エンタメ,スポーツ
「バッテリーから始まる守備」で甲子園30勝を…キーマンは2番手投手に台頭する“新垣有絃”、代打の切り札から4番までこなす“阿波根裕”【センバツ高校野球目前!沖縄尚学編】
比嘉監督「もっと一体感を発揮してほしい」

沖縄尚学の練習グラウンドである八重瀬町の尚学ボールパーク。練習試合の解禁日となった3月1日、正午前に訪ねると、選手たちはチーム内での実践練習に汗を流していた。その後、主力メンバーはノックをこなし、他の選手たちはバッティング練習に。互いに改善点を指摘し合いながら、活気のあるトレーニングを行っていた。
ただ、実践練習ではバントや打球処理でミスをする場面もあり、比嘉監督は「試合への集中力や連係はもっと上げていかないといけないと思っています。バッティングでは打球の速度や飛距離は出てきていると感じます」と評価する。
投手陣は1年生ながら最速150㌔を誇る左腕エースの末吉良丞がメイン。2番手以降の出来は課題となっていたが、指揮官は末吉と同級生の右腕・新垣有絃について「彼は良くなってきている印象です。変化球を投げられる投手で、ストレートをもっと走らせられればさらに良くなると思います」と見る。
同じく1年生の田場典斗など、投手陣は主に下級生が支える。これまでは末吉が先発として長い回に渡ってマウンドに立ってきたが、「尻上がりに投手の球速が上がっていくのが勝ちパターンとして理想ではあるので、できれば末吉は終盤に使いたいですよね」と比嘉監督。本番でどのような起用をするか注目だ。
沖縄尚学は春夏を通じ、これまでに通算26勝を挙げており、今回のセンバツで「甲子園通算30勝」を目標に掲げている。それを達成できれば、あとは決勝を残すのみだ。比嘉監督は本番前の練習試合期間に向けて「実戦に入ればチームの雰囲気も変わってくると思います。『全員でやる』という一体感を発揮してほしいです」と期待した。
チームの信条は「バッテリーから始まる守備」。さらに連係を磨き、堅い守備から試合を作っていきたい。
あわせて読みたい記事