという部分はあるので、自覚を持ってプレーしたいと思っています」

所属年数が増えれば、当然チーム内での立ち位置は変わっていく。「責任感」の重さが増したことによる変化が最も顕著に表れているのが、ゲームコントロールの部分だろう。

筆者は2年前のWリーグ沖縄開催の際も知名のプレーを会場で取材したが、当時に比べて闇雲なドライブは明らかに減った。アシストとして数字に残るプレー以外にも、味方にアシストが付く前のパスや、声での指示出しによる存在感も増加。PGとして、コート全体をより俯瞰で見られるようになってきた印象だ。

今シーズンは塩谷心海と森美月という大卒の同級生が入団し、自身と同じく高卒で入る後輩も増えてきた。「まだ年齢は下の方ですが、Wリーグ歴は少し長めなので、自分が伝えられることは伝えていきたいです」と言う。目標は「切磋琢磨しながら、チームとして良くなっていく」こと。同世代の存在が、いい刺激になっている。

一方で、自らの課題にも目を向ける。

1戦目は、若手主体となった終盤の時間帯に相手のオールコートディフェンスに手を焼き、ターンオーバーの数がチーム最多の三つ。「ゲームクロージングの時間帯でドタバタしてしまったので、自分がしっかりボールを保持して、チームメイトを落ち着かせる必要がありました。そのあたりのコントロールは課題です」と振り返る。得点力の部分も含め、まだまだ伸びしろはありそうだ。

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