沖縄経済
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玉城デニー沖縄県知事「大きな戦略を持って世界に発信していくために…」世界が憧れる沖縄へポテンシャルを価値に沖縄を“再発見”
「沖縄だからできること、私たちだからできること」

瑞穂酒造で伝統的な酒造りを革新し、新しい価値を創り出す活動をしている仲里さんは、泡盛の蒸留技術をベースにジンやラム、リキュールの開発に精力的に取り組んでいる。
沖縄の特産物である黒糖の需要が落ち込み、過剰在庫を抱えた現状を解決するために「沖縄だからできること、私たちだからできること」として、農家、研究機関、トップバーテンダー、デザイナーなどさまざまな分野との連携をした上で新たなラムの開発・研究に勤しんだ。その結果、国内外で注目される世界基準のラムを作り上げる「ONERUM」プロジェクトを遂行した。
「私たち瑞穂酒造だけではできることは少ないかもしれませんが、コラボレーションで色んな方々の力をお借りしながら沖縄からできること、私たちができることを研鑽して、繋ぎながら未来をつくることができる。そんな取り組みをこれからも進めていきたいなと思っています」

登壇者たちの話を受けて、玉城知事は「沖縄のブランドを高めていくために、沖縄が持っている当たり前のソフトパワー、自然や伝統文化、人情など、柔らかいけれども確かな力を持つことが土台になっていることがよくわかりました」とコメント。
その上で「おきなわブランド戦略」の実現を目指す沖縄の未来については「決して何もないところに何か新しいものを作り上げようというのではなく、今あるものをしっかりともう一度見つめ直して繋いでいくことが重要です。たくさんの方々と連携していきながら、大きな戦略を持って世界に発信していくためにも、これからもみなさんで一緒に作っていきましょう」と呼びかけた。
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