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“沖縄移住”総まとめ!沖縄県に住むならどこが良い?本島(南部・中部・北部)や離島、リゾート地、市街など…リアル移住体験記
目次:”沖縄移住”総まとめ!沖縄県に住むならどこが良い?
・モデル武智志穂は沖縄県南城市に移住のリアル
・大都会!?那覇に移住した独身男性ぶっちゃけ談
・沖縄移住で開業しゴミ拾いダイバー東真七水
・独身女性は世界の誇れる海がある恩納村へ移住
・『沖ツラ』作者はうるま市に移住して作家活動を
・いちばん小さな町に沖縄移住して見つけた幸せのカタチ
・毎日が非日常!?北谷移住にこだわった10年のリアル
・沖縄北部の名護移住は都会と自然のゴールデンバランス
・石垣島移住16年!酸いも甘いも知った私の本音物語
・独身〜家族ライフステージで激変!私の沖縄移住ストーリー
・便利すぎる楽園・豊崎で見つけた究極の沖縄移住生活
・子育て世代必見!地元民が明かすリアル糸満移住ライフ
・沖縄移住者が明かす、愛すべき沖縄のナゾ25連発!
・沖縄移住…あなただけの「最高の沖縄」を見つける旅へ。
【漫画家が見たリアル沖縄】『沖ツラ』作者が語る、うるま市移住の魅力と真実

「沖縄」をテーマにした漫画で、今、最もアツい作品を知っていますか?その名も『沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる』(通称『沖ツラ』)。この大人気ラブコメの作者である空えぐみさん自身が、実は作品の舞台である沖縄本島中部の「うるま市」に住んでいる、正真正銘の沖縄移住者なのです!
なぜ彼は、数ある場所の中からディープな魅力あふれるうるま市を選んだのか?観光では決して見えてこない、リアルな沖縄の日常や文化、そして人々の温かさ。彼のリアルな体験は、作品にどう活かされているのでしょうか。漫画という最高のフィルターを通して語られる、愛と笑いに満ちた沖縄移住のリアルストーリーを、ここにお届けします!
創作意欲が導いた!僕が沖縄移住を決めたワケ
空えぐみさんと沖縄の出会いは、もともとは一人の観光客としてでした。しかし、彼が他の観光客と違ったのは、その視点。美しい海や壮大な自然はもちろんのこと、彼の心を捉えて離さなかったのは、沖縄の「人」と「言葉」でした。特に、地元の女子高生たちが話す沖縄方言(うちなーぐち)は、彼の耳にはまるで外国語か、解読不能な「暗号」のように聞こえたと言います。
「何を言っているか全然わからない!でも、それがめちゃくちゃ面白い!」
この「わからなさ」こそが、彼の創作意欲に火をつけました。この面白さを、自分だけのものにしておくのはもったいない。方言がわからない移住者の男の子と、方言女子のヒロインとの、もどかしくて愛おしいコミュニケーションを描くラブコメディ。このアイデアが生まれた瞬間、彼の沖縄移住への道筋は、はっきりと照らされたのです。「沖縄で漫画を描くしかない!」―その熱い思いが、彼を東京から南の島へと導く、大きな原動力となりました。
なぜ「うるま市」?リアルを求める旅の始まり
沖縄移住を決意した空さんですが、移住先に選んだのは、那覇のような都市部でも、恩納村のようなリゾート地でもありませんでした。彼が選んだのは、沖縄本島中部に位置する「うるま市」。ここには、彼の描きたい「リアルな沖縄」が詰まっていたからです。
うるま市は、世界遺産の「勝連城跡」がそびえ立ち、昔ながらの赤瓦の家々が残る、歴史と文化が色濃く香る街。それでいて、海中道路で繋がる浜比嘉島や平安座島といった、美しい離島へのアクセスも抜群です。観光地化されすぎていない、ありのままの沖縄の日常がそこにはありました。ご近所さんとの距離が近く、人の温かさに触れる機会も多い。彼が描きたかったのは、まさにこの空気感だったのです。このうるま市での沖縄移住生活が、『沖ツラ』という作品に、何物にも代えがたいリアリティと深みを与えていることは間違いありません。
最高だけどツラすぎる!?うるま市暮らしの光と影
実際にうるま市で暮らしてみて、空さんは沖縄の魅力と、ちょっぴり大変な「ツラさ」の両方を日々実感していると言います。
【光の部分】人の温かさと文化の深さ
何と言っても一番の魅力は、人の温かさ。ご近所さんが当たり前のように野菜をおすそ分けしてくれたり、気軽に声をかけてくれたり。都会では希薄になりがちな、心温まるコミュニケーションが日常にあります。
また、沖縄天ぷらやボリューム満点のAランチといったソウルフードの美味しさも、日々の楽しみの一つ。ゆったりと流れる時間の中で、心豊かな生活を送れることが、沖縄移住の最大のメリットだと感じています。
【影の部分】文化の壁とリアルな洗礼
一方で、漫画のテーマそのものである「方言の壁」は、やはりリアルな生活の中でも大きな存在。温かい人たちとの会話も、言葉がわからないと、もどかしい思いをすることも。
また、沖縄独特の行事である「清明祭(シーミー)」など、移住者には馴染みのない文化に戸惑うことも少なくありません。親族一同がお墓の前に集まり、ご馳走を広げてピクニックのように過ごす光景は、知らなければ驚いてしまうでしょう。もちろん、沖縄移住の定番である、巨大な虫や猛烈な台風の洗礼もしっかりと受けたそうです。
「わからなさ」こそが宝物!沖縄移住が教えてくれたこと

方言がわからない、文化がわからない。一見すると、それはコミュニケーションの障壁であり、ネガティブな要素に思えるかもしれません。しかし、空えぐみさんは、その「わからなさ」こそが、沖縄移住の最大の魅力であり、宝物だったと語ります。
わからないから、知りたくなる。知りたくなるから、人に尋ねる。その過程で、自然とコミュニケーションが生まれ、人との繋がりが深まっていくのです。彼の漫画『沖ツラ』が、単なるラブコメに留まらず、「沖縄の入門書」とまで言われる理由は、まさにここにあります。
空さんの沖縄移住は、ただ「住む」だけでなく、土地を深く愛し、理解しようとすることの大切さを教えてくれます。時にはつらくても、それ以上に愛おしい…そんな沖縄の魅力を、あなたもぜひ自分の足で確かめる最初の一歩を踏み出してみませんか?
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