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長嶺 真輝

長嶺 真輝

「バッテリーから始まる守備」で甲子園30勝を…キーマンは2番手投手に台頭する“新垣有絃”、代打の切り札から4番までこなす“阿波根裕”【センバツ高校野球目前!沖縄尚学編】

阿波根「チャンスで打って打点を挙げたい」

「バッテリーから始まる守備」で甲子園30勝を…キーマンは2番手投手に台頭する“新垣有絃”、代打の切り札から4番までこなす“阿波根裕”【センバツ高校野球目前!沖縄尚学編】
勝負強さが武器の阿波根裕

今回、もう一人の注目選手に挙げるのは、左翼手の阿波根裕である。打線はリードオフマンでキャプテンの眞喜志拓斗や、九州大会の4試合で15打数11安打8打点と大フィーバーした比嘉大登らが中心を担ってきたが、阿波根も「代打の切り札」として重要な試合で大きな存在感を放ってきた。

「1打席、1球で捉えられるのは強みです」と言うように、昨年の秋季県大会決勝では同点で迎えた8回表に勝ち越しの三塁打。九州大会準々決勝でも8回裏に追加点を挙げる三塁打を放った。いずれも代打で、である。

そんな勝負強さが評価されてか、明治神宮大会の1回戦では4番に大抜擢された。辛口な評価が多い比嘉監督をして、「ミート力があるバッターで、自分のやるべきことをよく理解している選手のうちの一人ですね。明治神宮では彼をラインナップに入れても『十分に行ける』ということを確認するために4番に座らせました」と言わしめる。

自身は年明けから調子を落としていたが、練習試合が解禁される前あたりから「少し前まではバットが体から離れていましたが、バッティングが修正できてきました」と好感触を取り戻している。

甲子園には先発と代打のどちらで出場したいかを聞くと、「先発で出て、打席数を多くしたいです」と即答。「チャンスの場面で1本打って、打点を挙げたいです」と力を込めた。

チームとしての目標については「沖縄尚学として甲子園通算30勝の達成を目標にしているので、そのためには決勝まで行かないといけない。まず初戦が大事。初戦を勝ち切り、その流れでどんどん上まで行って、決勝まで行きたいと思います」と展望した。

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