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長嶺 真輝

長嶺 真輝

琉球ゴールデンキングス “守備職人”小野寺祥太に聞く、「チームDF」が向上した理由は…DEFレーティングが10位→4位に

大敗試合に課題感…「我慢強く、チームとして戦う」

“守備職人”小野寺祥太に聞く、「チームDF」が向上した理由は…DEFレーティングが10位→4位に 琉球ゴールデンキングス
インタビュー中、穏やかな笑みを浮かべる小野寺祥太

一方、小野寺は37点差で大敗した昨年10月の島根戦や、同様に36点差をつけられた今月8日のEASLのニュータイペイキングス戦を例に挙げ、課題に触れた。

「桶谷HCも言っていましたが、ああいう部分を改善しないと優勝は難しくなってくると思います。ディフェンスが崩れた時に個人で打開しようとして、チームとしてのプレーができていない時に悪い流れになり、どんどん崩れていく。後半戦ではそういう試合を少しずつ消していけたらなと思っています」

今後は東地区首位の宇都宮をはじめ、中地区3位のアルバルク東京など各地区の上位陣との対戦が続き、2月5日の天皇杯準決勝では中地区1位の三遠ネオフェニックスと沖縄アリーナで対戦する。

宇都宮の比江島慎やA東京のテーブス海、三遠の佐々木隆成など、どのチームにも得点力の高いガードがいるため、彼らをいかに波に乗せないかは勝負の大きなポイントになる。そのため、「フレッシュな選手が変わるがわるマークし、不利なトランジションや簡単な2ポイントを防ぐため、うまくファウルも使いながら守っていきたいです」と見通す。

今シーズンの山場の一つと言える時期に向け、「勝てるなら全部勝ちたい」とした上で、こう言葉をつないだ。

「全試合が本当に大切な試合になると思っています。レギュラーシーズンの最後で僅差になると、昨シーズンみたいに西地区優勝が難しい状況になるので、今のうちにできる限り差を広げたい。強いチームと対戦することで、今のキングスの立ち位置も分かると思います」

2月8、9の両日にホームであるサンロッカーズ渋谷戦を終えると、2月中はバイウィーク(中断期間)となる。それを念頭に「タフなチームに対して、できなかったことも出てくると思うので、それをバイウィーク中に改善することもできる。課題を明確にするためにも、我慢強く、チームとして戦っていきたいです」と力強く語った。

Bリーグ、天皇杯、そしてEASLのファイナル4と、大一番が続く今後のキングス。チームディフェンスの精度をさらに高めることができれば、タイトル奪取により近付くことができそうだ。

琉球ゴールデンキングス開幕戦直前!

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