グルメ,すし・魚料理,地域,本島南部,那覇市
肉も魚も新鮮な沖縄県産食材で味わえる「琉球回転寿司 海來(みらい)」(那覇空港グルメ)

那覇空港国内線エリア4階にある「琉球回転寿司 海來」は、一見すると回転寿司の店とは思えないような洋風のスタイルを取り入れた和モダンな雰囲気で、スタンダートジャズが流れている店には落ち着いてゆったりとした空気が漂う。
メニューには沖縄の県産魚など地元食材を活かした寿司や、県産牛を使用した肉料理、そしてそれぞれ30種類以上の品揃えがある日本酒とワインを中心に、豊富な種類の酒も楽しめる。

目次
沖縄を口いっぱいに味わう「県産魚の握り4種盛り」

搭乗までの時間があまりないと、パッと注文してパッと出てくる寿司は意外と重宝する。旅の最後にオリオンビールを飲みながら県産食材をサクッと食べて帰るのも乙だ。飛行機に乗る前に食事をする観光客が多く訪れることもあり、沖縄県産の食材を使ったメニューが人気となっている。

「県産魚の握り4種盛り」は、沖縄近海で獲れた新鮮な魚を使用しており、この日のネタはメバチマグロ、セーイカ(ソデイカ)、イラブチャー(ブダイ)、アカマチ(ハマダイ)。基本的に6種類の県産魚を扱っており、4種盛りに並べるネタはそれぞれの水揚げ状況によって多少内容に変化はあるが、それも常に新鮮な旬の魚を提供するためだ。

県産魚握りのオススメの食べ方は、これまた県産のシークワーサーをネタに絞りかけ、そしてさらに県産の海水塩をつけ、県産づくしで口いっぱいに沖縄を味わう。沖縄近海の魚はやや淡白な味わいではあるが、柑橘の爽やかな酸味と潮風を感じさせる塩が添えられることで、醤油で食べる時とはまた違った風味を感じることができるだろう。
香ばしさ全開の「石垣牛 特選霜降り肉炙り」はワインにも合う

沖縄県産のブランド牛・石垣牛ミスジを炙って握りにした「特選霜降り肉炙り」は、1番人気のメニュー。
もはや言わずもがな、と言っていいほどの知名度を誇る石垣牛は、程よくのった脂の旨味が際立つ。バーナーで炙られた表面の脂の香ばしさは食欲をそそり、その褐色の風味とともにレアな部分を噛み締めれば噛み締めるほど肉の旨みを味わえる。

ミスジは肩甲骨の裏側に位置するうで肉で、焼肉店などでは特上カルビとして提供される部位。牛1頭あたりから約2kg程度しかとれない希少部位で、柔らかな肉質とサシの多さも特徴だ。海來の握りにはしっかりとした噛み応えのある厚みにスライスされたミスジがシャリにのっており、思わず声が漏れてしまうような贅沢なひと口を楽しめる。

濃厚な肉の旨みにはビールや日本酒はもちろん、赤ワインとの相性も良い。地元沖縄のブランド牛というネームバリューもあるので、海外からの観光客にも非常に人気があるという。
ゴーヤーを使ったオリジナル創作メニューもイチ推し

あまり見慣れない、ピンク色のゴーヤーが乗った軍艦巻は、オリジナルの創作メニューのイチ推し「ゴーヤー梅肉軍艦」。梅肉で和えたゴーヤーを、約1週間かけて漬け込むことで、ゴーヤーの苦味の角がとれてまるくなり、野菜としての旨味が凝縮されている。
そこにしっかりとしみ込んだ酸っぱさと爽やかな梅肉の風味は、肉やトロなどの脂の後に食べると口の中をさっぱりと整えてくれるので、また次の皿に手を伸ばすことになるだろう。
さっぱり系という括りで、合わせて海ぶどう軍艦を一緒にオーダーするのも良い。
特徴的なぷちぷち食感の海ぶどうがたっぷりと乗った上に、さらにイクラをトッピングして“ぷちぷち特化”の1カンに仕上がっている。

もう一品のオリジナル創作ゴーヤーメニューは、ゴーヤーの細巻き。軽く湯がいたゴーヤーをそのまま巻き込み、ブラックペッパーが混ざった岩塩で食す、いわば“うちなー版かっぱ巻き”だ。
醤油ではなく塩で食べることで、ゴーヤー本来の味わいが引き立つ上、ペッパーの香りが良いアクセントになっていて、酢飯との組み合わせも違和感なく噛み合っている。見た目だけだとかっぱ巻きに激似だが、ひと味違った独特の味わいで沖縄感を堪能できるはずだ。

【アクセス】
店舗の場所は那覇空港国内線エリア4階。滑走路を望む展望ガラスと吹き抜けを正面に左を見ると、いくつかの飲食店が並ぶエリアがあり、その奥側右手に入り口がある。

店内からも航空機の離発着が一望できる大きな窓があり、抜けの良い景色を眺めながら酒のグラスを傾け、握りを頬張るのは空港でしか味わえない贅沢かもしれない。
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