ローカルニュース,地域,暮らし
公開日
「会社に在籍しているだけであなたには価値がある」中途視覚障がい者の男性”見えない自分を可視化”
職場での理解と挑戦
NECビジネスインテリジェンスの那覇オフィス。中嶋さんは社内向けの企画立案や人事関係の事務手続きなどを担当している。
彼のパソコンには特別なソフトが導入されていて、入力した文字がリアルタイムで読み上げられる。全国にグループを持つ同社だがこの職場で視覚障害者の就労は中嶋さんが初めてだった。

國吉真也マネージャーは「任せられる作業には制限があるかもしれませんが、事前に本人と話し合って仕事内容を決めています。ひとりの人材としてなるべく長く一緒に働きたいと思っています」と話す。

中嶋さん自身も「目が見えなくなったら仕事なんてできないんじゃないか」と思っていた時期があった。しかし「何ができるか」「何が効率悪いのか」を職場の人々に伝え、自分の得意分野を職場に理解してもらい業務に向き合う事で継続的に働ける環境を整えてきた。
同僚の島袋剛誌主任とはランチに行くことも多く、辛い料理を一緒に楽しんだり以前バイクに乗っていた頃の思い出を語り合ったりしながら互いに励ましあい日々の業務に取り組む。
「障害のある人を遠い存在と感じるのではなく、自分から話しかけて理解することが大切」と島袋さんは語る。

あわせて読みたい記事