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「スパイスはちょっと…」と思ってるあなたにこそ行ってほしい!「mimitab(ミミタブ)」で知るスパイス料理の魅力(那覇市)

「スパイス」と聞くと、ピリッと辛いカレーを思い浮かべる方も多いかもしれません。
たしかに、辛いのもスパイスの魅力のひとつ。でも、「スパイス=辛い」だけじゃないんです。
那覇市泊のカフェ「mimitab(ミミタブ)」で出会えるのは、薬膳スパイスアドバイザーの資格を持つ店主・谷内友理子さんのスパイス料理。
県産野菜やハーブをたっぷり使ったランチプレート、香り豊かなカレー、そしてスパイスを使ったスイーツなど、さまざまなメニューがならびます。
スパイスの持つ刺激よりも、香りや、“素材そのものの風味と旨味を豊かに引き出す”というスパイスの役割を大切にしているそうです。
食事を終える頃には、きっとスパイスへの印象がふわっとやわらぎ、「辛いだけじゃない」豊かな味わいを感じられるでしょう。体の調子が整いはじめる実感を得ながら、スパイスの魅力に気づいているかもしれませんね。
目次
スパイスと季節を感じるひと皿!「mimitab(ミミタブ)」のスパイスカレー2種

今回いただいたのは「mimitab(ミミタブ)」で人気の、スパイスカレー2種です。
カレー2種に、お惣菜4種、サラダ、パパドまで添えられた、思わず笑みがこぼれる彩り豊かなワンプレート。店主・谷内さんは、自ら市場へ足を運び、野菜や果物を見て、季節の変化を感じとり、メニューのインスピレーションを得ているのだそうです。
谷内さんのひらめきが調理とスパイスで磨かれ、「mimitab(ミミタブ)」ならではの季節の味として形になります。
この日のカレーは、中華風スパイシーポークカレーと、トムヤム風えびのタイカレー。
中央にのせられたターメリックライス(ジャスミンライスも選べます)には、豆苗と赤たまねぎのスライスがふわりと彩りを添えています。
お皿を囲むのは、パパイヤのサラダ、マサラポテト、季節の野菜のピクルス、ゴーヤのココナッツ炒め、自家製にんじんドレッシングのリーフサラダ。パリッという音が心地いい、パパドも加わります。
スパイスの世界へようこそ!「mimitab(ミミタブ)」の彩り豊かなスパイスお惣菜

お皿を彩る4種のお惣菜には、マスタードシード、ターメリック、オールスパイス、クローブ、クミン、コリアンダー、キャラウェイシードを使用。
スパイスの特徴と旬の野菜が、ていねいに組み合わされています。
シャキッ、ほくほく、コリコリ、カリッ。野菜が持つ本来の硬さややわらかさも楽しく、店主・谷内さんの野菜の活かし方が伝わってくるのがいいですね。
「mimitab(ミミタブ)」のゴロッと豚肉、中華風スパイシーポークカレーがクセになる!

今回いただいたカレー2種のうちの一つ「中華風スパイシーポークカレー」には、ゴロッとした豚肉がカトリ(インドの定番食器・ステンレス製の小鉢)から顔を出します。
ひと口かむと、ジュワッと広がる旨みと、スパイスが引き出す香ばしさ。食欲が刺激され、飲み込む前に思わずパクッと頬張ってしまいました。
まわりのお惣菜と混ぜて味の変化を楽しんでもよし、ターメリックライスと合わせて王道に味わってもよし。
さらにパパドをパリパリと割って食感を足せば、ひと皿のなかで小さな味の旅が楽しめます。
「mimitab(ミミタブ)」のトムヤム×タイカレー!プリプリえびと爽やか辛味の最強コンビ

もう一つの「トムヤム風えびのタイカレー」は、常連客も舌を巻くほどの絶品カレー。
プリプリのえびに、トムヤム風の爽やかな酸味と辛味が絶妙に絡み合い、さらにタイカレーのココナッツミルクのクリーミーさが、鋭い辛さと酸味をやさしく包み込みます。
まろやかな口あたりが最後まで飽きさせず、トムヤムとタイカレーが見事に融合した味わい。常連が夢中になる理由、食べてみればきっとわかります!
「mimitab(ミミタブ)」のスパイス料理をいただいて思うのは、「mimitab(ミミタブ)」の料理は世界中の料理を自由に掛け合わせた独自のスタイルであるということ。
カレーではあるけれど、インドカレーでもなくネパールカレーでもなく、無国籍なひと皿。スパイスというフィルターを通して重ね合わせることで、ここでしか出会えない驚きやワクワクがあるのかもしれません!次はどんなひと皿に出会えるのか、また訪れたくなるお店です。
スリランカの茶葉が香る、濃厚チャイプリンでほっと一息。

「mimitab(ミミタブ)」はスパイスを使用したデザートメニューも人気。そのなかでも特に人気のある一品が「濃厚チャイプリン」です。
紅茶の国スリランカ産の茶葉を県外から取り寄せて細かく挽き、茶葉本来の深い味わいを引き出しています。プリンの製造は、ほかの食材との組み合わせや火加減の調整が繊細で、何度も試行錯誤を重ねて完成させたのだとか。
チャイプリンには、トッピングとしてアイスクリーム(税込110円)を添えることができます。今回いただいたのはアイストッピングありで、アイスクリームの上には自家製カラメルソースがたっぷりかかっていました。アイスクリームのなめらかな舌触りと甘み、濃厚でコクのあるチャイプリンの味わいが絶妙に重なり合い、鼻を抜けるスリランカ茶葉の芳香がたまりません!ボリュームがあるのにペロッと一気にいけちゃうのも不思議ですね。
アイストッピングなしの場合は、生クリームの上に自家製カラメルソースとスパイスパウダーがかけられています。
“1”がならぶ日に生まれた「mimitab(ミミタブ)」でスパイスの世界へ一歩踏み出してみよう!

2023年1月1日11時、「1」がならぶ縁起のいい日に、那覇市泊1-1-1にオープンしたカフェ「mimitab(ミミタブ)」。店名は、店主・谷内さんの娘さんが眠るときに耳たぶを触ることであんしんする習慣から生まれました。
つい耳たぶに触れて落ち着く“癖”のように、訪れるみなさんにとっても心地よく、何度も足を運びたくなる場所であってほしいという想いが込められています。
店主・谷内友理子さんは薬膳スパイスアドバイザーの資格をもつ一方で、高校時代から食べ歩きを楽しみ、卒業後は飲食業で腕を磨いてきました。現場叩き上げの感性と知識が、しっかりと料理に息づいています。
谷内さんが沖縄に惹かれた理由は、「型にはまらず」自分らしくいられる自由でやわらかな空気感。だからこそ、谷内さんの料理もまた枠にとらわれない発想から生まれ、食べる人の心も体もほっと和ませてくれるのでしょう。
「スパイスをもっと身近に感じてほしい」と話す谷内さん。イベント出店やワークショップも開催しながら、暮らしのなかでスパイスを日常に取り入れる楽しみ方を伝え、訪れる人がゆったりくつろげる空間も大切にしています。
木の温もりあふれる店内で、「mimitab(ミミタブ)」のお料理を味わえば、移ろう季節を感じながら、スパイスがそっと心と体に寄り添ってくれるはず。お店を出る頃には、鼻先にふわっと残るスパイスの香りがあなたの1日に明るさをプラスしているかもしれませんね。
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