コラム,暮らし
2025年おうち革命! 自分だけの推し活空間&家族団らん空間をプロデュース

OKITIVE読者のみなさん、”住まいコンサルタント”まえうみ さきこです。今年も宜しくお願いします。
2025年も沖縄県で一級建築士・インテリアコーディネーターとして20年に渡り約120件のマイホーム建築に尽力した経験。
そして、心理学を使った住まいの悩みを心理学・脳科学を使って解決のために学んだ”空間デザイン心理学”の知見を活かして暮らし・住まいのことをわかりやすく楽しくお伝えしていきます♪
どうぞ宜しくお願いします。
目次
2025年「おうちで始めたいこと」に合った、インテリアの整え方
新しい年の始まりは、生活を見直し、新しい挑戦を始める絶好のタイミング!
「今年こそは!」と心に決めた目標や、家族で楽しみたいことがある方も多いんじゃないでしょうか。
そんな今年の抱負を実現するためには、やりたいことがムリなくできるよう「おうち」の環境を整えることも大切なんです。
今回は、取り組みたいことに合わせたインテリアの整え方のコツをお伝えします♪
子どもの学習を応援したい!
子どもにとって、家庭での学習環境は非常に重要です。新年に「子どもの勉強習慣をつけたい」と考えているご家庭には、お子さんが学習に集中できるスペースの見直しをしてみましょう。
子どもの「気分」を考えた勉強スペースづくり

子どもが親のそばで安心でき、家族とのコミュニケーションが取りやすい「リビング学習」という言葉も一般的になっていますね。
私がおススメしたいのが、それを進化させた学習環境です。
気分やシチュエーションに合わせて子ども部屋、リビング、ダイニングと、好きな場所で勉強できる、名付けて「ノマド式学習スペース」!
わたしの自宅では、折り畳み机も用意し、好きに移動できるようにしています。
大人でも気分が乗らないときに、カフェに行って気持ちを切り替えたりしますよね。子どもにだって気分が乗らないときもあります。子どもの「心理」的にも、いくつも学習スペースがあると気分転換しやすいというメリットがあります。
子ども専用の収納つくる

メリットが多いリビング学習ですが、デメリットもあります。
お悩みの1位が、勉強道具がリビングに散らかること。
その対策法は、「子どもだけ」の収納スペースをリビングに作ること。
大人のものを交ぜずに、子どもの持ち物だけを1カ所にまとめることで、自己管理をさせます。子どもの責任力や自立力にもつながって一石二鳥!
郵便物やバッグなど同じカテゴリーのものなら、大人のものと一緒にしてもいいのでは? と思いがちですが、一緒の収納場所だと雑然としてしまい、子どもの片付けモチベーションが下がってしまいます。それぞれの人、もしくは大人の物と子どもの物と分けるのがおすすめです。
そして、収納を作ったら終わりではなく、定期的に全体量を把握しましょう。
モノが増えると管理ができず、散らかる原因となります。
片づける手順は、ボックスの中にあるものをすべて出して「今使っているモノ」「使っていないモノ」を子どもと一緒に仕分けして、「使っているモノ」だけ元に戻します。常に適量を心がけましょう。

視界を遮り、集中させる空間を。

他にも悩みの種となるのが、兄弟が同じ部屋で勉強するといつのまにかケンカしていまう、ということ。
お互いの姿が見えるから気になってしまうので…見えなくしちゃいましょう!
パーティションで一人をすっぽり囲って視界を遮ります。
視界を遮ると、余計な情報が脳に伝わらないので、心理的に落ち着き、集中しやすくなります。
さらに、耳栓やヘッドホンで聴覚をふさぐと脳への情報が減るため、一段と集中できる可能性があります。
ただし、小学校高学年~中学生でも15分ほどしか集中できないと言われています。さりげなく見守りながら、ときどき休憩させてあげましょう。
カラーコーディネート

集中力を高めるためには、色も効果的に使いましょう。
子供部屋のカラーコーディネートは、ブルーやグリーンなど落ち着いた色味を取り入れると良いでしょう。
また、壁にコルクボードを設置し、目標やスケジュールを見える化するのもおススメ。
新年の始めに、家族で今年のビジョンボードを作るのも楽しいでしょう♪いつも見えるところに貼っておけば、今年の目標が達成しやすくなるはず!
「自分時間」を充実させたい!趣味を楽しめるスペースづくり
新年を機に、新しい趣味を始めたい方もいるでしょう。趣味に集中できる自分専用のスペースがあれば、日々の充実感が増します。
仕切られた空間をつくる

書斎など専用の個室があれば良いのですが、賃貸マンションなど、部屋数が足りず難しい場合もありますよね。
そんな場合は、リビングや寝室の一部を仕切り、自分だけの空間を作りましょう。
背の低い棚やパーティションで仕切ると、部屋全体が狭く感じにくくなります。
空間が限られているわたしの自宅でも、リビングを上手く活用して私だけのワークスペースを作っています。
趣味に合ったインテリアアイテム

例えば、読書が趣味ならばお気に入りの椅子とランプを置き、心地よい読書コーナーをつくると良いでしょう。
手芸やDIYが趣味ならば、道具を収納しやすいボックスやワークテーブルを用意すると、作業がスムーズになります。
お家でも健康的に暮らしたい!健康的な生活をサポートする「ウェルネス」空間
新年の目標として「健康を意識した暮らし」を掲げる方には、運動やリラックスに適した空間づくりがおすすめです。
ミニホームジム 空間
リビングや寝室の片隅にヨガマットを広げたり、小型のエクササイズ器具を置くスペースを確保しましょう。
折りたたみ式の器具を選ぶと、使わない時にはコンパクトに収納できます。
また、なかなかエクササイズが続けられないという人には、おすすめのコツが2つあります。
やりたいことがムリなくできるには、アクションの数を最小限にして、ラクに簡単に取りかかれるようにすることがポイントです。
コツ1:やることをまとめてセットで置いておく。
セットで1か所にまとめて置いておく。

例えば、ナイトルーティーンで足のケアをすると決めます。
いざやるときに、クリームはココからとか、マッサージ器具はココからとか、置いている場所がバラバラだと始める前から大変になっちゃうので、1カ所にまとめて足ケアセットで置いておきます。
コツ2:使う場所の近くに収納が鉄則!
使う場所の近くにセットでまとめて置いておく。

使う場所の近くに置いておくと、取りやすくしまいやすいので面倒なく、ラクに取りかかれます♪
お肌のお手入れセットなら洗面室、または寝室、自分が使いやすい場所、ヨガトレーニングセットは、動画見ながらならテレビの近く。など、やることをそれぞれセットでまとめてサッとできるようにしちゃいましょう!
リラクゼーション空間づくり

家でリラックスする空間をつくるためには、人間の五感や家族関係が大きく影響してきます。
リラックス空間は、家の中に風を通すだけでもつくれます。
新鮮な空気を入れることで気持ちもリフレッシュし、自然とくつろぎやすくなります。
部屋の湿度にも気を配りましょう。
家でリラックスができない原因には、室内の乾燥もあるそうです。目やノド、鼻腔が潤っていれば、体をコントロールする自律神経も整いリラックスモードになります。
しかし、潤い不足になると、神経が興奮状態になりやすくリラックスできないのです。
加湿器を利用し湿度50パーセント前後を保つようにしましょう。
また、お風呂に浸かると、立ち込めた湯気で喉や鼻腔の潤いが持続します。バスタイムが癒しの空間になり、身体の芯からリラックスできるでしょう。わたしも実践してます。
視覚に関することですと、家具の配置を変えて窓や壁が見える範囲を広くすると、部屋が開放的に感じることができます。
目や肌に心地よい天然木の家具を取り入れる、照明の色をオレンジの暖色系に変える。アロマディフューザーや間接照明を活用して、リラックスできるエリアを作るのも効果的です。
他にも、家でリラックスすることは、家族間(人間関係)でリラックスすることでもあります。
家族のコミュニケーションが取れるだんらん空間と、ひとりになれる自分専用の空間の2つの空間を家の中に持ちましょう。
家族みんなで楽しめる「共有の空間」づくり
新しい年を迎えて「家族の時間を増やしたい」と考えている方には、家族が自然と集まり、自然と会話ができるような「しかけ」を家の中につくりましょう!
ソファや椅子の配置を工夫する

家具の向きを家族の目線が自然に合う配置にすると、家族同士が顔を合わせやすくなり、会話が弾みます。
リビングで長居できるような本棚や家族それぞれのスペースを作り、インテリはナチュラルで暖かみのある空間に仕上げましょう。
テーマを決めた飾り付け
例えば、季節ごとの飾りや、家族の写真やお子さんの工作物を飾るコーナーを作ると、家族の記憶を共有しやすくなります。お子さんと一緒に飾り付けを楽しむのもおススメです。
ご紹介したことはほんの一例ですが、行動は部屋の環境に大きく影響します。
おうちも新年の目標に合ったインテリアに整えることで、毎日の生活がより充実し、家族全員が楽しく過ごせる空間が生まれます。
ぜひ「おうち」を理想の形に整え、新しくやりたいことや挑戦をスタートさせてみてくださいね!
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