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ジメジメ季節のカビにさようなら!今すぐできる住まいのカビ対策術【住まいコンサルタントまえうみさきこのお部屋の上手な使いかた】

OKITIVE 読者のみなさん、 こんにちは!
~幸せのカギはお部屋しだい!~
住まいコンサルタントのまえうみさきこです。
毎回「お部屋の上手な使い方」をお伝えしてます♪
前回に引き続き、この時期、まだまだ必要になってくるカビの有効な対策をお話します。
▶2025年5月公開「ヤバすぎる梅雨の湿気とカビ対策!賃貸でもできる心地よい空間づくり10選」

沖縄の梅雨が、そろそろ本気を出してきましたね。
うちの子どもたちも、「なんで毎日、服が湿っぽいのー!?」とご機嫌ナナメ(笑)。
でも実は、大人にとっても深刻なのが、この時期ならではの「カビ問題」
今回は、住まいで「見落としがちなカビの繁殖しやすい場所」と、「繁殖させない対策方法」をお伝えします。
カビは“生きている”。だから増える
まず知っておきたいのが、カビはただの汚れではなく、「生き物」だということ。
呼吸をして、栄養(ホコリや汚れ)を食べ、湿気と温度と酸素がそろえば、あっという間に増殖していきます。

「カビが繁殖するのは水回りだけ」と思っていませんか?
実際は、換気扇、天井の四隅・クローゼット・靴箱・寝室など、意外なところが「繁殖ポイント」になっているんです。
換気扇の「ホコリ」はカビの栄養源!
換気扇は見えにくい位置にあり、掃除を忘れがちになります。
換気扇にホコリがたまるとカビが繁殖し、かえって部屋中にカビを拡散してしまうという悪循環に!

ファンの回転力も落ち、空気がうまく循環しない原因にもなります。
浴室やトイレの換気扇。キッチンのレンジフードもあります。油とホコリのミックスは最悪。湿気が多い時期は要注意!
■換気扇対策のポイント
・ 換気扇は取扱説明書を見て、フィルター・内部のファンまで外して掃除をしましょう。
・音がうるさくなったら「掃除のサイン」です。
盲点!天井と収納空間がカビの隠れ家に
床はよく掃除機をかけるけど、天井はほとんどホコリを取ったことがないという人、結構多いんじゃないでしょうか。私もそうでした。
実は、カビにとって、最高の環境なんです。
なぜなら温かい空気と、栄養源であるホコリがたまりやすい場所だから。とくに、天井の隅の部分。空気がたまりやすい場所なんです。
■天井対策のポイント
・定期的にクイックルワイパー等でホコリを落としましょう。
・サーキュレーターや扇風機で、天井付近の空気を動かしましょう。
また、靴箱やクローゼットは「密閉」「暗所」「湿った靴や服」がそろっていて、カビの温床になりやすい場所です。

収納対策のポイント
・濡れた靴や服は必ず一度乾かしてから収納しましょう。
・週末などには、クローゼットの扉を開け、光と風を通しましょう。サーキュレーターや扇風機をクローゼットに当てるのも効果的です。
・衣類は詰め込みすぎず“隙間”を意識しましょう。
・押し入れは、風が通るように、すのこを敷いてからその上に物を置きましょう。

寝室も安心できない?その理由とは…
寝室も実はカビが潜みやすい場所です。
理由は、「人の呼吸」と「汗」です。
特に川の字で寝ているご家庭では、朝の“モワッ”とした空気、感じたことありませんか?
人の呼気による蒸気が、充満しているそうなんです。
寝室対策のポイント
・朝起きたら除湿器をかける 。または、 窓を開けて換気をしましょう。
・シーツ交換と同時に、空気の入れ替え習慣を
・マットレスや布団の下も湿気がたまり、カビが繁殖しやすい場所。定期的にチェックしましょう!敷くマットレスタイプは、直置きは避け、風が通るように、すのこの上に敷くと効果的です。また、布団乾燥機を使用し、布団の中の湿気を飛ばすのもおススメです。

キッチン・洗面台・浴室のボトルのぬめり、放置してませんか?
水廻りのボトルの裏のぬめりも見逃せません。
赤いぬめり=「酵母菌」は、黒カビの前段階。
これを餌に黒カビが育っていきます。
ぬめり対策のポイント
・毎晩の入浴後に、ボトルの底もサッと流すだけでOK
・ピンク色を見つけたら、即掃除の合図
・乾燥第一!濡れたままにしない
・浴室などは、物を床から浮かせられるか考えてみよう!

自分でできる黒カビ対策
黒カビを見つけてしまったら、
・黒カビが付いている場所が濡れていると、カビ取り剤がうまく付着しないそう。乾いた状態か確認し、でカビ取り剤を塗布しましょう。
・カビは呼吸しています。塗布した後は、ラップで密着し、空気を遮断し、カビが呼吸するのを塞ぎましょう。
・強くこすりすぎないこと。パッキンに傷がつくと、更に傷の奥深くにカビが入り込み、逆効果となります。

安心の暮らしは、「空気の通り道」から始まる
カビをゼロにするのは難しくても、増やさない環境はつくれます。
・ 湿気を飛ばす。
・濡れたところは、素早く、ふき取るか、乾燥させる。
・ 風を通す
・ ホコリをためない
そんな「ちょっとの手間」と「ちょっとの風通し」の積み重ねが、おうちの空気を整え、心の余裕にもつながっていきます。
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