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長嶺 真輝

長嶺 真輝

沖縄から「ノーサイン野球」で旋風を…キーマンは遊撃手にコンバートした“平良章伍”、打率5割超で最速143㌔を誇る“福本琉依”【センバツ高校野球目前!エナジックスポーツ編】

平良「ピンチになった時に流れを止めたい」

センバツ高校野球目前!エナジックスポーツ編
「守備の要」として存在感を高める平良章伍

県大会と九州大会を合わせた9試合のうち、0〜2失点が7試合とチームの守備は堅い。二塁手のイーマン琉海を筆頭に内野陣はフィールディングが良く、俊足の選手が揃う外野陣は守備範囲が広い。

一方で、課題もある。県大会、九州大会ともに決勝で当たった沖縄尚学戦では、2試合を合わせて14失点、8失策を記録し、いずれも敗れた。試合の終盤にかけてミスが目立った。

そんな中、最近「守備の要」とも称される遊撃手にコンバートした選手がいる。これまでは三塁手だった平良章伍である。神谷監督は「平良はもともと足が速くて守備範囲が広い選手です。最近は肩も強くなってきたので、ショートに移しました」と説明する。

平良自身も「サードよりショートの方が動きが多いので、難しい部分はありますが、自分の持ち味である足は存分に生かせていると思います」と適性を感じているようだ。深い位置からの強い送球も求められるが、「キャッチボールやボール回しの時から低くて強いボールを意識しているので、少しずつ力は付いてきていると思います」と自信を見せる。

中学生の頃は二塁手をやっていた。「内野のプレーがかっこいいから、ずっと憧れていたんです」と笑みを浮かべる。

チームの守りが崩れかけた時こそ、自らの役割を果たしたいと考えている。「ピンチになった時や間が悪い時に、守備や周りへの声掛けで悪い流れを止められるようにしたいです」と決意する。

俊足は打撃でも生かされており、ノーサイン野球との相性も良い。上位打線に座ることもある。「相手からしたら嫌な野球だし、能力の高さで勝負してくるようなチームであればハマると思っています。自分たちの野球がどれくらい通用するのか楽しみです」。聖地を思い切り駆ける瞬間を心待ちにしている。 

第97回選抜高校野球大会 沖縄から出場するもう1校【沖縄尚学編】はこちら

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