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最大1300発の核ミサイル「沖縄の基地が核戦争に使われる可能性は想定内だった…」広島原爆の70倍の破壊力をもつ核
目次:最大1300発。広島原爆の70倍の破壊力をもつ核ミサイルが沖縄に
・地下に眠る「核ミサイル」かつての脅威
・地下施設にある核ミサイルは広島原爆70倍の破壊力
・日本政府の関与を排除し”核の島”だった沖縄
・核ミサイル基地の建設には地元住民も動員
・核ミサイルは撤去「核抜き」の裏に密約
・この地に残る核ミサイル基地の遺構
日本政府の関与を排除し”核の島”だった沖縄
琉球大学の我部政明(がべ・まさあき)名誉教授はメースBの配備は1960年代初頭、米ソの核開発競争が激化した時期と重なると指摘する。
1952年、日本がサンフランシスコ講和条約によって主権を回復する一方で沖縄は米国の統治下に置かれた。1956年の「プライス勧告」では米国が沖縄に核兵器を自由に貯蔵・使用できることが明記され日本政府の関与を排除する内容となっていた。
長距離ミサイルの開発が遅れていた米国は沖縄を中距離ミサイルの前線基地と位置づける。1961年にメースBが配備され、ソ連の一部や中国全土を射程に収める体制が整えられた。

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