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「会社に在籍しているだけであなたには価値がある」中途視覚障がい者の男性”見えない自分を可視化”
テクノロジーが開く新たな扉
2025年2月11日、那覇市で開催された視覚障害者向けのスマートフォン活用講座。

講師を務めたのは「沖縄視覚障害者サポートセンター」のメンバーだ。彼らも視覚障害者である。
スマートフォンの進化は視覚障害者にとって“目の代わり”となるさまざまな機能を提供している。メールの文字読み上げ機能やカメラで撮影した風景を言葉で説明してくれるアプリの使い方など、目で見ることができない人々のための便利な機能について丁寧に説明する。
中嶋さんも講師の一人として参加者に説明する。「目の見える人は文字を見て読むことができますが私たちはそれができない、あるいは難しい。だからこそ新機能を使って自立し自分で情報を得て生活の質を向上させていくことが大切なのです」

この日の講座には視覚障害者や市町村の福祉関係者など約30人が参加し社会とつながるためのツールの使い方を学んだ。スマートフォンやパソコンが使えることでSNSを活用した交流の輪も広がる。
目が見えなくなったことで生じるさまざまな困りごとについても、適切な相談先を一緒に考えてくれるサポートセンターの存在は多くの視覚障害者にとって心強い味方になっている。
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