ひと口で幸せ！季節の果実をふんだんに盛り付けた「ChaÎnon（シェノン）」のケーキ（那覇市）

おいしいものに詳しい友人から「さちこさんが好きそうなタルト屋さんを見つけたよ」と連絡をもらい、早速そのお店にお邪魔してきました。ひと口でふわんと幸せが押し寄せるスイーツは、私に癒しを与えてくれる存在です。

今回は、那覇市小禄にある「ChaÎnon（シェノン）」をご紹介します。

趣味のお菓子作りが高じてケーキと焼き菓子のお店「ChaÎnon（シェノン）」をオープン

奥武山と糸満市米須とを結ぶ県道7号線（奥武山米須線）沿いに2025年2月にオープンした「ChaÎnon（シェノン）」は、子供の頃からお菓子作りが好きだった谷口桜さんが切り盛りするケーキと焼き菓子のお店です。

「幼稚園の頃からパティシエになるのが夢でした」と話す谷口さんは、幼い頃からレアチーズケーキやショートケーキ、季節のフルーツを使ったケーキ、焼き菓子などを作り、家族に振舞っていたといいます。

ChaÎnon（シェノン）をオープンする前は、4年ほど県内のカフェで腕を磨きながら、個人でも活動。
物件を探しつつ、貸店舗のキッチンを利用しながら「店舗のない小さなお菓子屋さん」として、月ごとに変わるお菓子を詰め込んだ“定期便”をスタートさせ、それ以外にもサクラザカマルシェや島の装い。展などのイベントに出店し、コツコツと知名度と認知度を上げていきました。

2人がけのテーブルと4人がけのテーブル、窓向きのカウンター席が並ぶ店内は、どことなく喫茶店を彷彿させる雰囲気。テイクアウト率も高そうですが、友達同士やおひとり様の男性客も多く、幅広いシーンで利用できそうです。

「ワンオペでも対応できるように」と、谷口さんが厨房にいても店内が見渡せるよう、厨房と客席の仕切りはガラスに。圧迫感のない開放的な空間に仕上がっています。

フルーツの贅沢な味わいが楽しめる「ChaÎnon（シェノン）」の季節のタルト

ショーケースには常時6〜10種類のタルトとケーキが並びます。
中でも目を引くのが、フルーツがぎっしりとトッピングされているフルーツのタルト。

「情熱を持って農業に取り組んでいる農家さんと直接繋がりたい」という想いから、谷口さんは直送してくれる農家さんを探し、山梨県で15種類以上の桃の品種と10種類のぶどうを育てている「山下果実園」と出会ったそう。
ChaÎnon（シェノン）では、そんな山下果実園のフルーツを使用しています。

酸味が控えめで糖度が高く、パリッとした食感と上品な甘さ、華やかな香りが特徴の「シャインマスカット」や、糖度18～22度でさっぱりとした甘みの「スカーレット」、黒紫色の大粒ぶどうで酸味と甘みのバランスが良くジューシーで渋みが少ない「藤稔（ふじみのり）」など、ぶどうのタルトだけでも3種類が並び、目移りしてしまいます。
タルトをひとつ選ぶだけでも、悩んでしまって時間がかかってしまいます。

山下果実園の桃がぎっしり！「桃のタルト」

この日私がいただいたのは、果実が硬めで程よい歯応えのある川中島白桃という品種の桃を使った「桃のタルト」です。
バターをたっぷりと混ぜ込んだタルト生地とアーモンドクリーム、カスタードクリームと生クリームを合わせたディプロマットクリーム、生クリームとサワークリーム、練乳を合わせたクリーム、そして桃が層になった贅沢なタルト！