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長嶺 真輝

長嶺 真輝

琉球ゴールデンキングス・桶谷大HCの卓越した「マネジメント能力」 鍵はバランス感覚とサブリーダーの存在にあり

琉球ゴールデンキングス・桶谷大HCの卓越した「マネジメント能力」 鍵はバランス感覚とサブリーダーの存在にあり
キングスのヘッドコーチに復帰した2021-22シーズンから4季連続でチームをファイナルに導いた桶谷大氏=6月下旬、沖縄サントリーアリーナ(長嶺真輝撮影)

5月に幕を閉じたBリーグの2024-25シーズン、琉球ゴールデンキングスは2季連続の準優勝となった。若手も多かった11人の少数ロスターで開幕を迎え、プレーオフトーナメント「チャンピオンシップ(CS)」の目前にはエースガードの岸本隆一が負傷離脱したことを考えれば、十分高評価に値する結果だろう。

キングスのファイナル進出は4シーズン連続。昨季で9シーズン目を終えたBリーグにおいて、最長記録を更新した。

キングスはbjリーグ時代から「毎年優勝争いに絡むチーム」だ。Bリーグ開幕後に行われた8回のCSにも全て出場している。それは、キングスと千葉ジェッツの2チームのみ。ただ「毎年決勝に行く」となると話は別だ。年々、リーグ全体のレベルも目に見えて上がっている。CSを勝ち上がる難易度も開幕当初に比べて格段に増しているため、4シーズン連続ファイナル進出という記録は「驚き」の一言に尽きる。

ロスター構成や個々の成長が結果につながったことは間違いない。加えて、毎年メンバーは変わるため、この4シーズンで指揮を執り続ける桶谷大ヘッドコーチ(HC)の手腕による部分も大きいだろう。経験の浅い選手にもチャンスを与えながら成長を促し、シーズン終盤に向けて一体感を高めていく手腕に長ける。

特に昨季は、オフに多くの主力が入れ替わったため、このチーム作りの成果が顕著に表れた。スタッフ陣においては、前宇都宮ブレックスHCの佐々宜央アソシエイトヘッドコーチ(AHC)が入閣して人数が増加。チーム全体の舵取りには、より繊細さが求められたはずだ。

チームに対するどのようなアプローチが、桶谷氏の卓越したマネジメント能力を支えているのか。以前に比べ、より磨かれてきた部分はあるのか。6月下旬、本人にインタビューした。

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