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「責任感は増しつつ、等身大で。」23歳で️“中堅”となった知名祐里の現在地…女子バスケWリーグ・シャンソン
バスケットを通して️後進に「伝えたいコト」は…

全国的にもバスケ熱の高い県で知られる沖縄。男女とも競技人口は多いが、男子はキングスという球団自体や県勢プレーヤーの存在感が大きい一方、Wリーグでは現在、知名の他にチームの主力を張る県勢は日本代表歴のある安間志織(トヨタ自動車アンテロープス)や伊波美空(トヨタ紡織サンシャインラビッツ)らに限られる。
ただ、県立高校から直接Wリーグ入りし、試行錯誤をしながら着実に足跡を残し始めている知名の経歴は、沖縄の後進に夢を持ってもらうのには十分なものではないだろうか。自身も、それを望んでいる。
「Wリーグには愛知県とか関東圏の強豪校出身の選手が行くイメージがきっとあると思います。でも、『この小さい島の沖縄から出た私が頑張ってるよ』というところを見せて、沖縄でバスケットをやってる子たちに少しでも『プロを目指したい』と思ってもらえたら、すごく幸いです。バスケットをやっていない子でも、自分たちの試合を見て『勇気や元気をもらったよ』と言ってくれ方もいます。バスケットを通して、いろんなことを伝えていけたらいいなと思っています」
質問した記者の目を真っ直ぐと見据え、自分の言葉で、実直にそう語った。18歳で飛び込んだ国内最高峰リーグで自分のポジションを確立しつつある23歳は、少しずつ自信をまとい始めているように見える。
今年の抱負について聞かれると、ニコニコしながら「今までもずっとそうですが、楽しんでバスケットをすることです」と回答。「その方がいろんな事を伝えられるし、上手くなれると思います。自分が一番楽しむ。自分が好きで始めたバスケットなので」。そう続けて、また表情が華やかな笑みで満ちた。
責任感は増しつつも、背伸びはせず、等身大でバスケットボールと向き合い続ける知名祐里。次に沖縄でプレーする時には、選手としても、一人の大人としても、一段と深みが増していそうだ。
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