「出会い」と「試練」が育んだ僕のメンタル　#18脇真大【KINGS PLAYERS STORY】

僕のルーキーシーズンが終わった。

1年目からBリーグ、天皇杯 全日本バスケットボール選手権大会、東アジアスーパーリーグ（EASL）を合わせ、全77試合にフル出場することができた。開幕前のイタリア遠征も含め、貴重な経験の連続だった。チームとして戦った結果、Bリーグでは新人賞、天皇杯ではベスト5の個人賞をもらい、支えてくれたチームメイトやコーチたちにはとても感謝している。

Bリーグファイナルでは、あと一歩優勝に届かなかった。「悔しい」の一言に尽きる。この思いは絶対に忘れない。大舞台で積み重ねた経験を、今後の成長に必ずつなげていく。

キングスという強豪チームで、1年目から先発でコートに立つことも多く、もちろんプレッシャーはあった。後半戦では自分に対する相手のスカウティングが深まり、対応に苦しんだ時期もある。山あり谷ありのシーズンだったけど、「自分ならできる」「やるべきことをやる」「この状況を楽しむ」というメンタルで臨んだ結果、気持ち良くプレーできたと思う。

そのせいか、ファンやメディアからは「メンタルが強い」と評されることが多かった。先輩でも自分が思ったことは遠慮せずに話すようにしていて、積極的にコミュニケーションを取る。そのせいか、「ベテランみたい」と言われることも多々あった。

改めて自分のキャリアを振り返ると、常にエリート街道を走ってきた訳ではない。高校までは、全国の強豪ではないチームを少しずつ強くしていった。節目節目で大きな試練もあった。その度に素晴らしいコーチや選手との出会いがあり、自分自身も逃げずに乗り越えることができた。その積み重ねが、今の自分のメンタルを育んだのだと思う。