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那覇で味わう本格カジュアルフレンチ。沖縄食材×パリの融合「le Bistro Montmartre(ビストロ・モンマルトル)」(那覇市)

那覇市真嘉比の大通り沿い、DFS近くにある「le Bistro Montmartre(ビストロ・モンマルトル)」。パリの空気と沖縄の心遣いが溶け合う、ナチュラルなフレンチランチコースを気軽に楽しめます。
今回はランチコースのなかでもお手頃価格の「シャンゼリゼコース(税込3,000円)」をご紹介。沖縄県産食材を使い、パリ仕込みのシェフが見事にテロワールを表現したシャンゼリゼコースは、前菜・スープ・主菜・デザート・カフェのコースです。
目次
「その土地の食材」をおいしく提供する「le Bistro Montmartre(ビストロ・モンマルトル)」のランチコース

まずは日替わりの前菜から。
今回は、ミーバイのカルパッチョに、沖縄県産キハダマグロのたたきをマリネにしたものがならびました。ミーバイは沖縄の方言でハタ類を意味し、主に温暖な海域で水揚げされる白身魚です。
ハーブソースと津堅島にんじんのソースが添えられ、ひと皿のなかに色彩と香りが美しく調和しています。
見た目の美しさに思わずため息がこぼれ、食べるのが惜しくなるほどでした。

前菜の次に登場したのは、じゃがいもを使った冷製スープ「ヴィシソワーズ」です。
ポロネギや長ネギとじゃがいもの旨みを引き出した、なめらかでクリーミーな冷製スープ。ひんやりと涼やかな味わいは、暑い季節にぴったりのごちそうです。

主菜(メイン)は「プーレバスケーズ」と呼ばれる、フランスとスペインの国境近く、バスク地方の家庭料理。脂の旨みと肉質のバランスが良いやんばる若鶏のもも肉を、トマトやたまねぎ、にんにく、パプリカとともにじっくりと煮込まれています。
さらに酸味が鋭すぎず、料理に深みを与えるシェリービネガーを加え、野菜の甘みと酸味がじんわりと染みわたる、奥行きのある一皿に仕上げられています。

日替わりのデザートには、クレームブリュレが!
マダガスカル産のバニラビーンズが贅沢に使われ、生クリームと卵をていねいに合わさって、濃厚な風味となめらかな口あたり。
食事の余韻をやさしく包み込むような、満足感のある一品です。
シャンゼリゼコースでは、「テロワール(=土地の食材を活かすというフランス料理の考え方)」を大切に、パリの洗練と沖縄の豊かな食材が交差する料理を楽しむことができました。
「le Bistro Montmartre(ビストロ・モンマルトル)」で味わう、バゲットの役割

フランス料理におけるバゲットは、単なる添えものではありません。食事全体を支える名脇役の役割を担っています。
2012年12月のオープン以来、バゲットと焼き菓子を担当する職人は、フランス産の水や小麦粉、天然酵母を使い、沖縄の気候や人々の口に合うよう試行錯誤を重ねてきたそう。
その結果、しっとりもっちりとした食感に仕上がり、「le Bistro Montmartre(ビストロ・モンマルトル)」のコース全体を見事に支えています。


レジ横の焼菓子やバゲットを買えば、「le Bistro Montmartre(ビストロ・モンマルトル)」の余韻を家でも楽しめるのが魅力です。
「le Bistro Montmartre(ビストロ・モンマルトル)」が目指すのは記憶に残る料理

店主がめざしているのは、「記憶に残る料理」。
まずは素材の味を自分の舌で確かめ、少しずつ工夫を加えながら、細かい作業を積み重ね、よりよい一皿に仕上げているのだそう。
過去にはスタッフ全員で海外研修に出かけるなど、料理への探究心が大切にされています。
店主ご自身の本場パリの3つ星レストランでの修行や、沖縄の海辺のホテルで料理長を務めた経験が、一皿に向かう集中力と、彩り豊かな芸術性を生み出しているのかもしれません。
「le Bistro Montmartre(ビストロ・モンマルトル)」のどんな日にもどんな人にも寄り添う心

ていねいで追求する姿勢はオープン当初から口コミで広がり、県内外・国内外の著名人も足を運びます。
目の前に運ばれてくる一皿には、私たちには見えない想いや、努力と追求が込められています。
それを示すかのように店内に飾られているのは、素材を届けてくれる方々の写真。生産者とのつながりに感謝し、敬意が示されています。一枚一枚が、料理がどのように生まれたかをそっと物語っているかのよう。
「沖縄×パリの融合」から生まれた一皿を、どうぞゆっくりと味わいにいらしてください。
今回はランチコースをご紹介しましたが、「le Bistro Montmartre(ビストロ・モンマルトル)」では、ディナーやワイン、オードブルにお弁当(テイクアウト)まで、さまざまな形で料理を楽しめます。
ちょっとした日常にも、特別な日にも。
「どんな日にも寄り添える一皿」が、お客様をお待ちしています。
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