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長嶺 真輝

長嶺 真輝

「沖縄のために勝ち取りたい」CSの鍵を握るアレックス・カーク…クーリーとの“ツインタワー”に手応え。琉球ゴールデンキングス

「リバウンドが楽になる」とクーリー

「沖縄のために勝ち取りたい」CSの鍵を握るアレックス・カーク…クーリーとの“ツインタワー”に手応え。琉球ゴールデンキングス
豪快にダンクシュートを叩き込むクーリー(長嶺真輝撮影)

今シーズン、カークが機能している要因の一つとして、コート上での選手同士の距離感を示す「スペーシング」がうまく保てていることが挙げられる。

特に、過去に3度リバウンド王を獲得しているクーリーは同じセンターだが、共に出場している時は、よりシュートレンジが広いカークが外角にもポジションを取る。それにより、オフェンスの流動性を保ったままツインタワーのリバウンドの強さを生かすことができるようになった。

カークを含めた3BIGは、大きく分けてクーリーがいる時と、自身がメインのセンターとなってロー、アルマと出る時の2パターンがある。どちらのラインナップで戦うかで、ポジショニングなどプレーの仕方を変化させているという。

「ジャックと一緒にプレーする時はスペーシングに気を付ける必要があります。ペイントエリアに入り、その後にシールする時もタイミングを見極めないといけません。ジャックがどこでプレーしているかということに影響を受けます。一方で、ヴィック、ケヴェとプレーする時はもっと広いスペースがあり、自分がスクリーンをセットしたりします。このラインナップの時の方が、自分にとってはより自然な動きをしているように感じますが、今シーズンは自分とジャックが一緒にプレーする時も、とても良い成果を挙げられていると感じています」

同じく3BIGを強みとするアルバルク東京に勝利した3月の天皇杯決勝も、ツインタワーでゴール下を支配したことが勝因の一つとなった。それを機に、カークとクーリーが共にコートに立つラインナップが大きな武器に定着した印象だ。

相棒のクーリーも強い手応えを感じている。以下は、5月4日のRS最終戦後のコメントだ。

「アレックスと一緒に出る時はスペースの使い方が異なりますが、彼はオープンなポジションを見付けて動くのが得意なので、私の仕事を容易にしてくれます。オフェンスリバウンドを取る能力も素晴らしいです。自分とアレックスが一緒にいると、相手は自分をブロックするために複数人を割くことができないので、1対1の状況でリバウンドを取るのがずっと楽になります」

所属6シーズン目のクーリーは平均リバウンド数が9.9本で、キャリアで初めて二桁を割ったが、チーム平均の43.4本はBリーグにおけるキングス史上最多の数字である。それだけリバウンドが取れる選手が増えたということを意味しており、相手チームにとっては脅威が増大したと見ていいだろう。

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